まとめ!伊藤若冲

 

伊藤 若冲?いとう じゃくちゅうという名前の日本画家をご存知でしょうか。
私はNHKの1月のスペシャル番組で初めて知り、その絵の精緻さに(動物好きだからかもしれませんが)涙が出てきました。
今年(2015年)「生誕三百年 同い年の天才絵師若冲と蕪村」展
という名前で展覧会が催されます。

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1.絵の魅力

写実と想像を巧みに融合させた「奇想の画家」とよばれます。
まずは、個人ファンの方が30作品を一覧にしているサイト

http://www1.icnet.ne.jp/take/jyakuvote.html

でその絵をみてみましょう。

写生的に細密な描写、意表を突く構図、
強烈な色、個性的なフォルムなどが特徴です。
近世絵画史において長く傍系とされてきた表現主義的傾向の画家です。

濃彩の花鳥画、特に鶏の絵を得意としました。
絵を模写するところから始めて、やはり実物をみなければと
庭に鶏を放って観察して描いていたと言われます。

美しい色彩と綿密な描写を特徴としますが、単なる写生画ではなく、
若冲独特の感覚で捉えられた色彩・形態が展開されています。

ありとあらゆる絵の技法を持ち、非凡な才能を発揮しています。
水墨画の中では、筋目描(すじめがき)の技法による作品群があります。

これは画箋紙(がせんし)とよばれる紙の吸水性の強い性質を利用し、
隣り合った墨が混じることなくその境目が筋のように
白く残るのを活かした描き方で、
筋目を使って龍のうろこや菊の花弁などを表現しました。

ものすごく集中力と根気のいる画法ですが、素晴しい出来栄えです。
しかし、山水画に関してはあまり描いていません。
人物画も少ないのですが、
若冲が尊敬していた売茶翁の肖像画だけは何度も描いています。

代表作の「動植綵絵」30幅は、
多種多様の動植物がさまざまな色彩と形態で描かれた華麗な作品である。

綿密な写生ながら幻想的な雰囲気が漂います。
当時の最高品質の画絹や絵具を惜しみなく使用したため、
現在でも保存状態が良く褪色も少ないです。

同時期に対照的な木版画「乗興舟」「玄圃瑤華」「素絢帖」を制作しているのも面白いです。
彫った図様が紙に白く残り、
地は墨が載った深い黒の陰画のような画面が出来上がる。

また、これに更に着色を施した「著色花鳥版画」
(平木浮世絵財団蔵)も6図伝わっています。

2.伊藤若冲という人

正徳6年2月8日(1716年3月1日) 生まれ、
寛政12年9月10日(1800年10月27日))になくなった近世日本の画家。

江戸時代中期の京で活躍しました。名は汝鈞(じょきん)、字は景和(けいわ)。
斗米庵(とべいあん)、米斗翁(べいとおう)とも号します。

京都にある青物問屋の長男として生まれ、
23歳の時に父の死で家業を継ぎますが、
30代中頃には参禅して「若冲居士」の号を与えられます。

「大盈若沖」から採られ、
意味は「大いに充実しているものは、空っぽのようにみえる」ということです。

30歳前後から家業の合間に絵を書き始めたようです。
絵以外には趣味もなく、商売には熱心でなく、芸事もせず、酒も嗜まず、
生涯、妻も娶らず、俗事に興味がなかったと言われます。

40歳で家督を3歳下の弟に譲りはやばやと隠居。
とはいっても、町の調整役としては活躍していたようで、
完全な隠居という訳ではなかったという記録が残っています。

はじめは狩野派に絵を習い、42歳頃から「動植綵絵」を描き始め、
翌年10月、鹿苑寺大書院障壁画を制作、
1764年48歳には金刀比羅宮奥書院襖絵を描いています。

若冲の墓は、相国寺の生前墓と、伏見深草の石峯寺に2つあります。
若冲は85歳でなくなるまでの晩年に、
石峯寺の五百羅漢石像や天井画などの制作に力を注ぎ、
没後、同寺に葬られました。

一時期は忘れられていましたが、昭和45年(1970年)に辻惟雄の
「奇想の系譜」が出版されて、再び注目を浴びるようになりました。

1990年代後半以降その超絶した技巧や奇抜な構成などが再評価され、
特に、アメリカ人収集家ジョー・プライスのコレクションにより
飛躍的にその知名度と人気を高めました。

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3.展覧会開催中

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「生誕三百年 同い年の天才絵師若冲と蕪村」展という名前で、
サントリー美術館で展覧会が催されます。
2015年3月18日(水)~5月10日(日)ですが、絵の入れ替えがあるので要注意です。
その後MIHO MUSEUMに移動して2015年7月4日(土)~8月30日(日)に行なわれる予定です。

1716年は、伊藤若冲(いとうじゃくちゅう)と与謝蕪村(よさぶそん)という
ふたりの天才絵師が誕生した年です。

ふたりとも、絵を書き始めたのは40歳ごろからと似ています。
若冲は彩色鮮やかな花鳥図や動物を描いた水墨画を得意とし、
蕪村は中国の文人画の技法による山水図や、
簡単な筆遣いで俳句と絵が響き合う俳画を得意としていました。
ふたりとも長崎から入ってきた中国・朝鮮絵画などを参考にしています。

この展覧会では、人物、山水、花鳥などの共通する
モチーフによって対比させながら見ることが出来ます。

現在のところ、若冲と蕪村の直接の交友関係を示す作品や
資料は確認されていませんが、
共通の知人と交流があったことは確認されています。

・伊藤若冲の主な展示品
白象群獣図> 伊藤若冲筆 一面 18世紀 個人蔵 【展示期間】4/22~5/10
寒山拾得図 双幅 18世紀 個人蔵【展示期間】3/18~4/13
書画合作膳(しょががっさくぜん) 伊藤若冲・与謝蕪村・池玉蘭(いけのぎょくらん)・池大雅(いけのたいが)・円山応挙・曾我蕭白(そがしょうはく)・福原五岳(ふくはらごがく)・東東洋(あずまとうよう)・皆川淇園(みながわきえん)・島田元直(しまだもとなお)ほか筆 二十枚 18~19世紀 個人蔵
書画合作椀(わん) 伊藤若冲ほか筆 十一合 18~19世紀 個人蔵
紫陽花白鶏図(あじさいはくけいず) 伊藤若冲筆 一幅 18世紀 個人蔵
隠元豆(いんげんまめ)・玉蜀黍図(とうもろこしず) 伊藤若冲筆 双幅 18世紀 草堂禪寺
花卉双鶏図(かきそうけいず) 伊藤若冲筆 一幅 18世紀 個人蔵
花鳥蔬菜図押絵貼屏風(かちょうそさいずおしえばりびょうぶ) 伊藤若冲筆 六曲一双 宝暦10年(1760) 個人蔵
枯木鷲猿図(こぼくしゅうえんず) 伊藤若冲筆 一幅 18世紀 個人蔵
月夜白梅図(げつやはくばいず) 伊藤若冲筆 一幅 18世紀 個人蔵
菊図(きくず) 伊藤若冲筆 一幅 18世紀 個人蔵
雨龍図(うりゅうず) 伊藤若冲筆 一幅 18世紀 個人蔵
花鳥版画(かちょうはんが) 伊藤若冲下絵 六枚 明和8年(1771) 平木浮世絵財団
猿猴摘桃図(えんこうてきとうず) 伊藤若冲筆・伯珣照浩(はくじゅんしょうこう)賛 一幅 18世紀 個人蔵
売茶翁像(ばいさおうぞう) 伊藤若冲筆・高遊外(こうゆうがい)自題(木村蒹葭堂(きむらけんかどう)録)一幅 寛永10年(1798) 個人蔵
奉時清玩帖(ほうじせいがんじょう) 伊藤若冲ほか筆 二冊 寛政2年(1790) 個人蔵
象(ぞう)と鯨図屏風(くじらずびょうぶ) 伊藤若冲筆 六曲一双 寛政9年(1797) MIHO MUSEUM
五百羅漢図(ごひゃくらかんず) 伊藤若冲筆 一幅 18世紀 個人蔵

【サントリー美術館】
・アクセス
都営地下鉄大江戸線六本木駅出口8より直結
東京メトロ日比谷線六本木駅より地下通路にて直結
東京メトロ千代田線乃木坂駅出口3より徒歩約3分
開館時間:10時~18時
※金・土、および5月3日(日・祝)、5月4日(月・祝)は20時まで開館
※いずれも入館は閉館の30分前まで
休館日:火曜日
※5月5日(火・祝)は20時まで開館
入館料:一般1,300円、大学・高校生1,000円、中学生以下無料
※20名様以上の団体は100円割引
・割引
■きもの割:きものでの来館で100円割引
■HP割:ホームページ限定割引券提示で100円割引
■携帯割:携帯サイトの割引券画面提示で100円割引
■あとろ割:国立新美術館、森美術館の企画展チケット提示で100円割引
※割引の併用はできません
・点茶席(薄茶と季節のお菓子)
各日限定50名 1,000円(別途要入館料) 6階茶室「玄鳥庵」にて
日時: 3月26日(木)、4月9日(木)、23日(木)、5月7日(木)11時30分~17時30分(受付は17時まで)13時、14時、15時には点前があります。

4.どこで見れるの?

今年はサントリー美術館、MIHO MUSEUMにかなりの数が集まりますので、
みておきましょう。展覧会の図録も出るはずですし、
写真集なども手に入りにくいものが販売されるでしょう。

細身美術館所蔵のものはここでかなり高精度のものが見れます。

http://www.kyoto-artculture.com/works/

「動植綵絵」(全30幅のうちの)24幅と
「釈迦三尊図」3幅は相国寺に寄進されています。
「動植綵絵」は現在は宮内庁が管理しています。
そして、多くの個人蔵となっているのが、プライスのコレクションです。

・書籍
京都国立博物館編集  伊藤若冲大全 (伊藤若冲、狩野博幸)
2000年の京博の若冲展図録を増補、書籍化したもの

宮内庁三の丸尚蔵館・東京文化財研究所編  伊藤若冲 動植綵絵

辻惟雄責任編集  日本美術全集 第14巻 江戸時代3 若冲・応挙、みやこの奇想

狩野博幸 目をみはる伊藤若冲の『動植綵絵』

などがあります。

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今年は現物を見やすい記念イヤーです。是非見に行ってみましょう。

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