今世紀の中核技術、人工知能の集大成“ロボット社会”の光と影

 

コンピューターの技術は格段に発展し、単なる記録・記憶・演算する装置を超え、学習し・思考・判断する装置にまで急速に進歩しています。

ついにコンピューターが“人工知能”を持ったと言っても良いでしょう。しかも人間の脳に当たるコンピューターの演算機能部分の大きさが、どんどん小さくなってきているのです。

「地球上で、唯一複雑な思考体系を持っているのは人類だけ」と言われてきましたが、完全に覆(くつがえ)され、人間の脳に迫ってきていると言えるでしょう。

その証拠に最新のコンピューターが、将棋やチェスの名人を何人も破ると言ったことが報じられているのです。

人工知能の目覚ましい進歩・発展

最近話題になっているのが、人工知能を使った 会社の受付代わりをする “人型ロボット”、“自動車の自動運転技術”、一段と確度が上がった“気象予報”、“ビッグデータ”から必要な情報を取り出しビジネスに活用する技術です。

★人型ロボットはアンドロイド型ロボットと言われ、人間の顔の表情をそっくり似せて作られています。会話はもちろん、喜怒哀楽まで顔に表せるのです。

★自動車は前方車・対向車との車間距離を的確に取り、搭載のGPS(*)で設定した場所に渋滞を避けながら最短で行くことが出来るシステムが出来上がりつつあります。

(*):全地球測位システムで、上空にある数個の衛星からの信号をGPS受信機で受け取り、“現在位置”を知るシステム

★気象予報は気象観測衛星やアメダスで集めた“気象ビッグデータ”を活用し、スーパーコンピューターを使って予報しています。

また世界の気象台からのデータ(天候・気圧・風速・海水温等々)を入力し、台風情報、天気予報の確度が大きく上がってきました。
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★世の中にある、一見関係ないと思われる膨大なビッグデータをスーパーコンピューターで処理し、あらゆる社会・日常生活のトレンドを読み解き、ビジネスに活用するのです。

人工知能を装備したロボットの登場で世の中がどう変わる?

1999年二足歩行ロボットのAIBO(ソニー製)が発表され、大きな話題をさらいました。その後ASIMO(ホンダ製)が発表され、上手に指を動かしトランペットを演奏したり、サッカーボールを上手にけったりします。
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初めはまだ『たかがロボットじゃないか!』と言う、まだ人間が一段上にいる思いもありました。しかし近年精巧なアンドロイド(人型ロボット)が登場し、しかも人と普通に会話する光景を目にすると一寸気味が悪くなる感じがします。

まだ喜怒哀楽の表情も何となく幼稚ですが、いずれ人間並みになるでしょう。

自立型アンドロイド「ミナミ」


人の脳に近づけるのに、ロボットに全てコンピューターを搭載させるのでなく、今主流のクラウドコンピューター(**)を利用する方向ですと、ロボットの脳がそれほど大きくならないでしょう。

(**):インターネットのネットワークシステムを利用することで、システムの向こう側(クラウド)の保守・管理がなくなることで、使いやすくなります。

今後のロボット社会の光と影

このようにコンピューターが人工知能を持つと、今後人工知能がビジネスの分野で活用できます。人工知能の開発スピード・内容の優劣によって、企業の盛衰が決まると言ったことが起ってくるでしょう。

その結果として人間が人工知能を持つコンピューターに取って代わられる、つまり“雇用が奪われる”ことになります。

しかしながら日本では高齢化社会がどんどん進行し、労働人口もどんどん減っています。3K職場(きつい・汚い・危険)と言われる分野には、ロボットが当たり前になり、特に人との係わりを持たねばならない介護施設では、人型ロボットが患者のパートナーとして重要な役割を果たしていくでしょう。

また一人暮らしの独居老人の話し相手、受付・会場案内として需要も増えていくでしょう。さらに今後は農業分野でも人手不足・後継者不足を補ってくれることが期待されます。

世界的に見てもロボットは、近代産業に貢献することはもとより、戦争時埋められた地雷の除去に大いに貢献しています。

しかしながら、科学技術の発展には、このような“光”の部分がある反面、必ず“影”の部分があります。

影の部分で大きいのは軍事に使うことです。世界では人工知能を組み込んだ武器・兵器が既に応用開発され、兵士は戦場に行かず、遠く戦禍のない場所で、コンピューターのボタン操作をしています。まさにゲーム感覚の戦争が現実に起こっているのです。
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さらに問題を大きくしているのが、反社会的勢力に利用される危機があることです。世界では現在IS(イスラミックステート)が労せずに先進国からこの種の兵器を奪い、世界を混乱させています。

科学技術の発展・進歩を止めることはできません。今後は“光”の部分を大きく発展させて行くことが世界的に求められていくでしょう。

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