あなどれない時がある 背中の痛み

 

背中の痛みを強く感じるときがあるでしょうか。背中全体が痛む、背中の左・右側が痛む、肩甲骨のあたりが痛むなど、痛みの程度や箇所は様々です。

他に首・肩・腰も痛む、あるいは胃・肺・喉など内側の痛みがあったり、頭痛や不快感、吐き気を伴ったり、背中以外にも痛みがあるという場合が多いようです。背中の痛みの具体的な症状から、原因や対策を調べることができます。

1.痛みの種類と原因

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背中の痛みを引き起こす原因には、背中の筋肉疲労・筋肉痛の他にも、骨の異常や内臓疾患など、様々なものがあります。背中の痛みと共にみられる別の箇所の症状から、原因として考えられる病気や疾患を予測することができます。

たとえば、背中の痛みと同時に頭痛も感じる場合はどうでしょうか。もしかすると、風邪やインフルエンザにかかっているかもしれません。その場合には、関節の痛みや倦怠感、吐き気なども感じるはずです。

また、背中の左側が痛み、頭痛と吐き気、ときには血便が見られるようであれば、胃炎もしくは神経性胃炎の可能性があります。

逆に背中の右側が痛み、黄疸が見受けられるようであれば、肝臓か胆のうが炎症を起こしている可能性があります。その場合は発熱や食欲不振、吐き気といった兆候も同時に表れます。

別の箇所についてもご紹介します。背中が痛むのとともに、下半身にしびれが出たり、痛みが走ったりするときがあれば、脊柱・脊椎(背骨)のヒビや骨折の疑いがあります。気づかずして折れていることもあり得ますので、早めに受診しましょう。

他にも、背中から肩・首にかけて凝りや痛みがあり、特に前かがみになった時に強い痛みがあるようであれば、頸椎椎間板ヘルニアになっているかもしれません。ヘルニアとは、脊柱を通る神経を守るためのクッションがはみ出てしまっている状態です。

このように、痛みの箇所や程度、同時に痛む他の場所などから、身体の異変を予測することができるのです。おかしいな、と感じた時にはすぐに、整形外科や総合病院で診察を受けるようにしましょう。

動画:背中の痛みの原因と病気の関係

2.対策と予防―食事において

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先ほど見たように、背中の痛みは背中の筋肉や骨の異変、腰や肩の異常、内臓の病気など、様々な原因によって生じる可能性があります。

では、背中の痛みにつながる生活習慣・日頃の動作などを改善することは、痛みや身体全体の不調を緩和することに役立つのではないでしょうか。

食生活の乱れは、様々な面で背中の痛みと関係があります。たとえば、食べ過ぎたり飲み過ぎたりすれば肥満に至ることはだれもが知っています。その体重の増加によって、腰や背中にかかる負荷が大きくなるのです。

また、肥満体であることによって、成人病や背中の痛みを伴う様々な内臓の病気を引き起こすことにもなります。

食べ過ぎだけでなく、食事を十分に採らずに痩せ過ぎてしまうことも背中の痛みを生じさせる原因となります。身体に必要な栄養素が不足することで骨や筋肉が弱くなるのです。

女性の場合、痩せ過ぎることでホルモンバランスの乱れが生じて、月経痛(生理痛)や骨粗しょう症も発症しやすくなります。

食事は適度な量を食べることが大切です。目安としては、『食後に満腹感を感じない』くらいが良いとされています。次の食事の前にはきちんとお腹が空いている状態が望ましいようです。

食事内容も、偏ったものではなくバランスよく食べることを心がけ、身体を丈夫にするよう意識できます。

3.対策と予防―身の回りにおいて

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食事以外にも、背中の痛みを改善させたり予防したりするために有効な点が幾つかあります。夏にエアコンの冷風に当たり過ぎたり、薄着や冷たい食べ物、飲み物などで背中を冷やしたりすることは良くありません。

また、冬に寒いからといって着込み過ぎると身体を締めつけてしまい、これもまた良くありません。そうした服装や環境は、筋肉を固く緊張させ、血液の流れを悪くします。

筋肉が固くなって柔軟性がなくなると、身体に掛かる負荷や衝撃を吸収・分散する働きが弱まり、背骨を支えることができなくなって大きな負担がかかります。また、身体の動きが悪くなるので、ケガもしやすくなります。

血行が悪くなると、酸素や栄養素がうまく体内に行き渡らないので骨や筋肉が弱ってしまいます。それは、血液内の疲労物質や炎症を強める化学物質が排出されにくくなる状況を生み、痛みを発生しやすく、さらに悪化させやすい状態になってしまいます。

さらに、普段から姿勢を気にすることも重要となってきます。背中にとって最も好ましい姿勢は、背筋がピンと伸びた状態です。このとき背骨は緩やかなS字カーブを描き、上半身の重みや外部からの衝撃をしっかり吸収・分散できるようになっています。

良い姿勢をキープすることで、立っている時や座っている時の背中や腰への負担が最小限に抑えられます。

逆に背中が曲がった姿勢では、背骨のカーブを歪ませ、負荷を分散する働きが低下してしまいます。重い物を持つ時に、前かがみの姿勢や急な動作が加わると、腰が支えられる負荷の限界を超えてしまい、腰や背中を痛める危険性が高まります。

対策としては、腰より先にひざを曲げること、低い位置で作業する時には一度しゃがんだり、片ひざや両ひざをついたりして行なうことができます。時折ストレッチをし、腰に保護ベルトやサポーターなどを巻いて作業をすることも有効です。

なんとなく背中が痛い、と感じていても、毎日が忙しくて我慢してしまうことはあるでしょう。しかし身体の不調を感じたなら、早めに医師に相談されることをお勧めいたします。

早期発見はどんな病気においても大切であると言われます。この機会に、ご自身の身体の調子を確かめてみてください。

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