氏神様ってなんだろう

 

氏神(うじがみ)様(さま)と聞くとなんとなく、宗教的な印象を感じる人もいるかと思います。しかし、『こういう意味でしょ?』…とスラスラ答えることの出来る人は意外と少ないのではないのでしょうか?

そもそも【氏神(うじがみ)】とは祖先として祀る神や、由緒のある神を祀ったものをさし、一般的には鎮守(ちんじゅ)神(かみ)・産土(うぶすな)神(かみ)とともに使用される存在です。それだけいわれてもいまひとつピンときませんよね?

今回はそんな奥の深いようで意外と身近な【氏神様】についてご紹介します。

初詣は氏神様から 【60秒版】

最初に(注意事項)

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日本神社では神社や神道の信仰のあり方を【日本文化】
として考えています。

神社信仰は日本古来よりある伝統的な信仰ですが、非常に【おおらかな】信仰でもあるため、言葉一つとっても様々な考え方があり、どれが正解というのは判断が難しいところにあります。

なので、諸派・地域によって意見が分かれる場合もあり、【諸説ある】ということを前提に読んで頂けると幸いです。

氏神様ってなに?

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氏神さまは、私たちが住んでいる地域を守っている神社
です。氏神さまは、鎮守さま、産土さまとも呼ばれることがあり、氏神さまに対して、その地域に住んでいる人すべてを氏子(うじこ)といいます。

源氏の氏神は八幡さまというように、もともと氏神は氏族(血縁で結ばれた一族)の守り神でした。時代の変化とともに一族の守り神から、地域の守り神へと変わっていったのです。

一般的にはお宮参り・七五三などの通過儀礼や、初詣などの年中行事などは氏神様にお参りするものとされています。

『自分の氏神様が分からない』という方は、地域の方や最寄りの神社庁に問い合わせすることをお勧めします。

氏神と崇敬神社について

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全国の神社は【皇祖(こうそ)天(あま)照(てらす)大御神(おおみかみ)を祀る”伊勢神宮”を別格の存在】とし、その他を【氏神神社】と【崇敬神社】の2つに分けることができます。


氏神神社:自らが居住する地域の氏神様をお祀りする神社

崇敬神社:地縁や血縁的な関係以外で、個人の特別な信仰等により崇敬される神社

それぞれの神社の以外は大きく分けて上記の点です。特に二つの神社併せて信仰することを禁じられてはおりません。

神社で祀られている神さまを知ってますか?

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各地の神社に祀られている神様は、地域の人々から地域の守り神として崇められてきました。ですからその土地の名前を取って【~さま】と呼んだり、また親しみを込めて【~さん】と呼ぶことも少なくありません。

全国各地にある神社ですが、なかでもよく知られている神社を一部ご紹介しますね。

★神明さま(神明神社・神明社・神明宮)

一般にいう神明さまは、伊勢の神宮でまつられている天(あま)照(てらす)大御神(おおみかみ)を各地にお祀りする神社です。天照大御神を祀る神社としては他に、大神宮・伊勢神社・天祖神社なども存在します。

神明という言葉は、広く神さまを意味する場合もあるそうですよ。

★お稲荷さま(稲荷神社・稲荷)

お稲荷さまは主に宇迦之(うかの)御魂(みたま)神(かみ)をお祀りする神社です。基は農業の神様でしたが、今は意味合いに広がりができ商業・産業を守護する神さまとされています。

★八幡さま(八幡神社・八幡宮)

八幡さまは、第十五代天皇である応神天皇・神功皇后をはじめとする神を祀る神社です。武家の守護神として知られるようになりました。

★天神さま(天神社・天満宮)

天神さまは、菅原道真公を祀る神社です。道真公は実に賢い方で有名でしたので、学問の神さまとして信仰を集めています。

★住吉さま(住吉神社・住吉社)

住吉さまは、伊邪那岐命が禊をおこなった際に生まれた底筒之男(そこつつのおの)命(みこと)・中筒之男(なかつつのおの)命(みこと)・表筒之男(うわつつのおの)命(みこと)を祀る神社です。時には神功皇后も祀られています。

古事記と日本書紀に書かれた出来事から海上安全守護の神さまとして、海にまつわる漁業・水にまつわる農耕の神さまとして、さらには和歌の神さまとしても広く信仰されています。

★お諏訪さま(諏訪神社)

お諏訪さまは、建(たけ)御名方(みなかたの)神(かみ)を祀る神社で、お妃である八坂刀売(やさかとめの)神(かみ)も共に祀られる場合もあります。

中世には武勇の神として武家の崇敬を集め、また風雨の神、鍛冶の神、農耕・狩猟・開拓の守護神といった幅広い御神格を有しました。後に諏訪神社は各地に祀られ、庶民からも信仰されるようになったそうです。

いかがでしたか?読み慣れない漢字が多くあったかもしれませんが、意外とどこの神社がどうしてそれぞれの御利益があるといわれるようになった理由も知ると少し興味が湧いてきませんか?

また、遠くの有名な神社も有り難いですが、自分に縁ある土地を守ってくれている氏神様にも感謝して御参りする機会を作ってみても良いかもしれませんね。

※余談ですが、実は神社で手を清める柄杓(ひしゃく)の使い方にも作法があるんです。今度のお参りまでに知ってみてはどうでしょうか?

【引用・参考文献】
氏神(うじがみ)-神社ポータルサイト日本神社 日本神社
神社本庁

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