捻挫とは?

 

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スポーツをしていた選手が急に動けなくなって、周りの人に担がれている様子を見ることがあります。

激しく動いていたから…と思いがちですが、実は日常生活でも同じような状況になる可能性があります。ちょっとした段差につまずいて足を取られたり、重い荷物を無理に運ぼうとして手首を傷めたり、程度こそ違えど誰にでも起こり得るものです。

もしご自身がそうなったら、あるいは、そうならないよう予防するために、ぜひ実践していただきたいことがあります。まず、「捻挫」とはどういった症状でしょうか。

1.どうして捻挫(ねんざ)は起こるのか

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捻挫とは、体を動かしている際に不自然な形にひねることで関節の靱帯(じんたい)や腱、軟骨などが傷ついてしまうケガのことです。

その部分の血管が傷ついて内出血を起こすと、腫れあがり痛みを感じます。どこの関節にも起こる可能性がありますが、足首や指などに多くみられる症状です。たとえば、突き指も捻挫の一種です。

関節というのは、骨と骨とのつなぎ役を果たしています。曲げ伸ばしが円滑に行なえるようにするため、まるでクッションや潤滑油のような働きをしています。

その関節の可動域を決めているのが靭帯です。関節を曲げた後元の位置に戻すことができるのは、靭帯が正常に働いているからなのです。無理な体勢で急激な負荷がかかると、そこの関節の靭帯を伸ばしてしまい、一時的に関節がずれたような状態になってしまいます。

ひと言に捻挫といっても、症状の軽いものから重いものまで様々です。一般に『足をくじいた』というのは足首の靭帯を少し伸ばしてしまった状態です。

自力では指を曲げられなかったり、肩を貸してもらわないと歩けなかったりするときは、痛みのある関節の靭帯が一部切れている可能性があります。

また、その関節が不安定で、机や床の上に置いて強い痛みが感じられる場合は、靭帯が完全に切れている「靱帯断裂」、あるいは靭帯に引っ張られて骨の一部がはがれる「はく離骨折」を起こしている可能性があります。

2.捻挫してしまっても、うまく対処できる

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捻挫してしまったなら、早めに患部を冷やす必要があります。痛む部分を固定して動かさないようにしなければいけません。

手早く冷やす方法として進められているのは、湿布を活用することです。特にスポーツをされる方は、気をつけていても捻挫を起こす可能性があるので、前もって準備しておいたほうがいいでしょう。

捻挫を起こしてから5日から1週間ほど経つと、患部の血流を良くすることで筋肉をほぐし、関節の働きが正常になるよう促進していくことが必要となります。温湿布などを用いて患部を温めるようにしましょう。

痛みが引いてきたあともしばらくは安静にしておくことが、完治の秘訣です。というのも、一度捻挫した箇所は、些細なことでまたくじいてしまうことがよくあるからです。結果として関節内に二次的な傷ができ、繰り返していくと変形性関節症を引き起こす危険さえあります。

もし捻挫の程度が重く、関節が不安定に感じる場合は、なるべく早く診察を受けてください。痛み止めの薬を処方されることもあります。

また、痛みが軽いと思っても1~2週間続くようであれば受診されることをお勧めします。痛めた箇所によっては体が痛みを認識しづらいこともあり、もし靭帯が傷ついていても自覚できない場合があります。

3.捻挫を予防する方法とは

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先ほど、捻挫とは体を動かしている際に不自然な形にひねることで生じる、と説明しました。ですから、捻挫を予防するためには関節に過度の負荷がかからないよう配慮することが肝心です。

スポーツで体を動かすことは健康の維持につながりますが、十分なウォーミングアップをしなければケガを引き起こすことにもなりかねません。手首や足首をよく回したり、ストレッチをしたりして、体を温めてから運動しましょう。

過去に捻挫の経験があるなら、テーピングやサポーターを用いて不安な部分を保護するようにしましょう。関節の可動域を狭めることで、とっさのときにも無理な体勢を作らないようにできます。

足首は捻挫を起こしやすい関節なので、足のサイズに合った靴を選び、安心して歩けるようにしておきましょう。



誰にでも起こりうる「捻挫」、その危険をなくすことはできません。それでも普段から注意しておくことで上手に予防・対処できます。

どんなに忙しくても、どんなに好きなスポーツでも、無理をして身体を壊してしまっては意味がありません。焦っているときほど慎重に行動したいものです。これからお出かけになるのであれば、どうぞお気をつけて。

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