五右衛門風呂、今でも買えるの、使えるの?

 

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十返舎一九の「東海道中膝栗毛」の中に、五右衛門風呂の件があります。

小田原宿で底に敷く板をふたと勘違いして取って入ってしまい、お尻が熱い、この風呂は壊れているのか、自分の入り方が間違っているのか、でも宿屋の主人に入浴方法を聞くのは江戸っ子の名折れだと、トイレ用の雪駄を履いて入ったはいいがやはり熱くて、立ったり座ったりしているうちについにお風呂の底を踏み抜いてしまうというもの。

下から薪で焚くという原始的なお風呂ですが、体が芯から温まると言われています。では五右衛門風呂とはどういうものなのでしょうか。

<五右衛門風呂の由来>

そもそも日本人が風呂に入る習慣は、6世紀に仏教が伝来すると同時に中国からもたらされたものです。寺院では体を洗い清めることも大切な修行のひとつとされました。

いわゆる「風呂」と「湯」は区別され、「風呂」は読んで字のごとく「サウナ」のように蒸気で汗を出して浮いた垢などを流すというもので、「湯」というのが現在の風呂といわれているものの原型です。

五右衛門風呂は、およそ400年前に存在した盗賊である石川五右衛門が、豊臣秀吉の命を受け、釜茹での刑に処せられたことによるとされています。

本来五右衛門風呂は底が鉄製なのに対して、長州風呂は全体が鉄製です。現在では長州風呂も五右衛門風呂として一般的に呼ばれています。
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<薪を使う五右衛門風呂と昔は身近にあった里山>

昔は人里の近くに里山があり、そこで薪や木材を取り、キノコや山菜を採り、里山は手入れされ、生き物も棲んで調和のとれた生活をしていました。現在では、里山の荒廃が叫ばれています。

そんな中で、少しでも自然と調和した生活がしたいと考える方が出現してきていわゆる「スローライフ」という考え方で、五右衛門風呂も見直されつつあることは事実です。
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<五右衛門風呂による火災>

残念ながら、2016年10月2日、市川市曽谷3丁目の木造平屋住宅で五右衛門風呂を沸かす薪から火が燃え移るという痛ましい火事が発生してしまいました。この火事で住宅約150㎡が全焼したほか隣接する空き家も半焼することとなりました。

昨今では五右衛門風呂を自宅に据えるケースが少ないということでも話題になりました。興味をお持ちの方は、くれぐれも火の元にはお気を付けください。
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<五右衛門風呂の作り方・購入>

昨今のスローライフの波を受けて、ご自宅に五右衛門風呂を導入する方が増えてきています。また、ご自身でDIYされる方もいます。高級ホテル・旅館などで据え付けるケースもあります。

作り方は、製造メーカーなどで施工例が多数公開されています。五右衛門風呂はどこから水を抜くのだろうとお思いの方も、注水・排水口が付いていますので、毎回汲み出すという必要はありません。

自治体によっては火災予防条例に違反してしまうこともありますので、消防署にご相談ください。

現在でも五右衛門風呂は製造・販売されています。

大和重工株式会社 本社 082-814-2101(代)
受付時間 9:00〜17:00(土・日・祝日、夏季・年末年始休業日を除く)

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