ジェネリック医薬品で大丈夫?

 

テレビのCMや新聞広告で、あるいは薬局の窓口で、「ジェネリック医薬品」というフレーズを見聞きすることがあります。しきりに勧められてはいますが、すべての医薬品がジェネリックに取って代わるわけではありません。

自分の身体に関わることですから、よく知ったうえで、賢く選んでいきたいと思います。

1.ジェネリック医薬品とは

ジェネリック医薬品とは、簡潔に言えば、すでに有効性や安全性が実証されてきた新開発の薬と同じ成果を得られると認められた、低価格な薬のことです。

開発費用が安く抑えられるため新薬と比べて安価であることや、服用しやすいように改良されているものもあることなどから、ジェネリック医薬品の使用が推進されています。

医薬品には主に、医師の診察と処方箋が必要な「医療用医薬品」と、薬局などで自由に購入できる「一般用医薬品」とがあります。

医療用医薬品として用いることができるよう、製薬会社が新開発し発売のための認可が下りたものを、「新薬」もしくは「先発医薬品」と呼びます。

新薬の開発には10年から30年もの期間と数百億円にも上る費用がかけられています。新薬の開発がある程度進んだ時点で特許の出願がなされ、その後20年から25年の間は開発した製薬会社が製造と販売を独占することになります。

そうして開発され新薬として市場に出たものも、特許期間が終わると他の製薬会社で製造できるようになります。それが「後発医薬品」とも呼ばれるジェネリック医薬品です。

新薬と同じ有効成分を使って製造されるので、効き目や品質、安全性において同等と言えます。さらに、服用しやすいように大きさや味などを改良したものもあります。

動画:【公式】ジェネリック センタク劇場 「ジェネリック医薬品をセンタクするには?」篇

2.メリットとデメリット

ジェネリック医薬品を選ぶことにはどんなメリットがあるでしょうか。まず、前述のとおり、ジェネリック医薬品は新薬に比べて開発コストをかなりの程度抑えられるため、価格は新薬の約2割から7割程度となります。

もちろん、低価格でも薬の有効性は新薬と同等です。特に、複数の薬を服用している方、長期服用が必要な方などは、自己負担の差額を累計するとかなりの額になるはずです。ジェネリックを選ぶ大きなメリットと言えます。

また、新薬の発売後に培われた製剤技術により、飲みやすさ・塗りやすさなどの使用感の向上や、大きさや形状の工夫がなされる場合があります。たとえば、新薬では1mgの錠剤を2錠服用するところを、ジェネリックでは2mgの錠剤1錠の服用で済む場合があります。

有効成分に干渉しない添加物の調合が、新薬とは異なることもありますが、改良の施されたジェネリック医薬品も厳重な検査を通ったうえで発売されています。

デメリットの方はどうでしょうか。それは、新薬開発の際に出願される特許に関わった問題です。特許には、開発された新しい物質そのものに掛かるものと、製剤方法や調合される添加物に掛かるものとがあります。

物質そのものの特許期間が切れ、同じ薬を作れることになっても、製剤方法の特許が続いているため、全く同じものを作って販売することは法律上不可能となるわけです。

新薬を継続的に服用して病状が改善していたにもかかわらず、薬をジェネリックに変えた途端に副作用が強く出てしまうというケースが、ごくまれに生じています。

同じ有効成分が入っていても、製剤方法がわずかに異なるため、薬が体内で溶け出すタイミングが変わってしまった可能性があります。保証されている有効性や安全性は、統計的なものであることを理解しておく必要があります。

ジェネリック医薬品を選ぶことには、自分自身の身体にとってメリットとデメリットの両面があるようです。医師や薬剤師の方にお願いする際には、『新薬と同じ有効性のあるジェネリック医薬品が、自分に合うかどうか、試してみたい』と伝えることができるでしょう。

あなた自身の健康につながる、賢い選択をなさるようにお勧めいたします。

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