ウマオイムシ、スイッチョ、スイッチョン

 


暑い夏が終わり日の沈むのが早くなるころになると、いろんな虫が鳴き始めて秋を感じさせてくれますよね。

いろんな秋の虫の鳴き声の中に澄んだ声で「スイッチョン、スイッチョン」と鳴く虫がいます。キリギリス科の<ウマオイムシ>です。

名前の由来は、鳴き声が馬に人や荷物をのせて運ぶ馬子が馬を追っている声に似ていることからつけられたようです。鳴くのはオスだけです。

時期は8月から11月で夜に活動が活発になります。前足にあるトゲを使ってエサとなる昆虫を捕まえて食べる肉食です。幼虫も同様に肉食です。メスは気が荒く自分の仲間のメスも食べたり自分の体よりも大きな昆虫も食べます。

そこで、ここでは、「スイッチョン、スイッチョン」と鳴くウマオイムシについて紹介します。

ウマオイムシの鳴き声


ウマオイムシの鳴き声は、「スイッチョン」と鳴く前に、かなり高い周波数でチーと前奏のような鳴き声をします。それが少しずつ強くなり「スイッチョン、スイッチョン」と鳴くんですね。

子供のころ「スイッチョン」の鳴き声を何度か耳にした人もいると思いますが、実は、鳴き声自体は周波数が12キロヘルツ以上で聞き取るのがむずかしく、耳が遠い年配の人になるとかなり聞こえにくいようなんです。

周波数は、大人になればなるほど高い周波数の音が聞き取れなくなると言いますから、ウマオイムシの周波数が年齢によって聞き取れないのかもかもしれません。

ウマオイムシに似たキリギリスとヤブキリとの違い


ウマオイムシと間違ってしまうのがキリギリスとヤブキリ。よく見ると体の部分に特徴があったり色が違ったりします。

ウマオイムシは、目の部分から後頭部、そして背中にかけて濃い褐色のすじがあってほっそりした体形。
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キリギリスは、前の羽に特徴があり緑色と濃い茶色のツートンカラーで、ウマオイムシよりも体格のがっちりした体つきです。目もウマオイムシよりも大きいです。
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ヤブキリは、背中の茶色の部分はあるものの前羽は緑一色で、ウマオイムシより少ししっかりした体形です。

飼い方の注意点


飼育するケースや虫かごに入れるときに、とくにメスは素手でつかもうとするとかみつくぐらい乱暴者なので注意してください。

エサは、生きている昆虫や死んだばかりの真新しい死骸が大好物です。水で浸したコットンの上にきゅうりやキャベツ、ナスなどほんの少し入れておくといいかもしれません。

ウマオイムシの寿命は2カ月から4カ月とも言われていますが、冬を越せても春前に死ぬことが多いようです。

以上、ウマオイムシについて紹介しました。

ウマオイムシの名前はそれほど知られていなくて「スイッチョン」と呼ぶ人もいます。ウマオイムシは、鳴き声でその名を知られた虫かもしれませんね。

秋の虫の鳴き声には風情があっていいですが、鳴き声を聞くときには、音を立てずにじっと耳を澄ませないと、どの虫がどう鳴いているかわからないですよね。

ちょっと人間が動くとびっくりしたように一斉に静かになるところがほほえましいですね。

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