環境によって人は他人を平気で傷つけられるようになる…スタンフォード監獄実験とは

 

みなさんは、心理学史上もっとも有名で問題視されたスタンフォード監獄実験というものをご存知でしょうか。

この実験で分かったことは、「普通の人でも環境の変化で残虐になる」という衝撃的な事実でした。この実験を通して、実験参加者の中には心を病んでしまった人も出たそうです。一体どのような内容の心理学実験だったのでしょうか?

ここでは1.実験の内容、2.実験の結果、3.この実験から学べることに分けて詳しく見ていきましょう。

1.スタンフォード監獄実験の内容とは??


このスタンフォード監獄実験はその名の通り、模型の監獄を作り、その中で行われた実験で、監獄はスタンフォード大学の実験室を改造して作られたそうです。この実験を指導したのは心理学者のフィリップ・ジンバルドでした。

まずフィリップ・ジンバルドは新聞広告で実験に参加してくれる人を集めました。そして、いたって普通の大学生、会社員などの21人が選ばれ、この実験がスタートします。

まずこの21人を受刑者役と看守役にグループ分けをしました。そして受刑者役の人は、本物のパトカーが家に来て、手錠をはめられ、逮捕されました。そして指紋を取られ、着るものも決められ、移動のときには足に南京錠が付けられました。

一方看守役は制服が与えられ、表情が分からないようにサングラスをつけるように言われました。

以上のように、心理学者フィリップ・ジンバルドは、参加者として選ばれた普通の人に、それぞれ受刑者役と看守役というどちらかの役割を与えました。

さて、監獄の中でよく再現された制服を身に付け、それぞれの役割を演じるようにいわれた実験の参加者たち…この実験はどんな結末を迎えたのでしょうか?

2.スタンフォード監獄実験の恐ろしい結末とは

スタンフォード監獄実験をしていく中で、看守役は受刑者役に指示されるわけでもなく罰則を与え始めたのです。なんと反抗した受刑者役を倉庫に閉じ込める、トイレを素手で掃除させるといったことをさせました。

そしてついには、禁止事項であったはずの暴力がみられるようになったのです。

しかし、ここで一番問題なのは看守役ではなく、実験を指導する立場にあったフィリップ・ジンバルドでした。彼はそういった非人道的な罰を与えている看守役をみても、実験を中止しなかったのです。

しかし、この実験を見学に来た大学院生の説得によって、フィリップ・ジンバルドもついに実験の中止を決断します。のちにフィリップ・ジンバルドは「自分も監獄の長になりきっていしまい、受刑者役の痛みや苦痛に無関心になっていた」と告白しています。

このように2週間を予定されていた実験は、6日目で中止になり、受刑者役の中には精神的に弱り果てた人もいたそうです。これがスタンフォード監獄実験の結末でした。みなさんはこの実験から何を学びますか?

3.スタンフォード監獄実験から学べること

この実験のために集められた参加者はみんな精神的にも身体的にも健康ないたって普通の人でした。実験の結末をみても分かる通り、時間がすぎていくにつれてどんどん看守役は看守らしく、受刑者役は受刑者らしくなっていきました。

つまり、看守役の人はもとから残忍なわけではなく、普通の人だったのです。ただそういった役割を与えられただけでした。

つまり誰でも看守役のように非人道的な行為ができてしまう可能性がある…それがこの実験から学べることではないでしょうか。

心理学者であったフィリップ・ジンバルドでさえ、実験にのみこまれ、正常な判断ができなくなってしまったのですから、どんな人であれ看守役になると、受刑者役を痛めつけるなどの非人道的な行いをする可能性があるのです。


フィリップ・ジンバルド:普通の人がどうやって怪物や英雄に変貌するか

このスタンフォード監獄実験をもっと詳しく知りたいという人!フィリップ・ジンバルドがこの実験についてスピーチしている動画がありました!ぜひチェックしてみてください!

参考HP
よっブログ
ウィキペディア スタンフォード監獄実験

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