「ザ・インタビュー」 サイバー攻撃の原因とされている映画

   2015/01/15

アメリカの映画会社がサイバー攻撃を受け、大問題になりました。
その原因とされる映画とはどういうものなのか、興味ありますね。


1.「The INTREVIEW」という映画について

2014/12/25の公開前に映画の内容とは関係なく超話題になったアメリカの映画「The INTREVIEW」。
話題になった理由は制作のソニー・ピクチャーズ・エンターテイメント(以下SPEと表現)が、サイバーテロにあったからだった。

その内容は、「トーク番組司会者を務める2人の記者が、朝鮮労働党第一書記金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)へのインタビューを許されることになり、その後中央情報局(CIA)に雇われて彼の暗殺を試みる」というもの。

共同「監督、原案、製作、主演の一人」はコメディ俳優のセス・ローゲンだし、「コメディ映画」とSPEは宣伝もしている。単なるインタビュアーがいきなり暗殺なんて簡単にいくはずもなく、「かっこいいアメリカ人万歳(マンセー)」な映画ではない。なんか異文化交流しちゃったり、男同士ならではのシモ関係もあったりする様子。
それは↓の予告を見てもらえばわかると思う。



しかし、公開が発表された直後から北朝鮮は「悪意あるテロ行為」と強く非難し上映禁止にしない限り「無慈悲な対応」を取ると警告。アメリカ国内でも政府関係者から批判的見解が寄せられるなど物議を醸していた。
そこに、ハッキングや強迫行為という実害が出たことで、12/18にSPEは公開中止を発表した。

2.主役の二人について

セス・ローゲン(デヴィット・スカイラーク役 メガネの方です)

❖生年月日:1982年4月15日

❖出身地:カナダ(ブリティッシュコロンビア州バンクーバー)

❖どんな人なの?

16歳にしてバンクーバー・アマチュア・コメディ・コンテストで2位に輝いたことのある、若きコメディ俳優であり脚本家。13歳の時、テレビCMでデビュー。その後は、プロのスタンダップコメディアンとして地元のコメディクラブの舞台で活動。
彼のハリウッドでの活躍は、2つの大きな出会いに支えられていると言われている。

(1)デビュー作品となったTVシリーズ「フリークス学園」のプロデューサー、ジャド・アパトーとの出会い。16歳にして彼に招かれてハリウッドに進出することになったが、このTVシリーズはファースト・シーズンの途中で打ち切りが決まる。続く「Undeclared」では、脚本にも携わった。素直すぎる下ネタと同様、彼のトレードマークとなっているユダヤ人ジョーク(両親共にユダヤ系)は、この頃からのようだ。

(2)脚本家として参加した「Da Ali G Show」での、後に脚本パートナーとなるエヴァン・ゴールドバーグとの出会い。このシリーズではエミー賞も受賞。アパトーがはじめて監督を手がけた劇場作品「40歳の童貞男」(06)で映画デビューを飾る。ゴールドバーグと共同執筆した07年の「スーパーバッド 童貞ウォーズ」は全米で大ヒット

※俳優としても脚本家としても今後の活躍が期待されている。

ジェームズ・フランコ(アーロン・ラポポート役)

❖生年月日1978年4月19日

❖出身地アメリカ(カリフォルニア州)

❖どんな人なの?

UCLA在学中に演劇に目覚め、大学を中退して本格的に俳優の道へ進む。

TVシリーズ「フリークス学園」で人気を得て、ジェームズ・ディーンを演じたTVムービー「DEAN/ディーン」では、放送映画批評家協会賞やゴールデン・グローブ賞を受賞。一躍有名に。

翌年、「スパイダーマン」で主人公ピーターの親友ハリー・オズボーン役を演じ、世界的に知られるようになった。

他にもニコラス・ケイジ監督作「SONNY ソニー」、ロバート・デ・ニーロ主演の「容疑者」、ロバート・アルトマン監督の「バレエ・カンパニー」など、大物との共作がある。

3.一度は公開とりやめとなった後に公開となった騒動について

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作品の公開が発表されてから北朝鮮が強い反発を示したが、公開が近づくに連れてハッキング=サイバー攻撃が行われる事態になった。

SPEの情報管理システムがかなりユルユルだったこともあって、SPEは様々な情報漏れを起こした。

11月24日には「Guardians of Peace」を名乗るハッカーによる攻撃を受けて全システムがダウンするという事態が発生し、未公開作品を含む映画数本が流出。

その後も、会長のメールデータ流出で、映画制作の裏側や、セレブがプライバシー保護のために使っていた偽名の一覧リストが流出するなど問題が拡大。
さらに、従業員やその家族が脅迫を受ける事態にまで発展してしまった。

このハッカー攻撃は、アメリカ連邦捜査局は北朝鮮政府に責任があるとする捜査結果を正式に発表した。

決定的だったのは、作品を公開する映画館に対する9・11のテロ行為を示唆するような脅迫が行われたことで、SPEは12/17に公開中止を発表

しかし、アメリカ国内では「テロリストの要求を飲んだ」と批判が続出した。
オバマ大統領も「過ちを犯したと思う」と指摘。今回のような方法での処理は納得できないとも語った。

大統領は「どこかの独裁者がここ米国で検閲を強いることが出来るような社会であってはならない」と強調。「独裁者が次に気に入らないニュースやドキュメンタリーを見付けた場合に、新たにしでかすことを想像して欲しい」と話した。

12/23になって、SPEは12/25から一部の劇場(331館)での公開を決定した。さらに、12/24にはインターネット上の各種サイトでの有料視聴で先行公開を行った。

セス・ローゲンは「コメディは満員の映画館で観るのが最高なんだ。だから、もし可能だったら映画館で観てほしい。または友だちを呼んで観てね」とツイートした。

ジェームズ・フランコはインスタグラムで特設サイトを紹介したほか、「映画を観ている姿を自撮りしてくれたら、“いいね”するよ」として、写真に「#jamesfrancotv」というハッシュタグをつけるよう呼びかけている。

公開初日に100万ドル以上を売上、公開初週に285万ドルの興行収入となった。また、オンライン配信後の4日間で1500万ドル以上を売り上げた。

SPEがオンラインで配給した映画として、『キング・オブ・マンハッタン 危険な賭け』(1400万ドル、2012年)を抜いて最大のヒット作となった。

見た人の評価は、セス・ローゲンがつくる、いつものようなお馬鹿映画なので、評価は低く、元からコメディに厳しい批評家の評価も低い。

現在、生存している人に対しての配慮が足りないのではないかという声もある。

しかし、チャップリンの名作「独裁者」も、まだヒトラーの評判がそれほど悪くない時に公開され、散々叩かれた。(最後の演説部分が左寄りだと叩かれた部分もある)

この映画が「独裁者」ほどの名作とは思えないが、(おそらく、あの演説部分のような真摯な部分は無いのではないかと思う)、評価は時代によって変わるものだ。

アメリカ以外での公開予定は日本も含めてないが、北朝鮮では海賊版が50$で売られているという噂もある。
金正恩総書記は欧州育ちで英語話者なので、個人的に見て楽しんでるかもしれない。

ヒトラーも「独裁者」を見たそうだから。





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