岩ジャンパー クリップスプリンガー とは?

 

たまに山深いところに旅行に出かけたときなどに、まれにカモシカに出くわすことがありハッとすることがあります。カモシカは、シカという名前がついていますが、ウシの仲間です。

奈良公園のシカは定期的に角切が行われます。シカの角は枝分かれしてどんどん伸びてしまい、人に危害を加えてしまう可能性があるからです。ただし、野生のものは自然に抜けて生え変わります。

でもウシ科であるカモシカの角はシカほどには長く伸びませんし自然に生え変わることはなく枝分かれもしません。この角の違いがシカ科とウシ科を分ける根拠です。

日本のカモシカは正式にはニホンカモシカといい、毛がふさふさで少しずんぐりむっくりしていますが、ニホンカモシカより少し小さく細身で、アフリカの岩場を縦横無尽に飛び回るカモシカがいます。その名も、和名を「イワトビカモシカ」、クリップスプリンガーです。

<クリップスプリンガーをもう少し詳しく>

思ったより小型で、ニホンカモシカよりもはるかにシカらしい風貌のウシとでも言えばよいのでしょうか。でも小さな顔で目と耳が大きく、とても可愛らしいですね。

体調は75㎝から90㎝くらいで、オスは二本のまっすぐな角が生え、オスよりもメスの方が大きくなります。

体重は8㎏から18㎏と大変軽く、蹄は先端が楔形をしており、外側は固く内側は柔らかくなっていて、蹄の先端でつま先立ちのように着地します。このため足場の悪い岩場などでも直立することができます。

体毛は固く密生しており皮膚が厚いのです。これは、保温効果のみならず、岩との接触などの衝撃から身を守っているということができます。

花や果実、草、木の実、コケなどの植物を食べています。標高4000m以下の岩場やサバンナなどで暮らしています。夜行性で、日中は岩陰などで休んでいます。

<脅威的なジャンプ力>

クリップスプリンガーは驚異的とも言える抜群のジャンプ力があります。

高さ7.2mを飛び、9mの崖を飛び降ります。この跳躍力で天敵から逃げます。天敵には、ヒョウやジャッカル、ハイエナ、ヤマネコ、ワシなどがいます。特に大人に比べて跳躍力の弱い赤ちゃんは恰好の獲物です。

妊娠期間は6ヶ月、4-5ヶ月の授乳期を経て大人になります。1回に1頭の子供を産みます。ただし赤ちゃんとは言っても、他の動物に比べれば、かなりのジャンプ力があります。


この動画でお分かりのように、赤ちゃんのときから蹄でつま先立ちのようにしています。

<動物園で見ることはできるか>

調べた限りでは、残念ながら日本の動物園では飼育されていないようです。ケニアなどのサファリパークや、アメリカだとシカゴ、サンディエゴ、ホノルルなどの動物園では飼育されています。

クリックスプリンガーは現地の言葉で「岩を飛ぶ者」という意味だとか。「岩場のバレリーナ」とも呼ばれ、岩場を華麗に舞い、飛び回り、生活の場としています。岩場に適応することに特化した進化を遂げたクリップスプリンガーをまじかに見てみたいものですね。

いつか日本の動物園に登場することを期待しましょう。

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