魚だけど水嫌い ヨダレカケってなに?

 


魚のヨダレカケ(イソギンポ科)の名前の由来は、その名のとおり下の唇がよだれかけに似ていることに由来しています。よだれかけに似た下唇を広げて岩のコケを食べている姿からついた名前です。

ヨダレカケの下唇は、コケを食べるためだけにあるわけではないようですよ。あのヨダレカケは、岩場にピタッと張り付くときに吸盤の役目を果たしています。

ヨダレカケと聞くだけでのんびりしていそうなネーミングですが、かなり警戒心が強いようです。また、魚なのに海水が苦手なんですね。それはなぜでしょうか?

そこで、魚だけど海水が嫌いなヨダレカケについて紹介します。参考にしてくださいね。

ヨダレカケの居場所は?

yodare1
ヨダレカケの生息地域は、鹿児島県の屋久島の北西に位置する口永良部島で見ることができます。また、沖縄本島や渡嘉志久湾(とかしくわん)にも生息しています。

ヨダレカケは海水が苦手でパシャパシャと水の跳ねる音がしたと思うと同時に、水面を何度か飛び跳ね、岩場に飛び移ります。

なぜ海水が苦手なの?


ヨダレカケは皮膚呼吸の生物です。皮膚で呼吸しているため水の中が苦手なんですね。ただ、100%皮膚呼吸ではありません。エラもあるためエラ呼吸もしています。皮膚呼吸で酸素を取り込むほうが多いのでほとんどを岩場で過ごしています。

海水が苦手な理由は他にもあり、ヨダレカケの目の水晶体が薄いために水の中では焦点が合わないこと、陸のほうが安全に繁殖できエサも確保できること。それぞれの要因があって陸で過ごすようになったと言われています。

また、飛び跳ねるヨダレカケとトビハゼを間違えてしまう人もいるようですが、ヨダレカケは、岩にぴったり張りつくような格好ですが、トビハゼは、岩場で腕立てをしているような姿に見えるので、それで判別がつくかもしれません。

ヨダレカケは飼える?

yodare2
ヨダレカケは、草食性の生き物で岩に張りついている藻類(そうるい)などを食べて生きています。そのため、家で飼うとなるとエサの藻を用意しなければなりません。
*藻類は、水中や湿気のある湿地に生えている葉緑素などの色素を持つ植物の総称です。

藻やコケを食べる魚を飼育するときには、別な水槽にコケを生やしてそこで餌を与える方法もあるほどむずかしいようです。エサを確保しにくい魚は、個人での飼育には向かないという話も聞きます。

ヨダレカケは売っているの?

名古屋のペットショップ(http://remix-net.co.jp/)で扱っていたようです。お店のブログ(http://menettai.exblog.jp/)にもヨダレカケが紹介されています。現在も売っているのか問い合わせてみてください。


ヨダレカケは海の中ではなく岩場に卵を産みます。陸地で卵を産む魚はめずらしく世界でも4種類だけしか確認されていないようです。そのうちの一匹がヨダレカケになります。そういう意味でもヨダレカケは貴重な生き物ですよね。

陸の上での生活に適応しているヨダレカケですから、海の中では溺れてしまいます。だから、パシャパシャ岩場近くで一生懸命けな気に飛び跳ねているんですね。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket

この記事へのコメントはこちら

メールアドレスは公開されませんのでご安心ください。
また、* が付いている欄は必須項目となりますので、必ずご記入をお願いします。

内容に問題なければ、下記の「コメント送信」ボタンを押してください。