熊野古道にようこそ

 

熊野古道は紀伊半島にある熊野三社につながる道で世界遺産に登録されています。
紀伊半島に位置し、道は三重県、奈良県、和歌山県、大阪府に跨っています。

紀伊山地はその自然によって、神話の時代から神々がいる特別な地域と考えられていました。
そして仏教においても、深い森林に覆われた紀伊山地の山々を阿弥陀仏や観音菩薩の浄土に見立てた山岳修行の場とし、多くの寺社があります。

その結果、紀伊山地には、起源や内容の異なる吉野・大峯、熊野三山、高野山の三つの山岳霊場が出来上がり、そこに至る参詣道も生まれたのです。
熊野古道は神仏の霊場であり、広範囲にわたって極めて良好な状態で残っていると共に、それらが現代においても連綿と民衆の中に息づいている、極めて貴重な文化遺産です。

奥深い森の中に入って見ましょう。

世界遺産神々の眠る「熊野」を歩く (集英社新書 ビジュアル版 13V)

新品価格
¥1,296から
(2015/3/7 11:03時点)

とっておきの聖地巡礼世界遺産「熊野古道」歩いて楽しむ南紀の旅

新品価格
¥1,728から
(2015/3/7 11:04時点)

紀伊 熊野古道をあるく (大人の遠足BOOK―西日本)

中古価格
¥877から
(2015/3/7 11:06時点)

1.熊野古道について

熊野三山(熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社)へと通じる参詣道の総称です。
熊野周辺は、日本書紀にも登場する自然崇拝の地です。
また仏教の修験地として古くから使われてきました。

行幸としては907年の宇多法皇の熊野行幸が最古の記録です。
白河上皇が1090年から9回の熊野御幸を行い、京都の貴族の間に熊野詣が行われるようになりました。後白河上皇も33回の熊野御幸を行っています。

この頃は阿弥陀信仰が強まり浄土教が盛んになってくる中で、深い森林に覆われた紀伊山地の山々は浄土と見なされていました。
熊野三社はこういった背景から、仏教と密接な関係を持つ神社です。

また、吉野と同様に京を追われた貴族が隠れ住むこともあった土地です。
江戸時代に入ると、伊勢詣と並んで庶民も熊野詣をおこなうようになりました。
しかし、1906年(明治39年)末に布告された「神社合祀令」により熊野古道周辺の神社の数は激減し、熊野詣の風習も殆どなくなってしまいます。

大阪淀川河口の渡辺津を起点に100近くの熊野権現を祭祀した九十九王子があったが、ほとんど現存していない。
その後は、生活道路や国道として使用されて来ました。
現在は、このような形で失われたルートを探そうという活動が続けられています。

熊野に入る道はいくつかありますが、主に以下の5つの道があります。
紀伊路(渡辺津-田辺)、小辺路(高野山-熊野三山、約70km)、中辺路(田辺-熊野三山)、大辺路(田辺-串本-熊野三山、約120km)、伊勢路(伊勢神宮-熊野三山、約160km)です。

紀伊路以外の多くが2000年に「熊野参詣道」として国の史跡に指定され、2004年に「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部としてユネスコの世界遺産として登録されました。
しかし、世界遺産登録の過程では、周辺の山で林業を営んでいる人の生活をどうするのかといった問題などがあり、かなり紛糾しました。
それだけ木や森に囲まれた道を通ります。気持ちも良いですが、準備も必要です。

熊野古道の特徴は舗装に用いられた石畳が残っていることです。紀伊半島は日本でも有数の降雨量の多い地域のため石畳が用いられました。
しかし、紀伊半島は山に覆われていて道として選べる土地が少ないため、古い道の上に国道や市街地のルートが敷かれて吸収されてしまったものもあります。

rk_b6296

2.ツアー、アクセス、旅館 エコツアー

※歩行ルート
和歌山観光局 http://www.wakayama-kanko.or.jp/ のだしてる初心者むけモデルプランを紹介します。

・牛馬童子像~継桜王子
熊野古道中辺路の「近露王子」を中心に、かわいい「牛馬童子像」から、わらぶき屋根の「とがのき茶屋」がある「継桜王子」のコース。

・発心門王子~熊野本宮大社
熊野の神域の入口とされる「発心門王子」から熊野本宮大社までのコース。道休禅門地蔵が見られます。ガイドツアーもあり、熊野古道No.1の人気コースです。

・大門坂~那智の滝
「熊野那智大社」「那智の滝」へと続く、石畳の大門坂を歩くコースです。 那智勝浦温泉街からのアクセスも良く、歩きやすい人気コース。

その他のコースは熊野古道を歩く http://wave.pref.wakayama.lg.jp/navi/walk/index.php で難易度別に紹介されています。

三重県でもモデルコースを紹介しています。伊勢路ですから伊勢神宮が起点となります。
http://www.pref.mie.lg.jp/KODO/index2.htm 世界遺産熊野古道伊勢路
http://www.higashikishu.org/kataribe-irai.shtml 東紀州の団体が語り部つきのツアーをしています。歴史や史跡を詳しく知りたい人は検討の価値ありです。冬にはイベントも行っています。

他にも終着点である熊野本宮のHP http://www.hongu.jp/ では、本宮周辺の情報やモデルコースの紹介を行っています。

※ルール
山や森に宿る神仏への祈りの場です。ルールを守って自然に触れましょう。

一、「人類の遺産」をみんなで守ります
紀伊山地の自然や文化にふれ、学び、私たち共有の資産の素晴らしさを、みんなの力で末永く後世へ伝えましょう。

二、いにしえからの祈りの心をたどります
この道には、祈りを捧げてきた多くの足跡が刻まれています。今なお続く人々の心の思いを馳せながら歩きましょう。

三、笑顔であいさつ、心のふれあいを深めます
出会った人と声をかけあい、また地域の人々とも交流を図りましょう。

四、動植物をとらず、持ち込まず、大切にします
貴重な動植物が生息する紀伊山地では、存在するもの全てが大切な資産です。自然を愛し、守る心を持ち続けましょう。

五、計画と装備を万全に、ゆとりをもって歩きます
道中は何が起こるかわかりません。中には険しい道もあるので、天候・体調・装備など十分考えて、無理せず歩きましょう。

六、道からはずれないようにします
道をはずれることは危険であり、植生などを傷めることにもなります。むやみに周囲に踏み込まないようにしましょう。

七、火の用心を心がけます
タバコのポイ捨てなど、ちょっとした不注意から火災は起こります。火気の取り扱いは十分注意しましょう。

八、ゴミを持ち帰り、きれいな道にします
地域の人たちが古くから守りつづけてきた道です。ゴミを持ち帰り、来た道よりも美しい道にしましょう。

※装備
動きやすい服装で行きましょう。速乾性に優れたものだはおすすめです。ジーンズなどは厚手で動きを妨ぐのでオススメしません。
直射日光やハチ、アブなどから身を守る為に肌の露出を避け、夏場も半袖はやめましょう。

帽子、長袖のシャツ、防寒着、長ズボン、足首を覆う深く滑りにくい靴、雨具、飲み物などは必須です。雨の多い地域ですので、雨は降る前提で準備しましょう。

※押印帳
ウォーキングを楽しむアイテムとして、和歌山県発行の“押印帳”があります。
和歌山県内の参詣道「高野山町石道」「熊野古道中辺路」「熊野古道大辺路」をすべて踏破すると、和歌山県より証明書が発行されます。
3つの押印帳を入手後、各地の押印所でスタンプを押していきます。

※温泉
熊野本宮の周辺には温泉があります。ゆっくり疲れを癒やしましょう。
・川湯温泉 川原を掘ればポコポコとお湯が湧き出す不思議な温泉
・湯の峰温泉 日に七度色を変えると言われる世界遺産「つぼ湯」
・渡瀬温泉 緑と清流に抱かれたアウトドアエリアでリゾート気分を満喫。

※特産
川や山の幸、そして海辺を歩くコースでは海の幸も味わえます。
鮎料理、サンマ寿司、温泉がゆ、鯉の生きづくり、しか刺し、高菜漬け、シソジュースなど
また、職人が1人しかいなくなった網傘はとても美しく民芸品として、美術品としても価値があります。

※ツアー
・日曜語り部ツアー
一緒に歩く語り部が、単に歩くだけではわからないような歴史や自然景観などの史跡や文化、また古道沿いの草花や山里の暮らしなども紹介しながら熊野古道を歩いてくれます。

毎週日曜日と祝日の朝9時20分熊野本宮大社前発、発心門王子行きのバスには、語り部が乗車しています。
料金1人1000円、バス料金1人460円。各自昼食持参。発心門王子に到着してからその日の受付開始です。

終了は14時の予定ですが、バスに乗車せずに発心門王子まで直接行く人は、前日までに熊野本宮観光協会までご連絡する必要があります。
なお、朝のバスに乗客が居ない場合には語り部ツアーは中止になります。

このコースは約7キロの全体としてはゆるやかな下りで、道幅も広く、歩き易くて人気のコースです。
休憩所なども整備されていますし、石畳が残る古道、棚田、そして茶畑が美しい集落の中の道など、美しくて清々しい良いコースです。

それでも、途中には「草鞋峠」「岩神峠」「三越峠」等の難所が待ち構えています。
それらの難所を越えながら、遠くて苦しい道程を経て大社に参拝した昔の旅人の感動を追体験する事になります。

なお、この区間の沿道にある小広峠から熊野本宮大社に至る道は、公共交通機関が極めて不便な区間ですから、それも考慮に入れて事前の計画を充分にたてておく事をお勧めします。

もしも自家用車などを利用する場合には、発心門王子と伏拝王子付近には駐車場がありません。
熊野本宮大社前の世界遺産熊野本宮館や河川敷駐車場などに車を停めて、バスを利用して発心門王子に行くほうが無難です。

他にも各社がさまざまなツアーを用意してますが、今回は熊野ツアー専門の会社を紹介します。
http://www.kumano-travel.com/ 熊野トラベル です。
細かい注文に合わせたツアーやモデルコースを紹介しています。

どうでしたか?四国のお遍路と並んで自分の脚で歩くことに価値のある寺社めぐりです。体調を整え熊野の山を甘く見ないで、静かな気持ちで行くと熊野の山からきっと良いパワーを貰えると思います。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket

この記事へのコメントはこちら

メールアドレスは公開されませんのでご安心ください。
また、* が付いている欄は必須項目となりますので、必ずご記入をお願いします。

内容に問題なければ、下記の「コメント送信」ボタンを押してください。