「出雲大社」のなぜ?にフォーカス!

 

出雲大社と言えば、古くから「だいこくさま」として親しまれ、福の神、平和の神、縁結びの神、農耕の神、医薬の神として崇められています。現在の本殿は、延享元年(1744年)に造営されたもので、国宝に指定されています。とここまでは、周知の事。

でも、なぜ伊勢神宮は“神宮”なのに、出雲大社は“大社”なの?日本一のしめ縄は、どうやって作っているの?毎年架け替えるの?と疑問がフツフツと湧いてきました。調べてみました!




1.「神宮」と「大社」の違いは?

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「神宮」とは“伊勢神宮”をさし、「大社」とは“出雲大社”だけをさします。「出雲大社」は国津神・大国主命を、「伊勢神宮」は天津神・天照大神を祀っています。

日本最古の歴史書である古事記を始め日本書紀や出雲国風土記等に出雲大社の創建に関わる記述が見られます。

それによると、大国主が国譲りの際、天津神に国を譲るための交換条件として「天孫の住まう住居のような太く大きな柱と、天に届くほどの高い千木がそびえ立つ宮殿を建ててほしい」と要求したというのが「出雲大社」の起源とされています。

※天津神は高天原(たかあまはら)にいる、または高天原から天降った神の総称。
※国津神は天孫降臨以前からこの国土を治めていた土着の神(地神)です。

❖皇室関係の神社を「神宮」といい、伊勢神宮というのは“通称”で正式名称は「神宮(じんぐう)」なんです。

❖大社とは、出雲大社だけを示す「社号」です。出雲大社は正式には「いずもおおやしろ」と読みます。大社(オオヤシロ)は出雲大社だけです。

また伊勢神宮は、内宮(皇大神宮)に太陽の神である天照大御神を祀り、下宮(豊受大神宮)に衣食住の神である豊受大御神を祀っています。← 参拝は2つともしましょう!

そして伊勢神宮は、何かを祈願するというのではなく「日頃の無事」を感謝するところなんです。ただ、伊勢神宮にも、農業や事業全般の発展を祈願する「多賀宮」、努力や決意を祈願する「荒祭宮」がありますから、シッカリお願い事をしちゃいましょう!

出雲大社のご利益は、あまりにも有名な『縁結び』ですよね!さすが八百万(やおよろず)の神、男女の縁だけでなく、あらゆる人との縁を祈願できるそうです。

2.日本一の出雲大社の「しめ縄」ってどうやって作っているのでしょう?

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島根県と広島県の県境「飯南町・頓原(いいなんちょう・とんばら)」という所であの日本一の“しめ縄”が作られています。神楽殿大注連・長さ13.5メートル、太さは最大8メートル、重さ4.4トン!どうしてここまで大きくしなくちゃいけなかったんでしょうね?

実はこのしめ縄、大きいだけじゃなくて、他の神社とは逆方向に綯(な)われているんです。理由については「出雲大社」は、西側にある海と関わりが深く、西(向かって左)が大切にされるからという説や祀られている大国主神の神霊の力があまりにも強く、本殿から神霊が出ていかないようにしているのだという説もあるのです。

肝心の“しめ縄作り”です。しめ縄は稲藁で作られています。6~7年に一度掛け替えられるそうです。
藁(わら)を編んで編んで、16メートルの縄を2本作ります。それをねじっていくというわけなのです。

しめ縄には、一町五反(約14,900㎡・4,500坪)分の稲藁が必要なのですが、当然使えないものもあるので良い部分だけをより分けて使用するため、かなりの量を必要とします。←想像できない・・・

*まず芯になる部分を藁で作り込みます

それを胴になるように合わせていきます(少し中心が太くて先に行くほど細くなるように)

周囲に編み込んだ藁をさらに巻いていきます(つなぎ目がなくてとても美しく編み込まれてます)

総重量5トンなので、2本の片方をクレーンで持ち上げ、もう一方を下から人力で押します。
※ねじる時には細い棒を入れておきます(後に、この棒を引き抜き、物を通すスペースを確保してます)

*そして「しめの子」。漢字では「注連の子」と書きます。通常は「さがり」と呼ばれる部分です。
3つあります。真ん中に吊下げるための太い金属が入っていて、これだけでも人間より高いです。

交差させる前のしめ縄の1本1本も、微妙にねじってあります。驚くことに、その辺りは人力です。

1981年(昭和56年)に現在の鉄筋の神楽殿ができてから、こんなに大きなサイズの「しめ縄」がつけられるようになり、現在6代目、すべてこの飯南町で作られました。

神楽殿にピッタリかけられるよう、16mの2本の縄をバランスよく交差させて、最後には13.5mに合わせます。

その「しめ縄」を作っているのは、飯南町の町民で作るグループ「しめ縄クラブ」の20名の方達です。
普段別々の仕事をする一般の方達が代々伝えられた製法で、しめ縄を編み、より合わせ、掛け替えます。

この作業はボランティアだそうです。神様にお仕えするのだから無償は当然ということですが、今後もこの作業を伝承していくためには、若い方たちにも理解と努力が必要ですよね。
※ボランティアでないとダメなんでしょうか?神様も許してくれますよね~

そして次の日、ついに掛け替えです。古いしめ縄がクレーンで外されます。「しめ縄クラブ」の皆さんはご祈祷を受け、これからの作業をするにあたり、身も心も清めるのです。

いよいよ掛け替えクライマックス。クレーンで本体を吊り、そこに「注連の子」をつけていく作業は難しく、1つ付けるのに1時間くらいかかります。重機と人手で見事に掛け替えられた「しめ縄」!

今回は60年に一度の“遷宮”のため、4年での掛け替えとなりました。次回の掛け替えの際には「しめ縄クラブ」に若い力が加わっている事を祈ります。

もっと詳しく“なぜ”に迫りたかったのですが、謎が多すぎます。諸説ありの物も多く、そこがまた良いのかもしれません。

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