遺伝子組み換え食品は安全?

 

ここ30年で、人類は「遺伝子組み換え」という全く「新しい品種改良技術」を手にしました。

品種改良は昔から人類が植物や動物を交配することで、なしとげて来ました。
交配によって遺伝子が組み換えられた結果、様々な性質を持った個体が出現しますが、その内有用な性質を持った個体のみを選別し続け改良を重ねて来ました。 

今日の食材は米・野菜・果物・肉などほとんどは、このような交配によって作り上げられてきました。
また微生物についても、麹菌・乳酸菌など食品の発酵に適した菌の選別を繰り返すことで、最適な微生物(菌)も作ってきました。

近年、動植物の遺伝子(DNA)配列が年を追って解明され、どの性状がどの配列と関係しているかが分かってきました。

21世紀になると花・食物で急速に遺伝子組み換えが進んで来ました。世界の人口が急激に増加しており、食糧の増産が不可欠になっているのです。しかしこの技術が大企業に集中し、消費者のことを考えず、企業が利益だけを追求していくことに、少なからず問題も出ています。

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遺伝子組み換え食品とは?

遺伝子組み換え技術を用いて栽培、培養・移植により、作り出された有用な農作物とその加工食品を言います。特にアメリカを中心として、どんどん実用化されています。

1)植物では日本で開発された稲・苺・柑橘類の新品種、米国で開発された日持ちの良いトマト・除草剤耐性の菜種・大豆、殺虫性(*)のトウモロコシ・ジャガイモ、耐ウイルス性葉タバコ等です。
(*)殺虫性:この作物を害虫が食べると死んでしまう

2)動物では優良な雌牛から受精卵を取り出し、他の雌牛に移植し、優良な子牛を生産します。

現段階では圧倒的に植物の組み換え食品が主流をなしています。

遺伝子組み換え食品の安全性についての議論

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GMO:genetically modified organism 遺伝子組み換え生物.


食品製造者は自らの責任で、国の安全評価指針に従い、日本の遺伝子組み換え食品の安全性評価を行うことになっています。安全性の検査を行った後、製造者は安全性検査の申請を国に申請し、国がこれを確認すると言う仕組みです。

遺伝子組み換え食品の安全性について、20年くらい前から賛否両論の議論が戦わされています。賛成派は「従来の食品と同等に安全である」と主張し、

1)一般によく知られている農作物に改質遺伝子を組み込むので、安全上予想もしない事態は発生しない

2)農作物は病気・害虫・雑草という敵に対し、遺伝子組み換えで病気に強い遺伝子・害虫が食べると死ぬ遺伝子・除草剤に耐性を持つ遺伝子を組み込むだけで、短時間に問題解決が出来る

3)遺伝子組み換えで増産でき、人口爆発による食糧危機に対応できる

と言います。

一方、反対派は「予期しない事態を生む可能性があるにもかかわらず、安全性がちゃんと検証されているか疑わしい」と主張し、

4)遺伝子組み換え食品は、自然界に存在しない植物で、今まで眠っていた遺伝子が働き出したり、逆に働いていた遺伝子が働かなくなったりと、色々なことが起こる可能性があり、人体実験でしか結果が出ない

5)自然界に存在しない遺伝子組み換え植物は、意図しない在来種との自然交配で生態系への影響が問題になり、植物や昆虫の生態系を変えるおそれがある(自然の摂理に反する)

6)遺伝子組み換え食物を開発しているのは米国の特定企業で、種子・販売権・特許を独占しており、世界の農業を支配することになる

と主張します。



「遺伝子組み換え作物がいっぱい♪」


生命の歴史から分かるように、生命同士は食うか食われるかの激しい生存競争をしてきました。
地球上に無い生命体が遺伝子組み換えで作り出されると、それに打ち勝つ害虫が必ず出現し、“イタチゴッコ”になってしまう可能性があります。

以上は第一世代の遺伝子組み換え食品に対する議論ですが、それを乗りこえ格段に進歩した第二世代遺伝子組み換え食品として、ワクチン等有用蛋白質工場として利用、栄養素を多く含ませたり・食品中の有害物質を低減させる食品が開発されようとしています。

日本の今後の進むべき道

政府は、日本は遺伝子組み換え食品の輸入自由化には、安全性に不安が残っている為、慎重な態度を取っています。しかし今後のTPP(Trans-Pacific Partnership)の状況次第で大きく変わる可能性があります。
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今、消費者にとって利益が目に見える第二世代の組み換え食品(インスリンを分泌誘導して糖尿病になりにくくする米、ビタミンA欠乏を解決するβ-カロティン含有米、スギ花粉症を低減する“経口免疫寛容米(食べるだけで免疫効果のある米)開発等)、更に第三世代の遺伝子組み換えでは、汚染物質の除去や分解に役立つ作物、医薬品・化粧品・高分子素材・石油代替エネルギーを植物から効率よく取り出す研究が進められています。

十分安全性について検証しながら研究を進めて行って欲しいですね。

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