ツバメを嫌わないで

 

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「ツバメ」って一昔前?は家の軒先に毎年、春になると“巣”を作ってませんでしたか?可愛い雛が卵から出て、必死で親にエサをねだる大きな口が何とも生命力を感じさせてくれてました。

ツバメは渡り鳥なので、私達が日本で見る事のできるツバメは、日本が冬の間、暖かい南の地方で繁殖して北半球の夏の季節に日本へ渡ってきたツバメです。年間を通してみるとスゴク広い行動範囲を持っている鳥ですよね。

でも今の新しい家のデザインはツバメが“巣”を作れるような軒先ってないですよね!マンションには当然無いし・・・と言うより、今は以前のように人間側にツバメに“巣”を作らせてあげるような、心の余裕が無いように思えるんですけど…どうなんでしょう?

今もツバメたちは、元気に巣作りをしているのでしょうか?

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まず、「ツバメ」の生態などを詳しく調べてみましょう!

ツバメ(燕)は、スズメ目ツバメ科ツバメ属に分類される鳥類です。古くは“ツバクラメ”“ツバクロ”と呼ばれました。

❖分布は?
北半球の広い範囲で繁殖します。日本で繁殖するツバメの主な越冬地は台湾、フィリピン、ボルネオ島北部、マレー半島、ジャワ島などです。

ごく少数ながら、日本で冬を過ごすツバメがいます。餌が減るのに、なぜ渡らないのかは謎です。ツバメは寒さに弱いため、越冬するものは関東地方以南に見られます。

越冬するツバメは、ヨシ(アシ)原などに集団ねぐらを作ることが多く、厳しい冬を乗り切るために、安心できる休息場所をずっと使うようです。

❖ツバメの寿命は?
1年間の平均死亡率が60~70%と言われているように、野生での全体的な寿命はとても短いです。ツバメの行動生態学の著書「ツバメの謎」では、ツバメの寿命に関して、足環を使った調査による結果から「平均すると3年くらいしか生きられないのではないでしょうか」との記述があります。

※近年の研究では半年後の渡りの季節まで生き残るのは13%という研究結果もあります。

もっと短い平均寿命は1年半という説もあります。その一生の間に渡りができるのは2~3回。ただ、中には10年近くも生き続ける非常に強いツバメがいることも確認されています。「旅を続ける鳥であること」「小型のため多くの天敵にさらされていること」も平均的な寿命が短くなる要因となっているのでしょう。

生まれた場所から最初の旅を終えて、目的地に到着できたなら大人の仲間入りです。餌の取り方・天敵をかわす技術と知恵・長い距離を飛行する体力が備わった個体だけが、そこで巣を作り、産卵、子育てをして親鳥となります。ツバメは一年でこのサイクルを2回するということになります。

❖大きさは?
全長は約17 cm、翼開長は約32cm(思ってたより大きい!)。背は光沢のある“藍黒色”で、喉と額が赤い。腹は白く、胸に黒い横帯。尾は長く切れ込みの深い二股形で、この尾の形をツバメにちなんで燕尾形、そして燕尾服といいますよね。
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翼は大きいため、飛行に適した細長い体型(ツバメは時速50~200kmのスピードで飛ぶことができます。)なのですが、脚は短くて歩行には不向き。

巣の材料の泥を集める時以外は、めったに地面に降りることはないようです。飛んでいる昆虫などを空中で捕食し、水面上を飛行しながら水を飲みます。←本当に地面に降りないんですね~。

❖鳴き声は?
繁殖期になるとオスはチュビチュビチュビチュルルルルと比較的大きなさえずり声で鳴きます。日中よりも早朝から午前中にかけて耳にすることが多いようです。



※「動物の鳴き声」や「鳥のさえずり」を人間の言葉や意味のある言語の言葉やフレーズに当てはめて憶えやすくしたものを“聞きなし”と言います。ツバメのさえずりは、その生態から「土食て虫食て口渋い」などと聞きなしされるそうです。←チョッと無理があるような・・・

◇ツバメの鳴き声には意味があるの?
様々な鳴き方で、オスとメス、親とヒナとがコミュニケーションをとるようです。可愛いですよね~!

①さえずり鳴き
巣の側の電線の上などで、オスが「チュピチュピチュピジー」と鳴いて、メスを呼んだり、他のオスが近寄らないようにしているようです。

②ジージー鳴き
オスがメスに巣の場所を見せて、誘っている鳴き声だそうです。メスが気に入ったら、2羽はめでたくカップルに!巣は泥と枯草を唾液で固めて造ります。

※民家の軒先など人が住む環境と同じ場所に“巣”を造るのは、天敵のカラスなどが近寄りにくいからだと考えられています。ほとんどの“巣”は、新しく造られますが、古い巣を修復して使う場合もあるんです。

③チャカ鳴き
オスがメスを交尾に誘う鳴き声。

④チュイ鳴き
まだ目が見えないヒナは、親ツバメが餌を運んできても分かりません。そんなとき、親が「チュイッ」と鳴いて知らせます。ホノボノしてて良いですね~!

⑤ジャージャー鳴き
成長したヒナは、「ジャージャー」と鳴いてエサを催促します。お腹が一杯になったヒナの声は小さくなるので、親は声の大きなヒナから順に餌を与えればいいんです!

※ただ、一日一個のペースで産卵するため卵の個数が多くなると、後に産卵されたツバメはどうしても成育環境が不利になり、巣立てないまま命を落とすこともあるんです。

⑥ツピー鳴き
カラスやネコなどの天敵が近づくと、大声で「ツピー、ツピー」と鳴きます。その声で近くのツバメも集まってきて、ツピー、ツピーと鳴きながら敵を追い払うため頑張ります!

■強敵・ヘビ対策!はどうすれば良いの?
「ヘビ」は音も無く忍び寄り、垂直な壁ですら登って巣に侵入してタマゴやヒナを食べてしまいます。

①巣の下に植木などヘビが隠れられる物があれば取り除きましょう。
②巣のある壁面や、巣の近くの雨どい等の配管などをビニールで覆いましょう。とにかくヘビが巣に登りにくくしましょう!
③木酢液という、動物が嫌がる匂いの液体を巣の周囲に撒いてみるのも効果があるかも。
④巣の下のフンはこまめに掃除をし、線香などをたいて匂いを消しましょう。

❖一度にいくつぐらいの卵を産むのでしょう?
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ツバメの産卵期は4~7月ごろです。一度に3~7個の卵を産み、卵を温めるのは主にメスのようです。抱卵日数は13~17日で、その後、3週間くらい巣の中で育てます。

1回目の繁殖の巣立ち率は概ね50%程度と言われています。1回目に成功したか、失敗したかにかかわらず、2回目にチャレンジする“つがい”が多いようです。

※ヒナを育てている間に親鳥のどちらかが何らかの理由で死んでしまった場合、“つがい外”のツバメがやってきて育てているヒナを巣から落してしまうという行動が観察されています。

また一方で、“つがい”の内メスが欠けた場合なのか?複数の他のツバメの中から一羽のツバメが新たな“つがい相手”となって、子育てを続ける様子も観察されています。不思議ですね~。

ツバメの巣作り~子育て~巣立ちまで


❖ツバメの種類
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*イワツバメ
夏鳥として、北海道から九州にかけてやって来るツバメ。岩場に巣を作るために「岩ツバメ」という名前があります。

腰が白く、ツバメよりも一回り体が小さくて尾も短いのが特徴。平地から山地にまで見られ、海岸や山地の岩場、町の中の建造物などに巣を作ります。巣は、深いどんぶり型です。

*リュウキュウツバメ
1年中、奄美諸島や琉球諸島に住んでいるツバメ。体は全体的に黒っぽく(赤っぽく見えることも)、ツバメよりも少し小ぶり。

町の中や農耕地、河川敷、海岸などに住み、建造物に集団で巣を作ることが多い。巣は、おわん型です。

*ヒメアマツバメ
おもに本州の関東地方より西から四国、九州にかけて住んでいるアマツバメの仲間。のどと腰が白く、ツバメよりも一回り体が小さくて尾が凹型なのが特徴。

平野部の町の中や低山の開けた場所に住み、建造物に巣を作ります。巣の入り口に羽毛をつける習性があります。

*ショウドウツバメ
夏鳥としておもに北海道にやって来るツバメ。体はツバメよりも小さく、胸にT字形の帯があり、尾が浅い凹型なのが特徴。水辺、農耕地、草原などに住み、川沿いなどの崖や土手に集団で巣を作ります。

ツバメは縁起が良い?…昔からツバメが家に“巣”をつくると縁起が良いと言われているようです!

どうして、人間にとって「縁起が良い」と言われるのでしょうか?

◎ツバメの巣ができたお店は繁盛する。
◎ツバメの巣ができた年は金運が向上する。
◎ツバメの巣ができた年に子宝に恵まれた。
◎ツバメが巣をかける家は病人が出ない。
◎ツバメは火事を出す家には巣づくりしない。
◎ツバメが来ると豊作。(害虫を食べてくれるから。)
◎ツバメが低く飛ぶと雨。ツバメが高く飛ぶと晴。(天気予報にもなるみたいです!)

などなど、ツバメの巣は縁起が良さそうですが・・・。

★ツバメは、天敵から身を守ってくれそうな場所に巣をつくります。人の出入りが多い家⇒天敵から身を守ってくれる味方が多い⇒家が繁盛(繁栄)している、ということになるのかな?

★ツバメは、居心地の良い環境を選んで巣をつくるわけですよね。ですから“巣”をつくる家は、温度湿度的に考えても良い家と言えるのではないかという考えもあるようです。←風水的にも良い?

★「福」を呼ぶためには、家(特に玄関)を綺麗にしておくことが大切!って言われますよね。ツバメが巣をつくると“糞”が落ちるので、必然的に毎日掃除をするようになるし、靴も片づけるようになるので運気がUPするという考えもあるようですよ。←これも風水かな?

現在ツバメが家に“巣”をつくることは嫌がられているのでしょうか?

ツバメに対する気持ちを聞いたHPがありました。農村部でも都市部でも、全体の4分の3の方は、歓迎しているとの回答でした。嬉しいですね~。

ツバメの巣に様々な工夫をしているケースが掲載されています。参考にされてはいかがでしょうか?HPはこちらです。

ただ、ツバメの巣づくりを歓迎したい気持ちはあっても、賃貸だったり、家族の誰かがアレルギーだったり・・・どうしても困る場合は、ツバメが巣をつくる前に対策を立てておいた方が良いですよね!せっかくの巣を壊すのは可哀そうですから。

方法は、巣がつくれそうな場所をガード(囲んでしまう)しかありません。CDを吊るすというのも見かけますが、あまり効果はないようです。

ツバメは、私たち日本人にとって身近で、親しまれている鳥です。あの小さな体で、日本からフィリピンやマレーシア、インドネシアまでも渡るのです。長い旅路には危険がいっぱい。タカなどに襲われたり、嵐に巻き込まれたりすることがあるでしょう。

そんな危険な旅を、普通のツバメは年2回(往きと帰り)も行なうのです。渡るツバメも渡らないツバメも、精一杯生きています。春、私たちの前を元気に飛び回るのは、厳冬を乗り切ったツバメです。

これからも、そんなツバメを歓迎し、旅立つツバメの無事を祈る気持ちを持ち続けたいと思います。

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