応急手当のABC

 

応急手当の方法や仕方について、皆さんも運転免許の講習や職場での講習などで訓練をしたことがあるかもしれません。
出来れば、応急手当を施す状況に出くわしたくはありませんが、いざという時には必要になりますし、その処置を人の命を救うことが出来る、とても大切なものが応急処置です。

この記事では応急手当についてお話します。

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1.応急手当をする前に確認すべきこと

応急手当が必要になる状況や場面は、いつ何時かを選びません。
交通事故、突然襲われる心筋梗塞や脳梗塞などの病気、中にはこれからの季節に多くなる熱中症など、処置が必要な状況は突然やってくるのです。

しかし、応急手当を行う前に確認すべきことや準備すべきことはいくつかあります。
このような状況になった場合、慌てずに、というのは無理な話かもしれません。

ですが、しっかりと落ち着いて事前に確認すべきことをしてから、応急手当を行いましょう。
でなければ、かえって倒れてしまった人を危険な目に遭わせてしまいますので、しっかりと確認してから適切な応急手当をしていくようにしましょう。

1.意識があるかどうかを確認する
まず、最初に倒れた方の意識があるかどうかを確認しましょう。
大声で「わかりますか」「大丈夫ですか」などと呼びかけるか、肩を軽く叩いたり、手足を軽くつねる等で調べます。

この時、体を無理に揺すったり、無理に起こそうとしないようにしてください。
体に骨折や脊椎の損傷などを始め、頭を強く打ち、脳にダメージがあるなど、何らかの大きなダメージを負っている場合、負担になってしまう為です。

目を開けたり、頷いたりなどの反応があれば意識はあると判断していいと思います。
その反応が見られない場合は意識がないと判断してください。

2.大声で助けを呼ぶ
次に1人で全て解決しないようにしてください。
必ず周囲に大声で助けを求めてください。
「誰か来てください!」「119番をお願いします!」など、しっかりと助けを求めて協力してもらってください。

倒れた場所が駅や建物など、AEDが備わっていそう場所であれば、AEDを持ってきてもらったり、駅員や建物で働いている方や警備員などを呼んできてもらうのもいいでしょう。

他にも傷病者を安全な場所に移すなど必要なこともありますが、先に触れた通り、体に何らかのダメージがある場合もありますので、無理に動かさないほうが賢明です。

まずはこの2つの事柄を応急手当に入る前に必ず確認、実行してください。

2.応急手当の方法

確認すべきことを確認、実行したら応急手当に入ります。
タイトルにもある通り、「応急手当のABC」とは何かと言いますと、

A→AIRWAY=気道の開放
B→BREATHING=呼吸の回復(人工呼吸)
C→CIRCULATION=血液の循環(心臓マッサージ)

この頭文字を取ったものです。
最近ではAED(自動体外式除細動器)の普及により、このABCの他に、
D→DEFIBRILLATION→除細動(AEDの使用)を含めて、応急手当はABCDとする場合もあります。
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1.A→AIRWAY=気道の開放を行う
まずは、気道の開放を行い、負傷者が呼吸をしやすいようにしてあげましょう。
傷病者を仰向けに慎重に寝かせた後、片手を額に当て、もう一方の手の人差し指と中指の2本を顎先に当て、これを持ち上げ気道を確保してあげてください。

気道を確保した状態で口元に頬を寄せ、呼吸の確認をします。
呼吸の音を聞く、傷病者の吐く息を感じる、胸や腹部の上下の動きを見る、など

何故、こういったことをするのかというと、失神状態に陥ると、舌根沈下になり(舌のつけ根が喉の奥を塞いでしまう状態)、呼吸が出来なくなります。
そこで、頭を強く後ろへそらしてやると、舌のつけ根が前方に引かれてすき間が生じ、空気の通り道を確保することが出来るためです。

2.B→BREATHING=呼吸の回復(人工呼吸)を行う
Aの気道確保を行っても呼吸を確認出来ない場合は、直ちに人工呼吸にとりかかってください。
気道を確保したまま、額に当てた手の親指と人差し指で傷病者の鼻をつまみ、口を大きく開けて傷病者の口を覆い、空気が漏れないようにして、息を2回ゆっくりと吹き込んでください。

※感染防止器具がない場合や、口や顔面から出血をしている場合などは、人工呼吸を省略して心臓マッサージのみでも大丈夫です。

3.C→CIRCULATION=血液の循環(心臓マッサージ)を行う
循環のサインを確認していきます。(下記を10秒以内でチェック)。

1)咳なし 2)体動なし 3)呼吸なし 4)頚動脈触れず(脈拍を感じない)

循環のサインがなければ心臓マッサージを開始してください。
胸骨の下半分に両掌を重ねて置き、100回/分の速さで30回マッサージを行います。
この時に、心臓マッサージをする人は、腕を曲げずに垂直にし、上半身を上下させるような動きで行ってください。

マッサージを行う間隔は一定で、早くしたり、遅くしたりなどはせずに、平常時の脈の打ち方くらいの速さで行います。
30回行う間、1、2、…と口頭で数えることをお勧めします。
※30回の心臓マッサージと2回の人工呼吸が1サイクル

これを4サイクル施行した後、再び循環のサインを確認し、循環のサインがなければ、AEDまたは救急隊が到着するまで心臓マッサージと人工呼吸を繰り返し行うようにしてください。

4.D→DEFIBRILLATION→除細動(AEDの使用)を行う
AEDが到着したらすぐに電源を入れ、電極パッドを胸に貼ります。
AEDによる自動診断で電気ショックが必要と判断されると、音声ガイダンスで除細動ボタンを押す指示が出るので、傷病者から離れて除細動ボタンを押します。

解析中と除細動ボタンを押す際には、必ず誰も触れていないか安全確認を行ってください。
周囲に人が居るのなら、「AEDを使います、少し離れてください」などと伝え、傷病者と周囲の人の安全を確保します。

これは、AEDの誤作動を防いだり、自分を含め、周囲の人が感電したりすることを防ぐためにしなければならない事ですので、確実に行ってください。

「除細動は必要ありません」というメッセージが流れたら、循環の確認を行い、循環がなければ心肺蘇生法(2と3)を開始してください。
※循環が戻ってきても、電源を切ったりパッドを剥がしたりせず、AEDはそのままにして救急チームの到着を待つようにしましょう。

5.救急隊に状況をしっかりと話す。
救急隊は遅くとも10分以内には現場に到着するようになっています。
救急隊が近づいてきたら、通報者もしくは応急手当をしていない人が立ち上がって大きく手を振ってここに傷病者がいるということを知らせてあげてください。

その後、傷病者が何故倒れたのか、現在の傷病者の状況を事細かに説明しましょう。
無理に説明しようとせず、分かることだけで大丈夫です。
救急隊が到着し、救急隊員が手当を開始したら、あなたが応急手当をする必要はありません。
全て救急隊員に任せてください。
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いかがだったでしょうか?
あなたの勇気ある行動で救える命もあります。
冒頭でも言いましたが、このような状況に出くわすことはいつ何時かそして場所を選びません。
まずは落ち着いて、1人で解決せずに周りと協力し、救急隊が到着するまでの数分間は、全力を尽くして傷病者の救命をしてあげましょう。

あなたにも命を救えることがあるということ。
これを忘れずに居たいものですね。

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