ばね指 その原因と対策は?

 

「ばね指」は、よく指を使う50歳~60歳の女性がかかりやすい?!・・・って、怖いじゃないですか。

初期の頃は、どのような“自覚症状”があるでしょう?適切な治療を受ければ治るのでしょうか?調べてみました。
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1.「ばね指」の初期症状は?

「ばね指」は腱鞘炎(けんしょうえん)がひどくなった症状なのですが、最初は痛みもあまり感じません。

*指を動かすと“違和感”を少し感じる、“関節が硬い”、自覚症状は「アレッ?!」って感じでしょうか。

「ばね指」の初期症状は、指の付け根の関節から1cmほど手首よりの手の平側に指を曲げた際に痛みが生じます。でも、そういう事って「どうしよう!何とかしなくちゃ。」とまで考えないかもしれません。

実際に「ばね指」になった人が身近にいない限り、その症状に「ばね指」を結びつけませんよね。そもそも腱鞘炎は良く聞きますが、「ばね指」という病名を耳にする機会は少ないように思います。

でも本当は、初期症状がある人は「ばね指」を警戒したほうがいいのです。初期段階であれば、安静にしていることで症状が消えることの多い病気です。

よほどでないと指は知らず知らずのうちに使ってしまいますよね。そのため「ばね指」の症状はどうしても進行してしまいがちになるのです。

2.「ばね指」の主な症状と治療方法は?

親指に多くみられますが、他の指にもみられ、左右の比は4:6と言われています。親指の運動、つまり曲げ伸ばしをすると、親指の手のひら側に痛みがあります。

指を曲げると伸ばせない、無理に伸ばすと痛いのが特徴です。そして指を曲げた際に、急にガクッと曲がってしまう。このため「ばね指」と呼ばれています。進行すると関節がよく動かない状態になってしまいます。

患者さんの訴えで、最も多いのが「朝起きると親指が曲がった状態で、無理に伸ばすと痛い。」というものです。
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◆「ばね指」の原因は?
ばね指の原因としてはこの腱の収縮が異常に多いケースで腱鞘が炎症してしまうと言うケースがあります。要は使い過ぎということなのです。

指の使いすぎは屈筋腱自体のはれや、腱が通る腱鞘と呼ばれる所に炎症が起こることになり、その結果腱鞘炎が起こるのです。この腱鞘炎が慢性化した状態が「ばね指」と考えられます。

長い間、腱鞘炎が続くと指の根元の部分の腱が肥厚し、腱鞘が狭くなり、指の根元の部分を押すとひどく痛いです。

何故女性に多いのかという理由は不明です。細かく言うとこの腱鞘はなめらかに動く為に潤滑液に浸っています。しかし使い過ぎなどの理由により、この潤滑液が正常に稼働せず、腱がなめらかに動くことが出来な状態になってしまうのです。

原因の多くは実はハッキリとは解ってはいませんが、女性のつく頬杖にあるのでは?と推測されています。この頬杖の状態というのは腱鞘が一番ねじれている状況であると同時に筋肉にも相当な負担がかかっています。

このばね指になってしまうというのは実は頬杖をつく姿勢にあるのではないか?という意見もあります。

さらには女性に多いことから、筋肉の質などによる老廃物などの堆積によるものと言う意見もあります。つまり冷え性などの女性に多い代謝不全によって、血管やリンパ液などの流れが滞り結果柔軟な腱というものが奪われてしまうということです。

※更年期の女性、妊娠出産期の女性に多く生じます。手の使いすぎ(ケータイとか)やスポーツや指を良く使う仕事の人にも多いのも特徴です。また糖尿病、リウマチ、透析患者にもよく発生します。

◆「ばね指」の診断
手のひら側の指の付け根の部分を触って指を曲げ伸ばしすると、皮膚の下で出っ張りのようなものが移動するのがわかります。この場合は、「ばね指」を起こしている可能性が高くなります。
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◆「ばね指」の治療方法は?
❖第1段階としては保存的療法を行います。
手指の安静のため3週間ほど指の使用をひかえます。できるだけ痛い指を使わないように“添え木”や装具を装着することもあります。

スポーツや趣味(ピアノなど)など原因が明らかな場合は、しばらくの間中止をします。またお湯で十分に温め、寝るときには手袋をするなど血行をよくすると自然に治ることがあります。

❖第2段階は薬物療法です。
痛みや、炎症を和らげるために軟膏をぬったり、シップを貼ったりします。また腱鞘内ステロイド注射を局所注射することにより軽快することがあります。

※ステロイド剤の注射は3回程度にすませるべきです。この注射は有効で、おおむね3ヵ月以上は無症状なことが多いですが、再発することも少なくありません。症状の改善がみられない場合は、手術などほかの治療法を考えるべきでしょう。

※理学療法…急性期を過ぎてから消炎鎮痛を目的にレーザー治療や低周波マイクロウェーブで治療を行うことがあります。

❖手術治療
薬物療法で充分な効果が得られない時や腱鞘炎の程度が強いときには手術が望ましいと考えられます。手術は局所麻酔で約1.5cm前後の皮膚切開をし、直下に現れた腱鞘滑膜を切開し広げます。約15分ほどの外来手術を行います。

手術後は翌日から指の運動を開始し、抜糸までの7~10日の間は感染しないように消毒に通院することになります。※同時に安静を心がけます。

❖「ばね指」のストレッチ。
『ばね指にはいつでもできる簡単ストレッチ!』


『ばね指のサポーターはどのように使用すると効果があるの?』

3.子供にも「ばね指」はあるの?

❖小児ばね指
「ばね指」というと、手の使いすぎによる腱鞘炎のイメージがあり、大人の病気のように思われますが、子供の「ばね指」も存在します。

「小児ばね指」は、お母さんが子供手の指が伸びないことを発見して受診することになりますよね。ただ「小児ばね指」は経過観察しているうちに、大半が良くなっていく病気で、手術などの必要性はほとんどないそうです。

※だからといって放置しておくことは、絶対にやめましょう。別の病気かもしれません!

❖学生は「突き指」と「ばね指」に注意を!しろうと判断は危険です。
中学生になると部活とかで指を痛めることってありますよね。「突き指」は、指の先端から根元に向かって強い力がかかることで引き起こされます。

突き指を起こしたとき、早期の処置を間違ってしまうと、場合によっては指や手の骨がゆがんでしまうなどの症状が残ってしまう危険もあるので、速やかに医師の診察を受けることが必要です。

一方、ばね指は、指をよく使うスポーツで、指の腱に炎症を起こしてしまい、指がばねのように伸びきってしまう症状です。指の関節機能が著しく低下する症状ですので、指の腱の炎症を鎮めるための治療を受けることが必要になります。この場合も、医師の診察を受けましょう。

◆やっぱり大切なのは予防です。バッグは、肩にかけたり、背負うタイプのものを使うようにしたり、腱鞘炎を起こしやすい人は、道具を握るゴルフやテニスなどのスポーツは、ほどほどにしましょうね。

編物やキーボードを使った仕事など、手指を使う細かい作業をする時は、定期的に休憩をとりましょう。分かってはいても、つい日常生活の中で負荷をかけてしまいがちです。改めて意識しましょう!

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