完全過敏性腸症候群マニュアル

 

過敏性腸症候群は大変ポピュラーな病気になりました。ストッパなどの即効性のある市販の下痢止めが発売され、CMが流れたりしたのも影響したのだと思います。
ストレス社会の申し子とも言える過敏性腸症候群について調べてみました。

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1.過敏性腸症候群とは

Irritable Bowel Syndrome, 通称:IBSと呼ばれます。

消化器内科を受診する患者の約半数が、過敏性腸症候群と言われるほど、ポピュラーな病気になっています。

苦しんでるのは、自分だけではないというだけで、かなり楽になりますね。10代や20代で始まる傾向があり、症状の発作を不定期に繰り返します。

通常は大腸に便があっても直腸まで便がおりてこないと便意を感じません。直腸に便意のセンサーがあります。食事をすると、大腸が動き出して便が直腸に運ばれて便意を感じます。

普通は1日1回なのですが、反射が過敏になっていると、直腸に便が運ばれてしまい便意を感じます。食事以外に心理的ストレスで腸が動き出した場合などです。

通常は直腸にわずかの便がきても便意を無意識のうちに抑制し排便が1日1回になるようにコントロールします。しかし、直腸のわずかの便でも排泄しないと「不安」で、便意の抑制ができなくなってしまうのが過敏性腸症候群の方にみられます。

潔癖症の方が何度も手を洗わないと不安なのと似ていて、基本的には几帳面、完璧主義、神経質な性格の人に多いと言われます。

下痢型、便秘型、下痢と便秘を交互に繰り返す交替型に大きく分けられますが、男性に多く見られる下痢型、女性は便秘型が多いです。

苦痛は同じですが、不安感が強いのは下痢型ですね。大腸で水分が十分に吸収されないうちに、便意が来てしまうことが原因です。


過敏性腸症候群チェック

・ 腹痛を伴う下痢(便は泥状、粘液が出ることも)
・ 便秘、あるいは便秘と下痢を交互に繰り返す
・ 時折、うさぎの糞のような便が出る
・ 排便後は腹痛が収まることが多い
・ 排便後、残便感はあるが、便は出ない
・ ガスがたまりやすい
・ 午前中の腹痛が多く、午後からは回復する
・ 体重の変化はなく、食欲も普通にある
・ すぐトイレに行けない状況で症状が出る
・ 睡眠時や休日には症状が出ない
・ 症状が1カ月以上持続している

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2.原因

腸と脳は、脳腸相関といわれる密接な関係があります。腸には脳と同じ神経が多く分布し、自律神経でつながっています。

脳が感じた不安やプレッシャーなどのストレスは、自律神経を介して腸に伝わり、運動異常を引き起こします。また、下痢や便秘などの腸の不調も、自律神経を介して脳にストレスを与えます。

脳腸相関によって、ストレスの悪循環が形成されるのです。

夏は要注意シーズンです。お腹を壊しやすい時期であり、下痢を繰り返すうちに肉体的にも精神的にも疲労してしまい、症状が悪化・慢性化する場合があります。

お腹を冷やして便意に敏感になっているうちに、それが通常のスタイルとして固定化してしまうことがあります。

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3.治療

1)まずは専門医で精密検査

過敏性大腸症候群がポピュラーになったことで、周囲の理解は得られるようになりました。しかし、消化器専門でない先生も過敏性大腸症候群の診断をくだすこともあります。

炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎・クローン病)、アメーバ赤痢、大腸結核など、過敏性大腸と症状が似ている病気を見落とすおそれがあるので、これらの検査をしておくべきです。

異常がないことがわかると、それだけで安心して症状が軽くなることもあります。

2)治療の第一歩は病気の認識

みんな悩んでいる病気であり、自分だけが特殊ではないということ、人間だからこそ起きる高い知能の代償なのだと割り切りましょう。

自分の性格を自覚してストレスを中に溜め込まないようにします。

そして、規則正しい時間的にゆとりのある生活と、休日に十分なストレス発散をするように心がけましょう。

3)痔を合併している人は治療を

患者さんは頻繁にトイレにいくことで痔でも悩んでいることが多いです。痔を治すと、下痢症状が幾分、改善し、排便時の苦痛からも開放されます。

4)重症化する前に治療をすると安心

多くの人が自覚があっても通常どうりの人生を送れます。一部の方は重症化して、外出できなくなり家に引きこもったり、仕事への意欲が失われたりします。

それがトラウマとなり更に症状が悪化するという悪循環に陥ります。このようなことになる前に手を打つべきです。

5)薬に頼らない

むやみに薬に頼らないほうがベストです。

「ブスコパン(収縮を抑える薬)」、「ラックB(整腸剤)」、「サラゾピリン(腸の炎症をとる薬)」、「便を固くする薬(コロネル、ポリフル)」などがあります。

それぞれ合う薬が違うので、試行錯誤しながら見つけていきます。

薬で症状を抑えることでストレスの悪循環を断つことが出来ます。逆に薬を持ち歩かなければ不安でしょうがないという状態にならないように気を付けましょう。

精神的不安が強い場合は、消化器科ではなく心療内科で理カウンセリングや精神安定剤を使うことも有ります。

6)生活リズムを整える

睡眠、食事、適度な運動といった基本的なことをコントロールすることこそ、治癒へのいちばんの近道です。

朝食後のトイレタイムを確保すると、一度トイレに行ったという事実が、通勤時の安心につながるし、規則的な排便の習慣にもなります。

食生活も朝食だけでも決まった時間に摂るようにしてみましょう。多くの人は、1回の量を少なめにして食事の回数を多くする方が、回数を少なくして1回の食事でたくさん食べるよりもうまくいくようです。

ダイエット食品、一部の薬、チューインガムに使われている人工甘味料のソルビトールは大量に摂取しないようにします。果糖は少量にしたほうがよいです。

また、腹部膨満やガスの増加(鼓腸)がある人は、豆類、キャベツなどの消化しにくい食品を控えましょう。

タバコやコーヒー、アルコール、辛いものなど、刺激物の摂りすぎは、腸の正常な働きを阻害することがあるので、控えましょう。

便秘の人は水分をしっかり取る、食事をしっかり噛んで時間をかけて食べるなども大事です。

私は交換型に近い症状がでますが、刺激物が全くダメなのに口にしてしまい下痢になる→食事量が減る→出すものがなくてトイレの習慣が乱れ便秘ぎみ→下痢になるという流れが多いです。

コロネルを処方してもらっているので、早めに下痢を抑えて通常の食生活を取り戻すと改善しますよ。

7)ストレスと向き合う

ストレスが症状となって現れているのですから、症状から逆に無意識のストレスを探してみるというのもひとつの方法です。

便秘のときは不満を溜め込んでいるのかもしれないし、下痢のときは身の回りで起こっていることが消化できない、心理的に納得できない状態かもしれません。

吐き気が起こるなら、ムカつくことがあるのかもしれない、
自分の体としっかり向き合っていくことで、心と向き合うことが出来るようになります。

ストレスの正体を明確にしていき、ひとつずつ処理していけばよいのです。友人など、気楽に話せる人の存在も大きいですよ。

8)自律訓練法

自分で自分に暗示をかけてリラックスさせる方法です。

自然と落ち着くまで待つような感じの受け身の姿勢で暗示をかけます。自律訓練法が終了後は、立ち上がる前に必ず消去運動を行います。急に立ち上がると、ふらついて倒れる恐れがあるのです。

※座ってやる方法が職場などでも効果があるのでご紹介します

1 椅子に座って、足は肩幅程度に開き、両手を太ももの内側に軽くおきます。太ももの温かい体温を手のひらで感じましょう。そして目を閉じます。

2 「私は落ち着いている」と心の中で自分に暗示を2~3回かけます。自然と落ち着くまで待つような感じで暗示をかけます。

3 「両手足が重い」と2~3回暗示をかけます。自然と重くなるまで待つように受け身の姿勢で暗示して下さい。この時、手や足の付け根や指先全体まで重く感じるようにしましょう。体の力を抜いてリラックスした状態になります。

4 「両手が温かい」と2~3回暗示をかけます。太股の内側に置いている手のひらから感じる温かい体温が、だんだん上に上がって来るイメージでやりましょう。腕全体が温かく感じるようなります。

5 「両足が温かい」と2~3回暗示をかけます。両足をお湯に漬けているイメージを持ちながら暗示をかけると、本当に温かく感じやすくなります。足先の温かみが、だんだん上に上がっていき、最終的には太ももの付け根まで温かみを感じるようにします。

6 最後に最初に行った「私は落ち着いている」の安静暗示を2~3回繰り返して終わりとします。

その後立ち上がる場合は、消去運動をします。両手を3回ほど強く開閉し、次に腕をしっかりと3回屈伸します。最後に大きく伸びをするように深呼吸を数回繰り返してから目を開けます。

それから、ゆっくりと立ち上がって下さい。



どうでしたか?腸と脳が密接な関係にあるため、知能が発達したことで起こる病気です。

そう思うとちょっと自分を卑下する気持ちがなくなり、それだけでも一歩前にすすめる気がしますね。規則正しい生活は難しいですが、朝だけでも大事にしてみましょう。

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