太陽光発電

 

太陽光発電は、1954年、米国の、ベル研究所の ピアソン、シャピン、フラー、3人の研究者によって、半導体研究の副産物として生まれ、「ベルソーラバッテリー」という名称で発表されました。画期的な「太陽電池」の発明として日本に紹介されました。

太陽電池は、蓄電能力がないので、正確には太陽光エネルギー変換機というべきもので、この時点では、誤訳と指摘することもできます。

しかし、2011年3月11日に発生した東日本大震災の被災地で太陽光発電に強く求められたのは、蓄電機能付きの夜でも使えるものでした。文字通りの「太陽電池」になる為に、単体としてではなく、システムとしての発展が望まれるようになってきました。

日本では、発明発表の2年後、1956年には商品化が始まり、住宅用の太陽光発電の普及で世界をリードするようになってきました。今では、個人住宅の屋根の上に、数多くの太陽光発電のパネルが設置されるようになってきています。

ところが、日本のこの風景は世界的に見ると、特異な光景なのです。今や、日本を抜いて世界一の普及国になったドイツやスペインでは、投資家が群がるメガソーラといわれる、大型の商用太陽光発電がほとんどなのです。

日本では、3.11以降、太陽光発電所ネットワークの相談窓口には、太陽光発電の設置に関する具体的で真剣な相談が増えています。

しかし、関心の割には普及が急激には伸びていません。導入を考えるユーザー側に、性能や採算性など、本当のところ、大丈夫か?という、まだ、戸惑いがあるからです。

出典《株式会社 自由国民社発行 「太陽光発電の家づくり入門」序文より
2011年8月11日  NPO法人太陽光発電所ネットワーク事務局長 都筑 建》


太陽光発電システムを設置するために必要なチェックポイント

①太陽光発電について知る
インターネットで太陽電池メーカーや設置業者(販売店、施工業者)のホームページを見たり、太陽光発電の展示会やイベントに参加するなど、知識を増やすことが、肝心です。

又、複数のメーカーの商品カタログを手に入れ、見比べると、長所・短所が良く判ります。
すでに設置した人の話を聞くのも良い方法です。
メーカー名 製品名(一例) 太陽電池の種類 最大発電量 変換効率 メーカー希望小売価格
シャープ NQ-210AD 単結晶 210W 18.20% 120,000円(税別)
京セラ KJ210P-3MUCE 単結晶 210W 15.80% 100,800円(税別)
三菱電機 PV-MB2600KF 単結晶 260W 15.80% 161,200円(税別)
パナソニック HIT250α 単結晶 250W 19.50% 163,000円(税別)
東芝 SPR-250NE-WHT-J 単結晶 250W 20.10% 182,500円(税別)
ソーラーフロンティア SF170-S CIS 170W オープン価格
サンテックパワー STP270S-20/Wem 単結晶 270W 16.60% 180,900円(税別)
カナディアン・ソーラー CS6V-225M 単結晶 225W 16.63% 141,750円(税別)
フジプレアム FCT-220Y3 単結晶 220W 15.07% 125,000円(税別)
ソラキューブ NE125×125-72-M(L)200W 単結晶 200W 15.60% オープン価格
キングダムソーラー KD-M250 単結晶 250W 17.40% オープン価格
Qセルズ Q.PEAK-G3 275 単結晶 275W 16.00% 206,250円(税別)
トリナ・ソーラー TSM-DC05A 単結晶 275W 16.80% オープン価格
RECソーラー REC275TP 多結晶 275W 16.70% オープン価格
JAソーラー JAM6(L)60-290/PR 単結晶 290W 17.74% オープン価格
ソーラーワールド SW290 MONO 単結晶 290W 17.29% オープン価格
• ※ 2015年7月現在

保証期間・保証対象比較
下記は、各メーカーの製品保証体制を比較したものです。

無料保証にも期間や範囲などそれぞれ特長がありますので、太陽光発電のパネル選びには保証の内容も含めて考える必要があります。

さらに販売施工会社によって保証内容が異なる場合もありますし、有料の保険も各社さまざまですので、10年先を考えて比較・検討するといいでしょう。

ひとつ注意したいのは、各種保証内容は別途申し込みが必要なメーカーが多い点です。メーカーを決める前に、販売施工会社と相談した方がいいでしょう。
メーカー名 保証期間 自然災害 施工瑕疵による 定期点検
太陽電池パネル 周辺機器 発電モニタ 機器の不具合 雨漏りなど
シャープ 10年 10年 10年 ×(保険対応) ○(研修修了者の所定施工) ×(保険対応) WEBモニタリングあり
京セラ 10年 10年 1年 ○(10年) ×(保険対応) 1年目(無償)4、8年目(有償)
三菱電機 20年 10年 1年 ×(保険対応) ×(保険対応) ×(保険対応) なし
パナソニック 20年(出力)15年(機器) 15年 1年 ×(保険対応) ×(保険対応) ×(保険対応) なし
東芝 10年 10年 1年 ×(保険対応) ×(保険対応) ×(保険対応) 1、5、9年目(有償)
ソーラーフロンティア 20年 10年 1年 ×(保険対応) ×(保険対応) ×(保険対応) 1、5、9年目(有償)
サンテックパワー 25年 10年 2年 ×(保険対応) ×(保険対応) ○(総合保障制度利用時) なし
カナディアン・ソーラー 25年 10年 ×(保険対応) ×(保険対応) ×(保険対応) なし
フジプレアム 15年 10年 1年 ○(ただし店舗による) ×(保険対応) ×(保険対応) なし
ソラキューブ 25年 10年 1年 なし
キングダムソーラー 25年(出力)10年(機器) 10年 1年 ○(10年) ×(保険対応) 1、3、6ヶ月目1、2、3年目(無償)
Qセルズ 25年(出力)10年(機器) 10年 1年 ○(10年) ×(保険対応) ×(保険対応) なし
トリナ・ソーラー 25年(出力)10年(機器) 10年 1年 × × なし
RECソーラー 25年(出力)10年(機器) 10年 ×(保険対応) ×(保険対応) ×(保険対応) なし
JAソーラー 25年(出力)10年(機器) 10年 ×(保険対応) ×(保険対応) ×(保険対応) なし
ソーラーワールド 25年(出力)10年(機器) 10年 ×(保険対応) ×(保険対応) ×(保険対応) なし
• ※ 2015年5月現在

引用 価格.com太陽光発電

②自宅の屋根について知る
屋根の面積や形状、方位や傾斜などは発電量に影響します。自宅の設計図面があれば、用意しておくと具体的な計画が立てられます。さらに、周りに高層建築物や樹木など太陽の光を遮るものがないか見ておきます。

③発電量をシミュレーションする
居住地の地域の日射量を調べ、どのぐらい発電量が期待できるのか、また電気代はどのぐらい節約できるのか、シミュレーションしてみることも大切です。

④資金について検討する
地方自治体による支援(助成、融資)、住宅金融支援機構の融資(新築時)、メーカー、販売会社のローンなど、有効活用するのも良い手段です。

参考(見出し)
JPEA 太陽光発電協会

太陽光発電のメリット

高い値段で売却できるので電気代を節約できます。
ただ、年々売却費用は下がっているようです。

太陽さえ出ていれば、停電時でも 使用出来ます。

電気の使用について、以前よりも注意深くなり、エコ意識が高まるようです。

太陽がなくならない限り、半永久的に供給されます。

太陽光発電のデメリット

設置・交換費用が高い
安くなったとはいえ、初期費用を回収するには10~15年をみたほうがいいようです。
変電器や売電メーターは10~15年程度で交換する必要があるようです。

引用 太陽光発電のメリット・デメリット
NEVERまとめ

反射光によるトラブル
パネルの反射光が周囲住民の部屋に射し込み、真夏には室温50度にもなり、熱中症を発症したり、まぶしくて目が開けられないなどの苦情が出ています。損害賠償請求事例もあります。設置以前に鏡などを使用して、反射光の確認も必要があるようです。

解決方法としては、角度を工夫するほかにも、パネルの反射光を防ぐ方法があります。

現在、ソーラーパネル用の反射光防止シートが流通しており、ある程度反射光を軽減することが出来ます。また、パネル表面を凸凹に加工して反射光を防ぐソーラーパネルもあります。

発電効率の関係で、反射光が出やすい角度にしか設置できないなどといった場合には、これらの手段を用いて解決していくのも一つの手です。

太陽光発電パネル設置後の雨漏り
ソーラーパネルやそれを支える架台は、300~500キロ程度の重さがあります。その重さに屋根が耐えられない場合があります。

架台を屋根に設置する際に使うビスなどの固定具が、屋根の防水シートなどを突き破って雨漏りすることがあります。設置業者に問題があることも多く、問題になっています。

ビスなどの固定具による屋根の損傷は、雨漏りだけでなく断熱材の損傷や屋根の劣化などを引き起こしかねません。安全面でも問題があります。

メーカーの指定工事許可を取っている業者に工事を依頼することが、大切です。

参考 太陽光発電の今後を考える

又、台風など、強風で太陽光発電のパネルが吹き飛ばされる被害が出ています。基礎工事を規定通りに行っていない場合です。

規定では風速60メートル迄、耐えられるように設計されているようです。でも、悪徳業者に手抜き工事をされると、甚大な被害がおこります。

メーカーや業者の保障の足りない部分を 損害保険で補うことを検討しましょう。

【主要メーカーの保証や保証状況】
メーカー名 保証期間 補償内容 補足
シャープ 10年 有料15年 特になし 特になし
京セラ 10年 有料20年 自然災害補償 無料で10年、有料15年
三菱電機 20年 特になし 特になし
パナソニック 10年 特になし 特になし
東芝 10年 有料20年 特になし 特になし
ソーラーフロンティア 20年 特になし 特になし
サンテックパワー 25年 特になし 特になし
カナディアンソーラー 25年 特になし 特になし
長州産業 20年 雨漏り補償 無料10年補償
Qセルズ 25年 自然災害補償 無料10年補償
※自然災害補償は、火災・破裂・爆発・盗難・建物外部からの物体の衝突、落下、飛来
落雷・風災・雪災・雹災・竜巻・水災などが適用の対象となります。

引用 太陽光発電アドバイザー  日本住宅性能検査協会 公式情報サイト

損害保険会社の各HPで、いざと言う時の備えを用意することも必要です。

ちなみに、震度7の揺れを経験した新潟中越地震では、太陽光発電のモジュールが屋根から、落ちるということもなく、被害地区の停電時にも 発電したそうです。

ただ、当然ながら、太陽が出ている事が必要で、雨の時は発電しません。又、通常時のように家全体の電気をまかなえるわけではないので勘違いはしないようにしてください。

太陽光発電システムを設置したときに非常用コンセントというものを一箇所設置してくれます。(メーカーによってはパワーコンディショナーに付属している機種もあります) このコンセントを停電のときに使用することができます。

一カ所とはいっても、まったく電気を使うことのできない中で最大1500wまで使えるメリットは大きいです。今回の調査でも、掃除や洗濯、携帯の充電など大活躍したことがわかりました。

引用 平成16年12月の「発電マンニュース」

課税されます。
10kW以上のシステムも、年間収益がある基準を超えると消費税の支払対象となります。

引用 Yahoo!知恵袋   ppxkj211さん

売電より自家消費がよいかも。
蓄電池やHEMSを併せて設置して電力自由化以降の新しい製品やサービスにいち早く対応することが可能になると考えます。
引用 株式会社エコテックシステム 内 引用新聞記事

1kwあたりの売電価格の推移と今後
平成22年度 48円
平成23年度 42円
平成24年度 42円(全量買取:40円+税)
平成25年度 38円(全量買取:36円+税)
平成26年度 37円(全量買取:32円+税)
平成27年度 35円or33円(全量買取:29円⇒27円)

引用  太陽光発電の売電価格と設置費用| 平成27年(2015年)度

太陽光発電の今後

宇宙太陽光発電
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宇宙太陽光発電(Space Solar Power System=以下SSPS)」とは、地球の静止軌道上に浮かぶ太陽光発電設備です。

その規模は直径2~3kmのミラー2枚と、直径1.25kmの太陽電池2枚、そして直径1.8kmの送電部からなる巨大な建造物。1基あたりなんと1GWの出力を持ちます。これを地上の巨大なレクテナ(受電アンテナ)に送電するというのです。

JAXA研究開発本部の藤田辰人氏は解説します。「2030年頃には数MW級の大型実証プラントを建設し、実証でき次第、1基目の建設を開始します」。なんと18年後に巨大太陽光プラントが宇宙に浮かびます!

「太陽電池といえば、昼夜・天候に左右されるという認識がありますが、宇宙では皆無です。24時間常に直射日光から最大のエネルギーを取り出せます。さらに燃料を必要としないので、輸入燃料の価格変動にも左右されません。そしてなにより、安全でクリーンです」。

まさしくいいこと尽くしのSSPS。「技術的には可能」とのことならば、すぐにでも実現していただきたいところですが、やはりネックはコスト面にあります。藤田氏によると、試算ではSSPS1基あたり2~3兆円かかるとのこと。とりわけ課題として大きくのしかかるのが、輸送コストだそうです。

「建設には1基あたり1万5000トンの資材を宇宙に打ち上げなければなりません。想定したロケットでは1回で50トンの打ち上げが可能。ということは300回の打ち上げが必要となります」。

逆にこの1万5000トンを維持すべく、プラントの軽量化、太陽電池の効率化が最大の鍵となります。例えば巨大なミラーは「㎡あたり300g」が当面の目標です。SSPSの実現は、「重量・効率・コスト」との戦いと言い替えてもいいかもしれません。

JAXA(宇宙航空研究開発機構)

※SOLAR JOURNAL vol.02(2012 summer)/P69「SCIENCE NONFICTION」より抜粋  (2013年4月19日up)

宇宙航空研究開発機構(JAXA)などは8日、電気を無線で飛ばす実験に成功しました。宇宙空間に浮かべた太陽電池パネルから地上に送電します、「宇宙太陽光発電」の実現に不可欠な技術で、今後の研究開発につなげるそうです。

兵庫県内にある三菱電機の屋外試験場で実施された実験では、送電用アンテナから発射するマイクロ波の角度を少しずつ変えて、向きを細かく調整。約55メートル離れた場所に設置した受電用のアンテナへ正確に送ることに成功しました。

JAXA研究開発本部の大橋一夫・高度ミッション研究グループ長は「マイクロ波の制御は安全に、無駄なく電気を送る上で重要な技術。確認できたのは大きなステップ」と話しました。
引用  朝日新聞デジタル  2015年3月8日 小堀龍之

先行きが不透明なところもある、「太陽光発電」ですが、宇宙レベルで、研究・開発・実験、そして、実現。

今、私たちが、太陽光発電のコストや電気代に悩んでいる間に、人類の大きな夢が叶いつつあるようです。

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