幼児にとって゛ことば〟の持つ役割は、ふたつ

 

一つ目は、コミュニケーション(意志疎通)としての役割です。

昔々〝ジェスチャー〟というTV番組がありました。例えば「りんご」手振り身振りで相手に伝えなければなりません。まず、食べる真似をし、両手を丸め形を示し、唇を指し赤…こんな風。

正解に至らない歯がゆさに子供ながらジリジリし ゛ことば〟があるって「便利ー!」ほっとし、ありがたく思ったものです。
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もう一つは、考える、そう〝思考〟としての役割です。

〝ジェスチャー〟の例に戻りますが「りんご」をどうやって表現しようか、より理解が進むには、どんな身振りが効果的か〝考え〟ます。考える作業は、頭の中で言語化(ことば)しています。そうです、語彙(言葉の数)は、多い方が多様な方法を導き出すことが出来ます。

二つの役割を持つ大切な゛ことば〟赤ちゃんが習得する具体策をお知らせします。

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〔Ⅰ〕具体策、いろいろ。

①゛ことば〟を掛ける
「話せないんだし、言っても無駄ジャン?」そんな問いを受けることがあります。いえいえ違います。逆です。話せるようになるにはいかに多く語りかけるか、なのです。発芽を促すのにたっぷりの水が必要なように。

②ゆっくり、優しく。
早口はいけません。赤ちゃんが目にし、手にする身近なコップやスプーンなどを丁寧に゛ことば〟にすること。食事のたび、見せたり、触れさせたりしながら「コップでごっくんね」と、優しく声を掛けましょう。

③テレビを止める
赤ちゃんが目覚めている時TVは消しましょう。何故なら赤ちゃんはママの声(肉声)より刺激が強いTV(機械音、DVD等)の音に強く反応します。

例えば、コマーシャル。視聴者の心を掴むため音や光が刺激的で魅力的。大人の私でも「ん?」思わず聞き入り、見入ってしまいますから。

また、゛ことば〟を習得する上で重要な時期があります。それは様々な〝音〟の中から゛ことば〟に関する〝音〟を聞き分けられるようになる生後5~6ヶ月頃(臨界期)特にママの声をたっぷり。

☆子どもの脳を鍛える子育てアドバイス・川島隆太著(光文社)
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〔Ⅱ〕発達のプロセス

①物に名前があることを知る
大人が繰り返し語り掛けることで「コップ」や「スプーン」など物に名前があることを認識します。

②一語文が話せる
赤ちゃんが「ママ」と言ったとします、この時「ママ抱っこ」なのか「ママお腹がすいた」なのかは、そばにいた大人が前後の行動を元にし、意を汲んであげなければなりません。

そして「抱っこしてほしかったのね」言葉を添えつつ抱っこ。赤ちゃんがにっこりしたら、OK。赤ちゃんは、今、そばにいる人が「ママ」であり「ママ」と言うと来てくれる存在であると認識します。

ですが、一語文のこの時期、周りの大人は大変。「ママ」と言ったので抱っこしたのに泣き始め、ママはオロオロ。これは赤ちゃんの意を汲めなかったということ。はずれもあり。当然です。

よーく観察していれば、答えが見つかります。大丈夫。

③二語文が話せる
赤ちゃんが「ブーブー(車)」と言ったら「ブーブー、見に行こうね!」一語文に対し、二語文で返すことです。

一語のみでは、オロオロもし、ヤキモキもしました。二語になり、語彙が増えると互いに分かり合える機会が、うんと増えます。嬉しいことです。
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〔Ⅲ〕 ゛ことば〟って凄い

①時間旅行の切符…過去・現在・未来
・お散歩に行って、犬に出会ったとします。帰宅して、赤ちゃんが、「ワンワン 見た」(二語文)と、言いました。これは、過去形です。目の前にない過去の出来事を話しています。

・「ワンワン、行く」と、言いました。これは、今度、犬を見に行きたい、という意味。未来形です。凄いことです。「現在」にいて、見えないし、手に触れることの出来ない゛未来〟を語っているのです。

"ことば〟という切符で現在にいながら、過去にも未来にも行けるのですから、凄い。まるで、タイムマシンで時間旅行をしているのと同じ!如何でしょう。

【まとめ】

アインシュタインは5歳まであまり言葉をしゃべれなかったそうですから、あせりは禁物。自閉症の疑いもありますが…。

推測も、心配りも考える"思考〟あって、こそ。大人になる前の子供時代を豊かに生きるためにも、語彙は多い方が良いと考えます。

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