古いと思ったら大間違い 山本周五郎の世界

 

明治から昭和に生きた文豪である山本周五郎の世界を少しご紹介します。
現在でも原作が映画化、ドラマ化、舞台化されることも多く、時代小説として多くのファンがいます。

時代背景を上手く描写する作風で、歴史に名を残すような有名な人物だけではなく名もなき庶民を描いた時代小説を書き高く評価されています。

山本周五郎の生い立ち

明治36年に山梨県で生まれた周五郎本名は清水三十六。
幼い時に家族と共に東京に移り、その後は横浜で育っています。
尋常小学校を卒業後、山本周五郎商店という質店で住み込みます。
この山本周五郎さんが、雇い人に学問をさせ、夜の灯まで許したので、感謝を込めて、筆名を山本周五郎にしました。

大正15年(昭和元年)に文藝春秋4月号に「須磨寺附近」という作品が掲載されたのが出世作としてのスタートです。
直木賞の受賞を固辞した小説家として、当時はかなり革新的な人物だと思われていたようです。

昭和42年に肝炎と心臓衰弱で63歳で亡くなっています。

山本周五郎が残した名言とは

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山本周五郎の作品の中や残した言葉の数々に沢山の名言があります。
いくつかご紹介しましょう。

「人生は無限の教訓に満ち溢れている。しかしどの一つをとってみても、万人にあてはまるものはない。それを教訓にするかどうかは、君自身の選択にかかっている。」

「心に傷をもたない人間がつまらないように、過ちのない人生は味気ないものだ。」

「人間がこれだけはと思ったことに十年しがみついていれば、大体は何とかなるものだ。」

短い言葉の中にも人生を諦めないように背中を押されるような名言が沢山あるんです。
応援してもらいたい時に心に沁みそうですね。

山本周五郎のオススメの作品

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理想の男性像として世代や年齢を問わず支持されてきた映画俳優の高倉健さんの座右の書として有名になった「男としての人生~山本周五郎のヒーローたち(木村邇典著)」には山本周五郎の作品の中に登場する男性の魅力が描かれています。

世渡りが上手く、器用な生き方のできる人生ではない骨太な男に惹かれた健さんが好きだったのが周五郎の世界です。

おすすめの作品としては「泣き言はいわない」「さぶ」「ながい坂」「おごそかな渇き」「あんちゃん」など比較的読みやすいものから手に取ってみることをおすすめします。

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「泣き言はいわない」は山本周五郎の名言集です。
「さぶ」は表題のさぶはあまり頭はよくありませんが、誠実で、主人公がどんな状態でも友情を失わない人で、この二人の関係について描かれています。
「ながい坂」はどんな妨害にも負けずにこつこつと仕事をする男を描いています。

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「おごそかな渇き」は絶筆となった表題作をはじめとした、傑作短編集です。
「あんちゃん」も良からぬ行為をして落ちていく兄の話をはじめとして、男として育てられた女性の苦渋を描いた「菊千代抄」も含まれている短編集です。
「青べか物語」は地方の人のそんなに綺麗でない所、かと言って、都会的考え以上に素直な所も書かれている、非常にいい作品です。(周五郎はいい作品が多すぎますが)

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「ちいさこべ」は大火で何もかも失ってもめげずに、孤児たちまで引き取って頑張る大工の若棟梁の話し、他4篇が収められています。
「柳橋物語」は不幸な女性の一生を描いたもので、「むかしも今も」は正反対に愚直ゆえに幸福になった男の話です。
「樅の木は残った」は伊達騒動の悪役として知られた人物を、実は藩のためにあえて悪役になったのではないかという視点で描かれた作品です。

時代小説の中でも庶民が読みやすいものを書いている人なので、今の時代にもドラマとして描かれることも多いのではないでしょうか。

山本周五郎の世界について垣間見てみたいと思った方は、その世界にしばらく浸りきってみるのも良い人生の栄養になるかも知れません。

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