こういうものなんだ、合気道

   2015/02/24

「合気道」とは「天地の“気”に合する道」の意味で、柔道・剣道・空手道等と並ぶ日本の代表的な武道です。

合理的な体の運用により体格体力によらず「小よく大を制する」ことが可能であるとしている点が特徴。競技的な側面が薄いのが他の武道と違います。

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1、合気道の特徴

開祖植芝盛平が日本伝統の武術の奥義を究め、さらに厳しい精神的修行を経て創始した現代武道です。

相手といたずらに強弱を競わず、入身と転換の体捌きと呼吸力から生まれる技によって稽古を積み重ね、心身の錬成を図るのを目的としています。

また、合気道は他人と優劣を競うことをしないため、試合や競技を行わず、演武会のみが行われます。

武術をベースにしながらも、理念としては、武力によって勝ち負けを争うことを否定し、合気道の技を通して敵との対立を解消し、自然宇宙との「和合」「万有愛護」を実現するような境地に至ることを理想としています。

お互いの習熟度にあわせて技を繰り返し稽古し、心身の練成を図ることを目的としていますので、老若男女幅広い年齢層が行えます。また、年令、性別、職業、国籍に関わらず、技を通して人間理解を深めることも出来ます。

稽古を積み重ねていく中でお互いを尊重し、和合の心を学ぶことが出来る武道と言えるでしょう。

合気道の海外普及は1950 年代から始まり、約130ヶ国に組織・団体があります。この海外普及の結果、(公財)合気会の登録団体によって組織された国際合気道連盟(IAF)が1976 年に結成され、国際大会と総会が四年ごとに開催されています。

また国際合気道連盟は、1984 年に世界的スポーツ組織であるスポーツアコード(旧称、GAISF)の会員となりました。指導者派遣なども活発になっております。

「和の武道」「争わない武道」「愛の武道」などとも形容され、欧米では「動く禅」とも評されています。

攻撃の形態を問わず自在に対応し、たとえ多数の敵に対した場合でも、技が自然に次々と湧き出る境地を創始者の植芝盛平は「武産合気」(無限なる技を産み出す合気)と表現し、自分と相手との和合、自分と宇宙との和合により可能になると言っています。

愛」や「和合」という概念を中心理念として明確に打ち出した合気道の独自性は、実戦的な護身武術としてでなく、求道的な平和哲学として広く受け容れられました。
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2、技

無駄な力を使わず効率良く相手を制する、合気道独特の力の使い方や感覚を「呼吸力」「合気」などと表現します。

合理的な体の運用により体格体力に関係なく「小よく大を制する」、また投げ技・固め技により、相手を傷つけずに制することが可能です。相手の攻撃を合気道特有の動作でさばいて死角へ入り、投げ、または抑えます

合気道の技は一般的に、相手の攻撃に対する防御技・返し技の形をとるので、「受け(攻撃をしかけ技を受ける)」と「取り(攻撃を捌いて技をかける)」を交代しながら左右バランス良く反復稽古を積み重ね、心と身体を鍛えます。

技は体術・武器術(剣・杖)を含み、対多人数の場合も想定した技があります。しかし武器を使った稽古はあまりしない会派が多いようです。

技の名称

「歩けばそれ即武道」と言われるようにその時の状況に応じて技の形も変化します。技の形など無縁の境地では、技の数は無数に存在すると言えます。

稽古では、相手の攻撃パーターンの変化とその攻撃をどのように処理するかで、技を形成していきます。例えば、相手が片手を取りに来たときに処理の方法を「四方投げ」にすれば技の名前は「片手取り四方投げ」となります。

基本的な動作、技の名前

「円の動き・らせんの動き」など「円転の理」をもって、相手の重心・体勢を崩れる方向に導いて行きます。技の流れを阻害せず、リラックスして動ける自由性や、技中に体の重さを効果的に使うことが可能になる「脱力」を重視します。


※入身 攻撃してきた相手に対して、真っすぐ相手の方向に入っていきながら技をかける際に行う体捌き

※転換 攻撃してきた相手の方向を尊重して、自らがくるりと方向を変えて相手と同じ向きになります。

※一教 「腕抑え」例えば「肩取り一教」という技だと、肩を取りにきた相手をうつ伏せに寝かした後、相手の腕を開き床に抑える形で固めるこです。

※二教 「手首を曲げる」自分の身体で試しましょう。

直立している状態で片腕を前に伸ばし、手を内回しにして手のひらが外に向けくようにし、その手(小指が上になっている)の指先をもう片方の手で掴み、指先が上に向くようにして自分の方に倒すと、指と手首が痛いだけで終わります。

痛みを与えるのは合気道の本質ではありません。

指先を上に向けて倒してくる時に、足の位置は変えずに手の位置を前方に移動させながら指先を自分に向けていくと、身体が前方に崩れて膝が曲がって崩れます。

※三教 「腕を捻じる」相手の腕をどうにかしたいのではなく、相手の中心軸、つまり相手の本体を導くのが目的です。

ただ腕を捻じるだけではなくて、腕を捻じることで相手の身体のゆるみを取ってから、腕を操作することで相手の本体を動かします。

※四教 「痛点を攻める」多くは腕の内側に走る「橈骨神経(とうこつしんけい)」に手の人差し指付け根にある骨を当てて圧迫できる状態で相手の腕を取り、その状態で相手を導き倒す技を言います。

しかし合気道で痛みを与える事は好ましくありません。いつでも痛みを与えられるような緩みのない状態を維持したまま、相手を導くことが大切です。

※呼吸投げ 合気道の技は全てが「呼吸投げ」と言ってもいいと思います。

※小手返し 合気道では関節を痛めつける為に捻じるのではなく、身体の緩みを取る為に捻じります。手首を痛めることなく相手を導き倒します。

※四方投げ 「小手返し」を大きくして相手の肩の後方に手をおろしていく技です。

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3、植芝盛平

合気道の開祖。亡くなったあとも、子孫が道場を受け継いでいます。

1883年明治16年、現在の和歌山県田辺市元町に生まれ、1897年より各流の武術遍歴が始め、起倒流・柳生心眼流などの柔術や講道館柔道を学びます。

1912年北海道開拓民として紋別郡白滝原野に移住。遠軽の久田旅館で大東流柔術の武田惣角に会い、教えを請います。

1919年京都府綾部で大本教の出口王仁三郎に出会い精神的修行に打ち込みます。

1920年京都府綾部本宮山麓に修行道場、植芝塾を開設。1922年武道の真髄を「合気」と呼称し主唱。1924年モンゴルに渡り宗教国家建設を目指し活動するも失敗(「パインタラ事件」)、数々の死線をくぐり帰国。

1925年「突如黄金の光に包まれ宇宙と一体化する」という幻影に襲われる神秘体験に遭遇(「黄金体験」)、「気の妙用」という武道極意と「万有愛護」という精神理念に達します

身長150cm台の小柄な体躯から特異な技を繰り出す武道家の評判はやがて東京にも及び、1927年一家で上京、芝白金猿町で指導に当たります。

1931年現在の新宿区若松町に専門道場を建設し「皇武館」と称します。1940年財団法人皇武会として認可がおります。

1942年戦時統制策により皇武会は政府の外郭団体・大日本武徳会の統制化に入るが、かねてより戦争に批判的であった盛平はこれを機に茨城県岩間町に隠棲。「合気道」と呼称。「皇武館」道場長に息子の植芝吉祥丸就任。

1943年現在の茨城県笠間市に合気道神社建立。1948年財団法人合気会に認可がおり、吉祥丸が本部道場長となる。現在の組織になる基盤がおかれます。

隠遁後もその圧倒的な技、神秘的な言動や晩年の羽織袴に白髯という仙人を思わせる風貌と相まって、カリスマ的存在として合気道の興隆に貢献しました。

1949年植芝吉祥丸を中心に本部道場の規則的な日常稽古を開始。1955年 初の公開演武会を日本橋・高島屋屋上にて開催。1960年開祖、紫綬褒章を受章。財団法人合気会主催の第1回演武大会開催。

1964年勲四等旭日小綬章。1967年吉祥丸、財団法人合気会理事長に就任する。1969年4月26日逝去(86歳)。正五位勲三等瑞宝章受章。

その後は息子である吉祥丸が1976年全日本合気道連盟発足。1986年孫の 植芝守央、本部道場長となります。

合気・呼吸力について、小柄な老人がわずかな動きで屈強な大男を幾人も手玉にとり簡単に投げ飛ばしたり押さえ込んでしまう不思議な技、というイメージが一般的に流布し、しばしば怪しげなものとして疑われることも多かったです。

宗教的背景をもとに確立されたものだったこと、彼の境地を言葉で表すのが難しかったことなども原因となりました。

彼の唱えた合気・呼吸力を具体的な技法原理として解明するために、脱力・体重利用・重心移動・腹腰部深層筋・梃子の原理・錯覚や反射の利用・心理操作など様々な側面から説明が試みられています。

4、スティーブン・セガールと合気道


7歳で来日して英語を教えながら、禅や合気会で合気道を学び始めます。そのほかにも剣道・柔道・空手道や、太極拳など複数の日本武道と中国武術を学び、合気道は七段を允許されています。

1975年に大阪府十三にある合気道道場の娘・藤谷美也子と結婚し、大本へ入信。藤谷文子と剣太郎セガールを儲けたが、1983年にアメリカへ帰国しました。

彼のアクションは合気道の技法を中心としています。ナイフ格闘術はフィリピン系の武器術。他に古流柔術風の関節技や空手、棒術(杖)、太極拳なども多用しています。

これら武道家ならではのリアルな格闘アクションはアクション映画には地味だったため、手を小刻みに動かすアクションを取り入れ、それは俗に「セガールアクション」「セガール拳」と呼ばれることがあります。

5、教室は?

本部道場の場合を例にとります。全国に道場がありますので、まずは見学、次は体験をしてみましょう。

◆初心者でも安心
合気道本部道場では一般クラスとは別に未経験者にも対応したクラスを設けております。どのクラスにも担当指導者の懇切丁寧な指導があり、合気道が好きな仲間がたくさんいます。

◆初心者クラス
未経験者から3級程度までの初級者が対象。平日を中心に土日を含め1週間に16回の稽古から、都合のよい時間を選んで通えます。毎日通うのはもちろん、多様な生活スタイルにも対応しています。

曜日によって担当指導者が変わるので様々な指導が受けられ、幅広い合気道歴の方々と稽古できるのも、更なる上達への道となります。

◆女子クラス
週2回、女性限定で初心者クラスと併せて参加できます。女性同士の稽古は体型や力の差が少なく、より安全に取り組めるので女性の初心者にオススメです。

◆女性講座
週2回、女性限定。指導者と稽古メンバーが固定され、不安の大きい方もとけこみやすい環境です。10:30から始まり、日中の時間を有効活用したい方を中心に対応しています。

◆合気道学校(初級課程)
週2回、担任の指導者が決まっています。同じくらいのレベルのメンバーで受講生が固定されます。初級、中級、上級に分かれ、受講料には半年分の授業料とテキスト代、審査料、未入会の方は入会金が含まれます。

初級過程は未経験者、5級、4級が対象です。帯の結び方や受身、体捌き等の基本の所作・動作をゆっくり丁寧に繰り返し、しっかりとした基本づくりに重点を置きます。

3級取得を目標に、中級過程へのステップアップを目指します。

◆本部道場少年部
週に4回、年少クラス(5歳~小3)と年長クラス(小4~中3)に分かれ稽古をします。2人以上の指導者が担当するので、未経験や運動の苦手なお子様を持つ保護者の皆様もご安心ください。

昇級で帯の色が変わり、少年部卒業時に初段になって黒帯と袴を着ける中学生もいます。

◆稽古を見学する場合
稽古の見学は無料です。稽古時間内にお越しいただければ自由に見学できます。窓口で見学希望とお伝えください。一般クラスにも興味のある方は、稽古の途中でも道場を移動して構いません。初心者クラスとは一味違う空気を感じてください。

◆入会を決めたら
窓口にて入会用紙等の必要書類をご記入いただきます。その際に以下のものをご用意ください。

・入会金 ¥8640
・月会費  ¥10800 コースにより異なります。
・スポーツ保健年間掛金 ¥1850

・道着一式 上着とズボン、白帯で一式です。ジャージ等の運動着では参加できませんのでご注意ください。(窓口でもご購入いただけます)
※女性は白のTシャツをご用意ください。

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6、杖

杖は、杖道の他合気道や新体道でも用いられます。合気道では、開祖が杖を重視されたといわれ、31の形にまとめられたものが知られています。道場によっては、杖対杖、または杖対素手を想定した稽古が行われていますが、多くはありません。

体さばきの原則は杖道とは異なるが、参考になることも多いと言われています。

杖は「杖取り」(杖による攻撃を素手で捌く、または杖を取りに来た相手に投げ技などをかける)と、「合気杖」(杖対剣、またそれを想定した単独形)があります。

盛平は「合気道は剣の理合である」と言い、剣・杖を重要なものとして語っていました。

徒手技は剣・杖の術理を体術の形で現したものであるとされ、たとえば徒手の投げ技などにおいては、腕を振り下ろす動作を「斬る」「斬り下ろす」などと表現することにも現れています。


また体術・剣術・杖術に共通する半身の構えは相手の突きを躱しつつ前方の相手を突くための槍術の構えを反映したものです。他に重い剣を速く振り上げる体の動きと呼吸力との関連を指摘する師範もいます。

しかし、盛平が具体的に合気道の剣術・杖術を弟子に教えることは限られていたため、盛平没後の合気道界において、積極的に剣・杖を指導する道場の割合は少なくなってしまいました。



 



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