デイケアを活用しよう

   2015/05/12

高齢化社会にある日本では、介護が必要な高齢者数は近年急速に増加しています。

中でも特に75歳以上の割合が高く、介護保険制度で要介護者、若しくは要支援者と認定された人は約500万人と内閣府の公式発表で数値が出ています。

夫、若しくは妻が介護をするという老老介護も増えて行く中、子が在宅介護をしていく状態もある中で、生活していく上で介護が苦になる時は必ずあります。

介護福祉施設入居を考えても、施設数がまだまだ足りないので、無理を承知で介護をされている方も少なくないのです。

昼間だけでも、夜間だけでも、1泊または数日だけでも他の人に見えてもらえたら…という希望の中、近年定着してきているのが、デイケアです。

今回は、そのデイケアについて、お話していきたいと思います。




1.デイケアとは

そもそも、デイケアとはいったいどういうものなのでしょうか?

デイケアには大きく分けて2種類あります。

・介護保険制度で要介護者、若しくは要支援者と認定された高齢者が利用出来るデイケア
(介護保険について「厚生労働省ホームページ」参照)

・精神科デイケア
(精神科デイケアについて「厚生労働省ホームページ」参照)

施設によってカリキュラムは様々ですが、

・ある程度決まったリズムのある生活を利用者に営んで頂き、生活している時間の管理能力を身につける
・他の利用者や介護職員と一緒に活動する事で、自らのやる気や、協力する事の大切さを知る
・利用者が簡単な作業を行うことで、社会に通用する体力や、行動力の向上を図る
・利用者自信が持っている作業能力を今後も続けて行けるようにサポートを受ける


大まかではありますが、以上がデイケアの趣旨です。

何処の施設でも、見学は出来ますので、大いに活用されると良いと思います。

また、施設の活動内容では、高齢者が利用出来るデイケアと、精神科デイケアでは、似通ったことを行う事もあります。

貼り絵や絵画、習字やゲーム、音楽ではカラオケなど様々な活動をしています。

他にも、スポーツもやっています。

車椅子に乗られた利用者に介護職員が1人付いて、2人1組を1ペアとし、3ペア対3ペアで争う風船バレーなどは、高齢者にも人気です。

ただ、どちらのデイケアでも、利用者本位が主体ですので、出来ることと出来ないことはあると思います。

それでも、介護職員が利用者が出来ることを提案していきますし、利用者の笑顔の為に親身になって対応しますので、心配事がある時は遠慮なく相談されてください。

もし、入居施設が併設されている場合は、デイケアのルームだけでなく、入居者の生活を見学された方が良いと思います。

何故かと言えば、デイケアのルームだけでは見えないものも、入居者の生活の方では見えることもあるからです。
介護職員が利用者に対してどんな対応をしているのか、どんな言葉遣いをしているのか、利用者の身につけるものにどう気を配っているのか、居室はどういう作りか、ベッドや家具はどうなっているか、危険個所はないか、通路は狭くないか、入浴設備はどういうものかなど、そういうところも見学ポイントに是非入れてください。

もう一つ、介護をされているご家族が気にされるポイントがあります。

それは食事です。

質問によく挙がるのは、どういうものを提供しているのか、どういう材料を使っているのか、どういう食器を使っているのか、咀嚼(噛む)や嚥下(飲みこむ)が困難な人には刻みなど対応してもらえるのか、胃ろうなどの対応は出来るのか、などです。

どの項目においても、その施設で勤務されている管理栄養士がきちんと把握し、利用者のための食事を一人ひとりに考え、用意しますので、些細な事でも、きちんと伝え、不安は確実に解消される方が良いです。

細かいことではありますが、お伝えしたポイントは是非チェックしてみてください。

http://www.day-care.jp/ 一般社団法人全国デイ・ケア協会や
http://www.daycare.gr.jp/index.shtml 日本デイケア学会
というところが医師や専門家の学会になっています。
互いに情報を共有し、より良いデイケアを目指しているようです。

デイサービスは老人デイサービスセンター、特別養護老人ホームなどで行われていて、外出・社会的な交流、家族負担の軽減が主になってきます。

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2.利用するには

介護認定を受けた高齢者が利用出来るデイケアは、65歳以上からですが、精神科デイケアは、主に精神障害者が利用しており、利用するにあたっては、年齢制限は無いようです。

最近では、デイケアと一括りに言っていますが、大きく定めているのはこの2つです。
病院、診療所、施設等で方針がありますが、認知症の方専用のデイケアも近年増えてきています。

http://www.oasisnavi.com/categ=1/type=17/ 
こちらのオアシスナビ×ハートページで各都道府県のデイケアがうけられる施設が検索できます。

デイケアの料金は利用者の要介護度、利用時間数によって定められています。送迎・食事提供・入浴介助・個別リハビリテーションを受けた場合は加算がつきます。

デイサービスは老人デイサービスセンター、特別養護老人ホームなどでうけられます。
料金は単独型・併設型・痴呆専用単独型・痴呆専用併設型の4区分に分けられ、要介護度や利用時間で異なる単位数が定められています。
デイケアは診療が中心になるので、デイサービスより単価は高めになります。


在宅介護をされている方や、在宅介護を受けている方で、デイケア利用を考えておられるのでしたら、65歳以上の高齢者の方は、まずはお近くの市町村区の役所の介護保険課、居宅介護支援事業者、地域包括支援センター、介護保険施設等にご相談に行かれてください。

ケアマネージャーが既にご担当でいらっしゃる場合は、ケアマネージャーにご相談されてください。

よく挙がる質問で、ケアマネージャー(通称ケアマネ)はどういう人なのかと聞かれることがありますが、ケアマネージャーは介護職員をまとめるリーダー的存在です。

ケアマネージャーは、所定の法定資格所持者は医療福祉業界において実務経験を5年以上、無資格者は、所定の福祉施設などで相談援助業務や、介護業務に10年以上従事した人が受けることが出来る試験を合格しなければなれません。

医療福祉において、知識も経験も豊富ですので、安心してお話されてください。

精神科デイケアの利用を考えられている方は、まず主治医にご相談されることをお勧めします。
近隣の医療機関や、対応施設で募集している所もありますが、最初は利用を考えておられる方が一番信頼出来る方に相談するのがベストです。
精神科デイケアは、総合失調症の症状の方が多いと聞きますが、精神科デイケアに来られている方は、社会復帰を望んで、頑張っている方が殆どのようです。

気になる施設がありましたら、まずは勇気を持って問い合わせたり、信頼出来る方と一緒に施設見学に行かれたりして、しっかりと見定められたらいいと思います。

精神科デイケアではなく、地域活動支援センター(作業所)もありますので、検討の視野に入れてみてはいかがでしょうか?

こちらでは実際に製品を作って販売したり、地域貢献活動を行っていたりしますので、デイケアよりも、社会復帰には近道かもしれません。

主治医にご相談され、デイケアや作業所での活動を許可頂いた方は、次に、市町村区の精神保健福祉センターのケースワーカーにデイケアなどを利用したいという旨を相談してみても良いですね。
お薦めの施設や事業所の紹介をしてくれます。

デイケアの利用を考えている時は、1人で悩まずに、専門家の方や、市町村区の役所、身近な福祉施設、病院などにご相談され、サービス内容や料金などをしっかりと見定めて、ご検討ください。

在宅介護センターは、地域の高齢者やその家族からの相談に応じ、必要な保健・福祉サービスが受けられるように行政機関・サービス提供機関・居宅介護支援事業所等との連絡調整を行う機関で、社会福祉士・看護師などの専門職員が在宅介護などに関する総合的な相談に応じてくれます。

http://www.zaikaikyo.gr.jp/link2/index.html 
全国地域包括・在宅介護支援センター協議会のHPで各都道府県の指定組織を確認できます。
週に一度の短時間でも、介護者が休んだり、技術のいる入浴などを手伝ってくれると、精神的にも楽になりますね。
介護の方法などについても、専門家の知識を得る機会になります。

現在、在宅介護支援センターの相談機能を強化した地域包括支援センターというものに移行が進められています。
保健師社会福祉士主任介護支援専門員等を配置して、3職種のチー ムアプローチにより、健康の保持及び生活の安定のために必要な援助を行います。

事務・権利擁護・実際の介護から、予防の周知まで幅広く行ないます。特に権利などについて積極的な紹介があるようになると、デイケアなども利用しやすくなりますね。
名前だけでは、主旨が分かりにくいのが難点ですが、これが介護の中心センターになっていきますので、おぼえておきましょう。

地域包括支援センターはすべての区町村に設置されており、全国に4,300カ所以上 、 ブランチ・サブセンターを合わせると設置数は7,000カ所以上となります。

介護の知識の講座なども、無料で開かれていますので、地域のチラシなどはこまめにチェックしましょう。ちょっとしたコツで、こんなに楽になるんだという発見があると思います。

また、痴呆はないけど事故などで要介護となった時に、介護する側がどうしてほしいのか知っていると、互いに助け合うことも出来ます。
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筆写は10代の頃に、祖母が要介護になっていたので、母親が色々と学んだことを教えられました。
その前から目が悪かったので、床にものを放置しないことや、ものの位置をずらさない、食事をするときは茶碗を定位置にしておかずが何か説明するなどは、当たり前のこととして、身につきました。

過去に介護職員として勤めていたこともあり、その上での経験や、知っていることを、お話させて頂きました。

自分がそうなったら…と置き換えて考えることで、道筋は見えてくると思います。
相手の身になって想像力を働かせる事は、きっと自分と家族の笑顔に繋がるのではないでしょうか。

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