「帯状疱疹」には早期発見と適切な治療が欠かせません! 2

 

1.「帯状疱疹」の症状は?

患部にできた“水ぶくれ”は、化膿して“膿(うみ)”を持ちます。それが徐々に乾いて“かさぶた”になって剥がれ落ちるのに、約3週間くらいかかります。このような皮膚症状は、1~2週間目がピークで一般的には4~8週間くらいで治ります。

※神経に沿って帯状にやや盛り上がった赤い斑点があらわれ、その後、水ぶくれができます。水ぶくれの大きさは粟粒大~小豆大で、ウイルスが原因となる水ぶくれの特徴として中央部にくぼみがみられます。

皮膚と神経の両方でウイルスが増殖して炎症が起こっているため、皮膚症状だけでなく強い痛みが生じます。ただし痛みは、ほとんど感じない場合から、夜も眠れない激しい痛みまで、随分と個人差があるようです。

◇糖尿病などの持病があったり、免疫力が大きく落ちている場合

症状が長引いたり、帯状を通り越し、全身に“水ぼうそう”と同様の発疹ができることがあります。化膿が深い場合は、痕が残ることも…

◇糖尿病の方や副腎皮質ステロイド薬を投与されている場合

最初に痛みを感じずに、1~2週間してから激しい痛みを伴うことがあります。

◆耳性帯状疱疹(ラムゼイ・ハント症候群)とは?
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水疱が顎・首・耳介(じかい)・外耳道に生じ、顔面神経麻痺(がんめんしんけいまひ)、内耳神経症状(難聴・めまい)を伴うものを、耳性帯状疱疹(ラムゼイ・ハント症候群)と呼びます。

耳周囲や耳後部の違和感・鈍痛が現れ、数日後に耳介や外耳道の周囲に紅斑を伴った小水疱が現れます。顔面神経麻痺、内耳神経症状(難聴・めまい)を伴います。

三叉(さんさ)神経領域・舌咽(ぜついん)神経領域に達すると激しい耳痛・嚥下時痛が生じ、水疱が治癒したあとも痛みが残ることがあります。また味覚障害を合併することもあります!!

《検査と診断》

①外耳道を中心とする典型的な水疱性発疹を確認する。

②確定診断には、血清抗体価や特異的IgMの上昇を測定する方法や、モノクローナル抗体を用いたウイルス抗原を検出する方法を用います。

耳性帯状疱疹に合併した顔面神経麻痺は、不全麻痺(完全治癒にいたらず、わずかな麻痺が残る)や病的共同運動(目を閉じようとすると口元が引きつれる)などの後遺症を残すことがあるので、早期に耳鼻咽喉科専門医の診察を受けてください。完治率は60%と言われています。

◆帯状疱疹は“性器”にできることもあります。

その場合は、便秘になったり尿が出なくなったりすることがあります。

◆「帯状疱疹」はうつるのですか?
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帯状疱疹は、他人にうつることはありません。ただ“水ぼうそう”にかかっていない人にウイルスをうつした場合は、“水ぼうそう”を発症させてしまいます。
ですから、水ぶくれがキチンと乾くまでは、接する相手に充分配慮する必要があります!

2.「帯状疱疹」かも?と思ったらどうすれば良いの?

◆何科を受診すれば良いの?
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基本的には『皮膚科』です。
ただ発疹が出る前に、どこに痛みが出るかで整形外科や内科を受診する場合もあると思います。皮膚科以外で受診した場合でも、対応はしてくださるはずですから大丈夫!!

眼科や耳鼻咽喉科への受診が必要な場合のアドバイスもしてくださいます。

とにかく、ピリピリとした痛みがあり“おかしいな!”と思ったら、症状の軽い重いにかかわらず、できるだけ早く受診してください!いかに早く治療を始めたかによって予後に大きな影響があります!

◆「帯状疱疹」の治療は?

治療に欠かせないのは“抗ヘルペスウイルス薬”の投与です。抗ヘルペスウイルス薬でウイルスの増殖を抑えることにより、急性期の皮膚症状や痛みなどをやわらげ、治るまでの期間を短縮します。さらに合併症や後遺症を抑えることも期待されます。

併せて、消炎鎮痛薬が使われたり、塗り薬、抗うつ薬を使う事もあります。抗ヘルペスウイルス薬の飲み薬は、効果があらわれるまでに2日程度かかります。服用してすぐに効果があらわれないからといって、服用量を増やしたり、途中でやめたりしないで、指示通りに服用してください。

※特に重症の場合は、入院して点滴をします。

※抗ウイルス薬も鎮痛剤も、腎機能が落ちている場合は投与量を減らす必要があります。腎臓に持病を抱えている人は、できるだけ詳しく医師に伝えてください!

◆「帯状疱疹」に予防法はないの?

一度帯状疱疹にかかると免疫力が高まるため、かかった直後の何年かは再発の心配はありません。これと同じ効果が期待できるもの・・・そうです、“水痘ワクチン”の接種です。

現在のところ全額自己負担で一般的に行われている状況ではないようです。病院によって料金は違うようで、6,000~9,000円位みたいです。50歳以上の人に接種すると、「帯状疱疹」や「帯状疱疹後神経痛」の予防になるといわれています。

◆日常生活の注意点は?

できるだけ安静にしましょう。

帯状疱疹は疲労やストレスが原因となり、免疫力が低下したときに発症します。まず、十分な睡眠と栄養をとり、精神的・肉体的な安静を心がけましょう!

患部を冷やさないようにしましょう。

患部が冷えると痛みが増します。患部は冷やさずに、できるだけ温めて血行を良くしましょう。だだし、使い捨てカイロや温シップ薬は“やけど”や“かぶれ”に注意して使いましょう。

“水ぶくれ”は破らないで。

水ぶくれが破れると、細菌による感染が起こりやすくなります。細菌による化膿を防ぐためにも、患部は触らないようにしましょう。

◆「帯状疱疹後神経痛」とは?治療方法はあるの?
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帯状疱疹後神経痛とは、帯状疱疹の皮膚病変が治ったあとも、罹患部位に残る神経痛様の疼痛で発症頻度も高いのです。


一般には、帯状疱疹発症後3ヶ月経過したあとも残る疼痛を指しますが、1ヶ月後あるいは6ヶ月後とするものもあります。時には数年以上も傷み続ける事もあります。

帯状疱疹急性期の疼痛に引き続いて痛みを訴えるため、帯状疱疹後神経痛と急性期の疼痛を区別せず、総称して帯状疱疹関連痛呼ぶこともあります。

帯状疱疹後神経痛は、皮膚の表面の痛みと奥のほうの痛み、持続的な痛みと一定の時間をおいて出たり消えたりする痛みが混じったものです。

帯状疱疹後神経痛では、ピリピリ、チカチカ、ズキズキ、焼けるような、針で刺されるような、鋭い、電気が走ったような、えぐられるような、切り裂かれるような、とさまざまに表現されます。

その治療には主に内服薬が使われます。痛みがひどい場合には“ペインクリニック”での神経のまわりに局所麻酔を直接注射する「神経ブロック」という治療を行うこともあります。

帯状疱疹後神経痛かもしれないと思ったら、早めに主治医に相談しましょう。

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