どうしたら良い?「関節リウマチ」

 

時折、健康番組などで紹介される「関節リウマチ(RA)と呼ばれる病気が存在します。しかし、大半の方々はどのようなものか説明できることは難しいでしょう。

そんななか、「病院で診断されてしまってもどうしたら良いのかわからない。」「先生に聞きたいけど、勇気がなくてそんなふうに考える方もいるかもしれません。

そこで、今回は「関節リウマチ」についてどんな病気なのか?どうしたら良いのか?そんな部分に注目してご紹介していきます。

関節リウマチってどんな疾患なんだろう???専門医が解説いたします

「関節リウマチ」ってどんなもの?

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そもそも、「リウマチ」は特定の病気の名前ではなく、関節・筋肉・骨など【運動器官の痛みを伴う病気の総称】で、リウマチ性疾患を指します。

リウマチ性疾患(つまり、広い意味でのリウマチ)には、関節リウマチ(RA)をはじめとして、変形性関節症(痛みを伴う骨が変形する関節症)、痛風などを含めて何百種類もの疾患が含まれます。

日本では一般的にリウマチという場合、関節リウマチと特定の病気を指していることが多いですが分けて考えることが重要です。

RAは日本で約80万人いるとされ、一般的な発症年齢のピークは30~40歳代で、性別では女性に多いといわれています。

(例外的にですが、15歳未満で発症する若年性関節リウマチや60歳代から発症する高齢発症関節リウマチもあり、発症年齢は幅広く、高齢発症関節リウマチになると男女の発症率に大差はありません)

「関節リウマチ」になるとどうなるの?

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RAは免疫異常が原因の慢性炎症によって【関節破壊】を生じるので、早期に診断して専門的な治療を開始することが大切です。RAの症状は主に関節に起こりますが、関節以外の症状が現れることもあります。(脱力感、疲れやすい、体重減少、貧血など)

重症になると血管の壁が炎症を起こすことで各地の内臓や器官に病気を起こしやすく、治療が難しくなるといわれています。

また、関節リウマチの進行には個人差があります。全体の3割は「あまり進行しないタイプ」しかし、残りの7割では「時間の経過とともに症状が進行していくタイプ」に別れます。

「関節リウマチ」の治療はなにがあるの?

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RAにおいて【生活指導を含む基礎療法、薬物治療、外科治療、リハビリテーション】が治療の4本柱と呼ばれています。特に最近では診断後すぐに薬による治療が良いとされておりますが、薬を使っても効果が薄い場合などに外科治療(つまり手術)が行われます。

他にもリハビリテーションを行うことで身体を動かす能力を保つことや、関節に負担のかからない動作指導を受けることも重要です。

「関節リウマチ」で気をつけないといけないことは?

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まずは体調に合わせて行動することが重要です。適度に身体を動かすことと、安静を保つことのバランスが大事になります。

腫れて熱を持っているなどの炎症が強い場合は安静にし、炎症が落ち着けばリウマチ体操と呼ばれるような軽い運動を始めていきます。その際に、関節に負担の掛かり過ぎないように出来るだけ大きな関節を使うように心がけてください。(例えば、指だけでカバンを持つのではなく、肩や肘に掛けるように工夫しましょう)

次に、栄養バランスの整った食事で身体の中から調子を整えましょう。しかし、食べ過ぎると太ってしまい、関節の負担になるので栄養士の人に相談されることをお勧めします。また、睡眠不足もRAにとっては大敵です。しっかりと睡眠時間を確保しましょう。

家の中の環境を整えることも重要

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RAでは冷えによって身体を動かしづらくなる方が多いので、出来るだけ寒さ対策を整えましょう。

また、指が変形して細かな動きがしづらくなった場合にはボタンを大きくしたり、マジックテープ式に変えるなどの工夫や、布団や床に座るなどの日本的な生活様式からベッドやイスに座る洋式の生活様式に変更することをお勧めします。

こんな便利グッズも!!

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・細かな物を掴みにくくてご飯が食べられなくなったという方には、持ち手を太くしたスプーン・フォーク
物を取りたくても手が伸ばしづらいという方には【リーチャー】と呼ばれるものや、先を危なくないように加工した火バサミが重宝します
普通のハサミよりも手の全体で握り込める和鋏の方が使いやすい場合があります
・靴下が履けなくなった方には【ソックスエイド】がオススメです
・身体を洗うときには柄の長いブラシで洗うと楽に背中や足先が洗えますよ

他にも便利グッズは多々ありますので、気になった方は【自助具】で検索して頂けると良いかと思います。

いかがでしたか?「関節リウマチ」は風邪のように自己判断で行うことが難しい病気です。ですので、いちばん重要なところは【気兼ねをせずにしっかりとわからないことは専門の人に質問する】ところかもしれませんね。

最近ではドラッグストアや介護用品店でも使い勝手の良い道具もありますので、自分にあった治療や生活の仕方を考えて、楽しく日々を過ごしていきましょう。

【引用・参考文献】

岩崎 テル子:身体機能作業療法学.医学書院.2005
リウマチ情報館

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