初めてのアガサ・クリスティ おすすめは

   2015/01/19

アガサ・クリスティは言わずとしれたミステリの女王です。
しかし、意外と読んだことがないなって人も多いのではないでしょうか?

映像化もされているので「読んだ気」になってしまうのも一因かもしれません。

ポアロやミス・マープルの世界は多少古めかしいかもしれません。
でもミステリの原点がそこにはあります。

現代のミステリにもオマージュ作品が沢山あるので、読んでみると2倍、3倍の発見があると思います。


そして誰もいなくなった (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

新品価格
¥821から
(2015/1/17 21:15時点)

アクロイド殺し (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

新品価格
¥886から
(2015/1/17 21:14時点)

オリエント急行の殺人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

新品価格
¥929から
(2015/1/17 21:15時点)

1、アガサ作品おすすめ10

1982年実施の日本クリスティ・ファンクラブ員の投票によるベストテン

1.「そして誰もいなくなった」
2.「アクロイド殺し」
3.「オリエント急行の殺人」
4.「予告殺人」
5.「ナイルに死す」
6.「カーテン」
7.「ゼロ時間へ」
8.「ABC殺人事件」
9.「葬儀を終えて」
10.「白昼の悪魔」

クリスティの自選10作(順不動)

「そして誰もいなくなった」
「アクロイド殺し」
「オリエント急行の殺人」
「予告殺人」
「火曜クラブ」
「ゼロ時間へ」
「終りなき夜に生まれつく」
「ねじれた家」
「無実はさいなむ」
「動く指」

自選にも入っているのはファンに人気の上位4つのみになります。

オマージュ作品も多く、ドラマやアニメで先に触れる人や現代のミステリで似た推理を読んでしまったりと、トリック部分はどうしても不利になる中、アガサが選んだのはトリックだけではないものが多いように思います。

「そして誰もいなくなった」は、オマージュ作品がとても多いです。
現代ミステリーを読むならば、絶対に読んでおくべきです。

私が読んでいるのでは、アクロイド、オリエントは「そして誰もいなくなった」と同じく、ミステリーの可能性に挑戦しているものに思えます。

アクロイドを知らないのであれば、ネットで調べないで読んでください。
ネットで犯人が書かれているので…。

ナイルと白昼は「ナイル殺人事件」「地中海殺人事件」とこの頃映画化されています。

その影響が感じられますね。

「カーテン」はボアロ最後の作品。「ゼロ時間」は独特な叙述系。
「ABC」「葬儀」はトリックもの。

「火曜クラブ」は私も大好きなマープル短篇集。
「終わりなき夜」と「動く指」はロマンチック。

「無実」は彼女の主張が心に残る作品。

2、アガサの映像化作品


情婦 [DVD]

新品価格
¥1,890から
(2015/1/17 21:34時点)

アガサ・クリスティーのミス・マープル DVD-BOX 1

新品価格
¥9,100から
(2015/1/17 21:34時点)

名探偵ポワロ 全巻DVD-SET

新品価格
¥27,940から
(2015/1/19 15:45時点)

映画「情婦」は原作「検察側の証人」です。
名監督ビリー・ワイルダーの演出がさえまくってますね。

実生活では夫婦の弁護士と看護婦との笑える駆け引き。
そして原作にある、どんでん返し、ある登場人物の献身と哀しみ。

最初から最後まで大満足の名作です。



ドラマはデビッド・スーシェがエルキュール・ポアロを演じたイギリスのシリーズでしょう。

ポアロの愛嬌、ヘイスティングスの人柄の良さ、ミス・レモンの有能さまでキャラクターがとても好評で、70作も作られています。

CSなどでよく放送されているし、DVDも発売されているので、日本でも気軽に見られます。



ミス・マープルはいろんなシリーズが日本でも放送されており、好みが分かれるところです。


・BBCマープル ショーン・ヒクソン主演

長編作品のみ作らられました。原作にもっとも忠実と言われています。

アガサが、「あなたが年をとったらマープルを演じてね」と言ったというように、この人の演技がアガサのイメージするマープル。

・グラナダTV 主演ジェラルディ・マクイーワン

脚本が原作とかなり変更されており、服装も華やかです。
マープルが田舎のおばあさん的な感じが少ない。

でも、沢山のメイドを育てたマープルさんという意味ではありだと思います。

・グラナダTV制作 主演ジュリア・マッケンジー

マープルが優しいおばあちゃんという風貌ですが、主演が若いこともあってかなり活動的です。

なんとなく聞き耳を立てて噂話を集めて結論に至るというタイプではないです。

でも、原作のマープルも自分で言うほど「おとなしく」はなく、それを目眩ましに好き勝手やってたから、原作に忠実なのかもしれません。

制作年代順に並べましたが、時代に合わせて変化しているのがわかりますね。

3、「ねずみとり」という劇

084253
アガサの戯曲作品です。

1952年11月25日ロンドンのウエスト・エンドにあるアンバサダーズ・シアター での初演以来、現在までと世界で最も長い連続上演をしている演劇として知られています

もともはラジオドラマとして書き下ろされた「三匹の盲目のねずみ」を戯曲化したものです。

マザー・グースの歌にもある民話で、作中では歌詞がヒントになったり、メロディを使った演出があります。

雪で閉ざされ孤立したマンクスウェル山荘に、招待された4人と助けを求めに来た男、そこに警官を1名差し向けるというアガサらしい設定です。

映像化は認められていないので、演劇か本を読むかしかない作品です。

4、アガサという人


アガサ/愛の失踪事件 [DVD]

新品価格
¥4,067から
(2015/1/17 21:50時点)


1890年イギリスデヴォン州生まれのイギリス人女性。

1920年「スタイルズ荘の怪事件」でデビューから1976年に85歳で亡くなるまで長編小説66作、中短編を156作、戯曲15作、メアリ・ウェストマコット名義の小説6作、アガサ・クリスティ・マローワン名義の作品2作、その他3作を執筆しました。

かなりの多作であり、また好評を受けて各国語に翻訳され全世界で10億部以上出版され、ギネスブックは「史上最高のベストセラー作家」に認定ミステリーの女王として名を馳せました。

エルキュール・ポアロ、ミス・マープル、トミーとタペンスといった名探偵を生み出した女性です。

男性も女性も書き分けられる才能が凄いですね。

母が少々変わった人で、正規教育をアガサに受けさせずに自分で教育をしました。

同世代の友人を得る機会がなかったため、内気で父の書斎の本を読みふけったり、想像したりして過ごす時間が長い少女時代でした。

このことは、彼女の作家としてのベースになっていると思います。

第一次世界大戦では薬剤師の助手として活躍しました。
この体験が、後の作品に生かされていることは明白ですね。

賛否両論ある「アクロイド殺し」の発表、最愛の母の死、夫の浮気、が重なった年、彼女は失踪事件を起こしました。

映画化されてます。

2番めの夫は考古学者で彼の影響を受けたと思われる作品もあります。

旅好きで、多くの作品がその刺激をインスピレーションに生まれています。

風景の描写がとてもうまくて、映像がイメージしやすいのが、この作家が愛された理由の一つでしょう。

しかし活動的ではなく、人見知りで失踪事件を起こしてスキャンダルに巻き込まれたこともあり、社交的ではありませんでした。

私は彼女の作品の魅力は、果敢にミステリーのタブーに挑戦した事と、人の感情を描くのがうまい事だと思います。

皆さんは、彼女の作品の何が好きでしょうか?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket

この記事へのコメントはこちら

メールアドレスは公開されませんのでご安心ください。
また、* が付いている欄は必須項目となりますので、必ずご記入をお願いします。

内容に問題なければ、下記の「コメント送信」ボタンを押してください。