アロマに使われているイランイランってどういう植物?

 

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シャネルNo.5はかのマリリンモンローが、記者から「何を着て寝ますか」との質問に「(シャネルの)№5を数滴」と返したことであまりにも有名な香水ですが、その香水の調合の中でとても大切な役割を持っている香りがイランイラン(YLANG YLANG)です。

花言葉は「乙女の香り、誘惑」だとか。でも花言葉とはうらはらに、濃厚な香りがして好き嫌いのはっきり出る香りです。別名「パフュームツリー」とも呼ばれます。

<イランイランとは>

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イランイランは学名を「Cananga odorata」と言い、バンレイシ科の植物です。

バンレイシは日本ではあまり見かけませんが、最近台湾などの熱帯の果物が日本にも入ってきており、台湾ではその見た目が釈迦の頭に似ていることから「釋迦頭(シャカトウ)」と呼ばれています。イランイランもその仲間です。

熱帯地方が原産で、台湾のほかフィリピン、マダガスカル、セイシェル、インドネシアなどの国々で育てられています。

<香水として>

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タガログ語で「花の中の花」と呼ばれます。現地では高さ12m位まで育ちます。

花から水蒸気蒸留法で精製され、1回目にとれるのがエクストラ、2回目がファースト、3回目がセカンド、4回目はサードと呼ばれます。

香水として使用されるのがエクストラで、ファースト以降は石鹸やボディークリームなどとして使用されています。香りの立ち上がりが早く、また長時間持つのが特徴です。

<香水以外の効用>

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これまでは、もっぱら香料としての利用が一般的でしたが、近年アロマテラピーでも広く使用されるようになり、中枢神経をリラックスされる作用や興奮・陶酔の作用、抗抑鬱作用、催淫作用が確認され、インドネシアでは、新婚初夜のベッドにイランイランの花びらを蒔くという風習もあるそうです。

ただしあくまでも低濃度での使用であって、高濃度の使用はかえって頭痛などを引き起こす恐れがあります。

<家庭菜園でも>

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通販などでもイランイランを楽しむことができます。水または発芽促進剤(メネデール)希釈液に1~2日浸漬した後に種を蒔きます。

熱帯の植物ですから、発芽させるためには気温25℃程度が必要です。これより低温の場合は発芽しないことがあります。

直射日光は葉焼けの原因になります。根腐れの原因になりますので、受け皿に溜まった水は捨ててください。花が咲くとトロピカルな素敵な香りがお部屋に漂います。

パリのオートクチュールデザイナーだったガブリエル・ ココ・シャネルが№5を初めて世に送り出したのは1921年のことです。90年以上の長きに亘り愛されてきた香水の大切な要素のひとつとして生き続けています。

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