イチョウとのつきあいかた

 

「いちょう」といえば思い浮かぶのが、黄色く色づいた“銀杏並木”に“茶碗蒸しに入ってる銀杏”でしょうか。日頃、それほど意識したことのない「いちょう」ですが、私たちの生活とどんな風に関わっているのか調べてみました。




1.「いちょう」はいつ頃から、どう関わってきたのでしょう?

「いちょう」は約2億5千万年も前から地球に存在し、地球の変化を乗り越えてきた強靭な植物です。中国では何千年もの間、記憶力の改善や呼吸困難を和らげるために、いちょうの果実や葉を利用してきました。

❖イチョウ葉エキスって?その効果は?
イチョウ葉エキスには、ケルセチン、ケンフェロール、イムラムネチンというフラボノイドに糖鎖が付いたフラボノイド配糖体、ギンコライドA、ギンコライドB、ギンコライドCおよびビロバライドなどのテルペノイドという化合物や、プロアントシアニジンなどが含まれています。

また、ギンコール酸接触皮膚炎やアレルギーを起こす成分であり、イチョウ種子の外皮に多く含まれているものですが、葉にも0.1~1.0%含まれています。

「イチョウ葉エキス」を健康食品等として安全に利用するためには、“有効成分”と“有害成分”の規格が必要です。

一般に『フラボノイド類を24%以上、テルペノイド6%以上を含有し、ギンコール酸の含有量が5ppm以下』という規格が用いられています。

日本でも(財)日本健康・栄養食品協会が「イチョウ葉エキス」に対して同様の基準を設けています。

「イチョウ葉エキスはヨーロッパでは医薬品として利用されている」「ヒト試験で有効性が示されている」など、消費者の安心感と注目をそそる解説がされていますが、注意が必要です。

ヨーロッパにおいても「イチョウ葉エキス」には医薬品と食品があり、ヒトの臨床試験を行っているものは医薬品であることです。

*イチョウ葉エキス有効性は?
◎血流改善効果…主に3つの作用の相乗効果
・血管を拡張する作用
・血小板の凝集を抑制する作用
・活性酸素の生産を抑制する作用

※血流改善によって、冷え性改善や脳梗塞予防の効果も期待できます。また、アルツハイマー型認知症予防、脳血管性認知症の予防にも効果があるのではないかと考えられています。

*イチョウ葉エキス摂取による副作用は?
まれに軽度の胃腸障害、頭痛、アレルギー性皮膚炎が認められています。ただ、通常の規格化されたイチョウ葉エキスの摂取量(1日あたり120~240mg)では、顕著な副作用の発現は認められていないようです。

イチョウ葉エキスの効果を期待するあまり、自己判断による過剰な摂取は思わぬ弊害をもたらす可能性があるので絶対にやめましょう。← これこそ過ぎたるは猶及ばざるが如し!です。

イチョウの葉を集めて自分でお茶を作るのは、かなり多量のギンコール酸が含まれると予想されるので勧められません!

*他の薬との相互作用は?
これまでに報告されているものは、血栓予防薬のワルファリンやアスピリンなどと「イチョウ葉エキス」を併用した際に起こる出血傾向です。

また、アルツハイマー症の患者において「イチョウ葉エキス」と抗うつ薬を服用した際に昏睡症状となった例が報告されています。

「イチョウ葉エキス」を利用するときには過剰摂取は慎み、持病がある場合は、医師に相談するように家族も気に止めておくことが大切ですね。← 高齢の方には、家族のサポートが特に必要です!
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2.「いちょう」には、防虫効果あり!

「いちょう」が黄色く色づく頃は、秋から冬にかけての乾燥した時期ですよね。洋服や、着物のお手入れにはピッタリの季節です。タンスにしまったままの洋服、着物に風を通してあげましょう。

お天気が4~5日くらい続く、その真ん中の日が湿度も少なく最適です。ついでにタンスの引き出しも乾拭きすれば、完璧です。

そして、いちょうの落ち葉を集めて手作りの『防虫剤』を作ってみましょう!虫は、いちょうが含むシキミ酸を最も嫌います。

(1) いちょうの葉を洗う。
(2) 3~4日干して完全に乾燥させる (1日目は天日乾燥が理想!)
(3).絹か綿の袋に詰める。

※一個の目安はこぶし大くらいです。
※この防虫剤はタンスの引き出しひとつに1個が目安です。2年は効果があります。

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3.「銀杏」の食べ方と注意点

塩で炒ったり、串に刺して焼いただけでも“おツマミ”になりますし、茶碗蒸しやご飯に入れれば彩りも良く、おいしいです。

銀杏は独特の苦味、若干の臭気があり、好き・嫌いが分かれやすいですが、ついつい食べ過ぎてしまうクセのあるものですよね。

❖銀杏は食べ過ぎに注意が必要です!
古くから、中国や日本で食用として、また薬としても使われてきました。滋養強壮の妙薬、喘息や咳止めに効果があるとされ、また、夜尿症・頻尿の改善にも使われています。

銀杏には糖質とタンパク質が多く、カロチン・レシチン・エルゴステリン・ビタミンCなど、本当に栄養豊富な種子なんです。

ただ、銀杏は食べ過ぎると“銀杏中毒”を引き起こしてしまう危険性があるのです!←要注意です。

銀杏を食べ過ぎると1~12時間後に、腹痛・嘔吐・下痢・頻脈・消化不良などの食中毒様症状や、ひどい場合にはふらつき・痙攣・呼吸困難・意識消失・ショックなどが起きる場合があります。

原因は、銀杏に含まれるチルビリドキシという物質が、ビタミンB6の欠乏を引き起こし、中枢神経の異常興奮により痙攣などの症状がでるらしいのです。

圧倒的に“小児”が中毒を起こすことが多いようです。報告されている全患者の70%以上が10歳未満の子供だそうです。

中毒が起きる量の目安は、小児 7粒以上、成人40粒以上とされています。これなら、子供には食べさせない方が良いかも・・・

大人も、ナッツ感覚で食べ過ぎないように、注意しましょう!おかしいなと思ったら直ぐ病院へ!

※「いちょう」って良いところと、困ったところが極端ですね!ちなみに、あの綺麗な銀杏並木の下を歩いてみたことがあるんです。落ち葉の上を歩くと、銀杏が潰れてズルズルで凄い臭いでした・・・

ほどほどに!を守って、うまくつきあっていきましょう。

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