乳がんは自己検診・定期検診で早期発見をしましょう!

 

確かに病気になるのはつらいです。ましてそれが“癌”だったとしたら…でもただ怖がってばかりいるのではなく、正しい知識を知り早期発見することこそが大切なことではないでしょうか?

1.30歳を過ぎたら、毎月「乳がん」の自己検診を!!

【乳がんの年齢分布】
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参照元:http://www.twmu.ac.jp/DNH/mce/geka/nyuusen/nyuugan.html 東京女子医科大学 乳腺科

日本人女性の癌の中で、最も多い乳がんの年齢分布は、30歳代になると急に増えて、40歳半ばを中心に50歳代前半までがピークです。近年では、人口構成の高齢化に伴い60歳代前半の患者数が増えているのです。こうした年齢分布は大きな変化がないまま、総数が増えているのが現状です。

その中で、遺伝が関係する“家族性の乳がん”は全体の約5%。他は“散発性”で、『誰でもが発病する可能性が有る癌』なのです。そして乳がんは、発見が早ければ早いほど比喩率の高い癌です。

身内に乳がん患者がおられる方は、20歳を過ぎたら、そうでない方も30歳を過ぎたら定期的に検査受けて、少しでも早く発見することが、とっても大切なのです。

《乳がんステージ別の10年生存率》
ここでいう10年生存率とは、10年間再発しないという意味でなく、衰弱していても生きていればカウントされる数値で、状態は関係なく治療開始から10年後に生存している患者さんの割合です。
ステージTis期 94.72%。非浸潤がん
ステージ0期 96.60%。しこり無し
ステージ1期 90.60%。しこりの大きさが2cm以下
ステージ2期 75.40%2cmを超え5cm以下のしこりがある
ステージ3a期 51.80%。しこりが5cmを超えるもの
ステージ3b期 52.04%。しこりが皮膚に顔を出したり、むくんでいるような状態
ステージ4期 25.49%。他の臓器に転移が見られる状態
参照元:http://www.lcj-net.jp/article_03/index11.html 乳がんジャーナルネットのデータを参考にしています。

◆「乳がん」にかかりやす人っているの?
乳がんの多くは、女性ホルモンの一つである“エストロゲン”の影響を受けます!このエストロゲンが分泌されている期間が長い人ほど、乳がんになる可能性が高くなってしまうといわれています。

*初潮が早かった。
*閉経が遅かった。
*初産が遅かった。
*出産回数が少ない。
*出産したことがない。
*閉経後5年以上ホルモン補充療法を受けた。
などの項目であてはまるものが多い人は、乳がんのリスクが高いそうです。

また、家族に乳がんになった人がいる場合も注意は必要です。でも、日本の乳がん患者のおよそ80%は家族に乳がんの人はいません。逆に、家族が大丈夫だからといって安心はできないのです!!

◆「乳がん」ができやすい場所はあるの?
《乳房の構造》
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使用イラスト:(c)フリーメディカルイラスト図鑑より
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参考データ:http://www.jcancer.jp/ 日本対がん協会

乳房(にゅうぼう)のどこにでもできる可能性はあるのですが、多いのは乳性医療のもっともおおい“外側上部”で、全体の約半数を占めています。次に多いのは“内側上部”で、全体の約2割です。

ふだんから乳房全体に気をつけて、もし“しこり”を見つけたら、定期検診を待たずに即!専門の病院で診察を受けてください!!

40代女性必見!!「乳がんの現状と分かり易い自己診断」


現役「看護師」が伝授」乳がん自己触診


◆“しこり”発見のための『自己検診法』
❖触診を行う時期は?
乳房の張りが引き、柔らかくなって“しこり”をみつけやすいのが月経の終了期です。そのころから1週間後の間に、視診と触診を習慣づけましょう!閉経後も、日を決めて続けましょうね!

視診は、鏡の前にリラックスして立ち、腕を上げ下ろしして、頭の後ろで手を組んで前かがみになったり、後ろ側に反ったりして、乳房に異常がないかチェック!!

❖指針のチェックポイントは?
*大きさ。(腫れていないか?)
*ひきつれははないか?
*えくぼ。(へこみはないか?)
*乳頭の位置。
*皮膚の色(赤くないか?)
*かさぶたはないか?
*湿疹はないか?
触診は、調べる乳房側の腕を上げて、親指以外の4本の指の腹でやや押し気味に触っていきます。

★乳頭を中心に、上は鎖骨まで、下は乳房下縁まで、内側は胸骨の真ん中まで、外側は脇のラインまでくまなく触ってチェックしましょう!脇の下のリンパも忘れずに!
★入浴した時に手に石鹸をつけたり、仰向けに寝てチェックすると、変化が見つけやすいです。
★乳頭からの分泌物にも気をつけてください。変化を見逃さないでください。

①小さな「の」の字を書きながら、乳頭周辺から外側に円を描くようにチェック。
②縦方向、横方向に平行線を引くようにチェック。
③乳頭を中心に放射線状にチェック。

2.病院の検査にはどんなものがあるのでしょうか?

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多くの病院では、医師の問診 ⇒ 視触診 ⇒ 画像検査へと進みます。
多くの画像検査の中で、まず“マンモグラフィ”と“エコー(超音波検査)”が実施されます。
そして、画像検査で癌の疑いのある“しこり”が見つかった場合は、病理検査に進みます。

通常のケースでは、まず侵襲の少ない“細胞診”を実施するか、必要があれば“組織診”をします。それらから得られた結果を基に、確定診断が下されるのです。

◆「マンモグラフィ」とは?
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癌の早期発見を目的とした自治体の乳がん検診では、従来、乳房の視触診が行なわれていましたが、これだけでは早期発見は難しいため、厚生労働省の指導により、現在はマンモグラフィと視触診を組み合わせた検診が実施されています(対象年齢は40歳以上で、2年に1回の受診)。

マンモグラフィは乳房専用のX線検査で、触診では見つけることができない小さい“しこり”や“石灰化したごく小さな乳がん”を見つけることができます。石灰化には、良性と悪性があります。

《良性のもの》
どちらというと円形ものが1個ないし数個、乳房に散らばっています。

《悪性のもの》…癌に伴う石灰化
良性のものとは違い1か所にかたまっていて、円形ではなくガラスの破片が飛び散ったような形状をしているので、悪性だと判断がつきやすいそうです。

実際の撮影は、乳房を圧迫板というプラスチックの板と撮影台で押さえて、できるだけ平らに伸ばし、上下左右のそれぞれ2方向から撮影します。

鮮明な画像を撮るために、やや強めに押さえる必要があり、乳房に張りのある人は少し痛いかもしれません。でも必要な検査なので、我慢です!!20分位で終了します。検査は乳房の大きさに関わらずできます。
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乳房は脂肪組織と乳腺組織から構成されています。マンモグラフィでは脂肪組織の部分が黒く、乳腺組織や“しこり”の部分が白く写ります。若い人の場合は乳腺が発達していて全体が白く写り、“しこり”が見えにくいことがあるんです。そのため、必ず超音波検査も併用します。

※毎年の検診でどちらか一方を選んで受ける場合は、マンモグラフィとエコーを交互に受けるというのが良いと思います。40歳以上の女性にとって、マンモグラフィはとても有用な検査だと考えられます。2年に1回の定期検査をおススメします!

※マンモグラフィは左右の比較がとても重要なので、必ず両側の乳房を撮影します。授乳中でも検査する事ができ、妊娠中は腰にプロテクターをして撮影をします。

◆エコー(超音波検査)
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乳房にプローブ(探触子)をあてて周波数の高い超音波送ります。

乳房内部から帰ってくる音波の変化をコンピュータで画像に変換して、断面図を描き出します。

マンモグラフィでは、分かりにくい“しこりも”、エコーでは判別することができます。
さらに、エコー検査の場合、“しこりの”形や境目部分の様子などによって良性か悪性かを判断することができます。

※X線を使わないので、何度でも検査を受けられ、妊娠中でも検査が可能です。

◆“細胞診”や“組織診”とは、どんな検査なのでしょう?
細胞診は、“しこり”から吸い取った細胞や乳頭からの分泌物を顕微鏡で観察し、良性か悪性かを診断するための検査です。

よく実施されているのが「穿刺(せんし)吸引細胞診」です。マンモグラフィやエコーで“しこり”の位置を確認しながら、0.7~0.8mmの細い針を確実に“しこり”に刺し、注射器の内筒を1、2回引いて吸引して、細胞を取ります。

麻酔の時の注射と同じくらい細い針で行うので、この検査では麻酔はしません。所要時間は、準備を含めても数分です。

組織診も、“しこり”から細胞の塊である組織を取り出して、顕微鏡で観察します。良性なのか悪性なのか、どんな性質の癌なのかを診断するための検査で「針生検」と「外科的生検」があります。

《針生検》
マンモグラフィやエコーで“しこり”の位置を確認しながら局所麻酔で、特殊な吸引機能がある気化器で採取をします。所要時間は準備を含めて約10分!入院の必要もないです。
この「針生検」によって癌細胞の遺伝子診断まで行えるようになっているんです!

《外科的生検》
局所麻酔で皮膚を石灰して組織を取り出します。
※最近は、針生検の機器が発達して、外科的生検はほとんど行われることがなくなっているようです。

近年では遺伝子研究が進み、乳がんの遺伝子変化の違いから、いくつかのグループ分けができるようになっているらしいのです。どのグループに属するかで、どの薬が効くのか予測でき、有効な薬物が選択できるようになったとのことです。

基本中の基本である、早期発見・早期治療のためにも乳がんの自己検診を習慣づけ、定期健診は必ず受けましょう!

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