雪見障子って知ってますか?障子のいろいろ、張替その他

 

障子といえば最近の御自宅では少なくなりましたが、今でも重宝する存在。

冬は暖かく、夏は涼しくなるような機能があるだけでなく、家の中から雪を楽しむことが出来るように工夫された雪見障子が生まれたことなど、日本人の感性が見え隠れするようなお話もあるほどですね。

今回はそんな障子の歴史や魅力、それぞれの特徴についてもご紹介していきます。

日曜大工:雪見障子の外し方


障子の歴史って?


障子は平安時代から存在
し、襖よりも採光に優れた間仕切りとして昔から愛されていました。後期から末期にかけて現在使われているような薄い和紙を張った現在の障子へと移り変わっていったといわれています。

後の鎌倉時代には細い組子骨を用いることで腰高、雪見などの障子が生まれるに至りました。これにより、より日本の四季を楽しむことが出来たのですね。

建具(たてぐ)ってどんなものを指すの?


建具とは、【住宅の開口部に開閉するために取り付けてある「仕切り」のこと】を指します。今回説明する障子や、家への入口となる玄関扉や格子戸、部屋を仕切る室内ドア・襖・窓などはすべて【建具】にあたります。

障子の機能って?


障子とはそもそも、白い紙と木の桟の素朴な建具
です。採光性や通気性に優れた障子は、和室にやすらぎを与えてくれる重要な存在です。

障子を通した光は、直射日光を遮り眩しすぎる光を抑えてくれ、逆に夜間は照明を点灯すると障子紙が光を反射し室内を明るくしてくれます。このように障子紙は部屋全体を均等に明るくし、かつ夜間照明の美しさを引き立ててくれるという実に”出来るヤツ”なのです。

また、気温調節機能も知られています。夏の障子は日射を遮り冷房効率を上げ、冬の暖房時には夜間の放射冷却を防ぎ、窓が極端に冷たくなることを防ぐのです。

さらには障子紙の特性として換気と清浄化、吸湿性もあるとなると湿度の高い日本の気候には無くてはならない存在といえるのではないでしょうか。

障子紙の特徴


現在では子供さんやペットのいるお家、『ちょっと洋風にしたり遊び心を取り入れたい』といった方などそれぞれの目的や用途に合わせて幅広い素材も存在します。一例ですが新しい障子の張替えに参考にしてみて下さい。

★パルプ障子紙

パルプを80%以上配合したもので、 強度と風合は落ちますが比較的安価に手に入ります。

★レーヨン入りパルプ障子紙

通常のパルプ障子紙よりも丈夫になっています。

★レーヨン障子紙

美しい光沢と強度などがコウゾに似ており、原材料がコウゾにくらべて安いのも特徴です。

★混抄障子紙

手漉き和紙に似た独特の風合いと強度を持つ機械漉きの障子紙です。

★手漉き障子紙

コウゾを原料にした手漉き和紙から生産され、風合いも丈夫さも抜群ですが、価格は非常に高価なものになります。

★プラスチック障子紙

強度がレーヨン障子紙に比べ数倍あり、通気性がなく断熱性にも優れています。ものよっては消防庁の防炎品認定を受けているものも存在します。

実は種類豊富?!障子の呼び名

障子枠の中は格子状になっており、このことを組子といいます。障子の種類は組子の組み方や、埋め込まれたガラスや板などの仕様によって分けられます。

★雪見障子

障子の下部に上下する小さなガラスが当てこまれたもので、部屋から雪景色の庭が見られることからこの名前がついたようです。

★荒組障子

荒間障子とも呼ばれ、縦横の組子の間隔が大きく取られていることから”荒組”と言われています。住宅の和室にもっとも一般的に用いられているものです。

★猫間障子

障子の一部にガラスをはめ込み、その部分に開閉できる小障子を組み込んだものです。

本来は障子を締め切った状態で猫が出入りできるよう細工したもので、ガラスははめ込まれていませんでしたが、家の気密性を考慮してこのような形に至ったのではいわれています。

★縦繁障子

関西地方で多く好まれている障子で、縦桟が通常よりも多く組み込まれています。

★横繁障子

関東地方で多く好まれている障子で、横桟が通常よりも多く組み込まれています。

★腰付障子

腰板障子とも呼ばれ、前面を組子にするのではなく、下部35cmほどの高さまで板張りの腰(腰板)をつけたものです。

★裾上障子

上下左右に可動する小さな障子がはめ込まれた障子です。

障子の補修


なにかの拍子で穴があいてしまった障子は、そのままでは恥ずかしいけど張り直しは面倒なもの。そんな方にオススメなのが、100円ショップにも販売されている部分ばり補修です。シールになっているので補修も簡単行えるのが有り難いですね。

一枚だけ貼ると浮いてしまうので、残りのシールを他の場所にも貼ってみては如何でしょうか?

また、シールでは補いきれない場合には現在貼っている障子紙と同じものを用意して格子毎の部分補修が必要となります。

障子紙の張り方って?


年末では多くの方が障子の張替えをされるのではないでしょうか?

障子紙を張り替えると、部屋も明るく感じ気持ちもスッキリするかもしれません。『業者に頼むとしたら安くて1500円』といわれているこの障子の張替え、実は案外簡単なのです。以下のやり方を参考に是非とも張替えに挑戦してみては如何でしょうか?

障子紙の購入

障子紙は大きく分けて1枚貼りのタイプと、巻き物タイプの2種類があります。

一般的に1枚貼りは幅が94cmのものが多く、巻き物タイプは、幅は25cmと28cmとなります。自宅の障子の大きさをきちんと測ってから購入することをお勧めします。

最近は1枚貼りのタイプが主流で、のり・アイロン・両面テープで貼れるものがホームセンターなどで販売されています。

②障子紙を剥がす

必要な道具:水・スポンジ・割り箸

古くなった障子紙を剥がすために、水を使用するので濡れても構わない場所を用意しましょう。

次に水を含ませたスポンジで桟を濡らしていきます。(この時極度に濡らしすぎると木が水を含み桟が反ってしまう場合があります。出来るだけ濡らしすぎないようにして下さい)

5分ほど置いた後、角の二箇所からそっと剥がしていきましょう。勢いよくすると桟が傷んでしまう場合があるので気をつけて下さい。

途中、剥がし辛い所・糊や障子紙が残っている所があればスポンジの水で濡らしながら剥がしましょう。割り箸などでこそぎ落とすのもオススメですが、あくまで桟が傷つかない程度の力加減で取っていきましょう。

きれいになった後は陰干しで半日程乾かして下さい。

③障子紙を貼る(1枚貼りのタイプを糊で張る場合)

必要な道具:糊・カッター・定規・マスキングテープ

仮止め

糊付け前に新しい障子紙を仮置きし、位置が決まったらマスキングテープで片側の桟に仮止めします。その後一度巻き戻しておきます。

桟の糊付け

専用糊や刷毛を使い、桟全部につけます。

障子紙を貼る

仮止めしておいた障子紙を転がしながら桟に貼りつけます。桟の部分を手でなでて接着していきます。
この時上の障子紙が上になるように貼ってください。
ほこりがたまらないようにするためです。

障子紙を切る

余分な障子紙をカッターと定規を利用し切り落とします。(この時、周囲を5~6mm残して切ります。)

仕上げ

糊が乾くまで乾燥させます。仕上がりはボコボコしてたるんでみえますが、乾くにつれて張ってくるので安心して下さい。乾いてからもたるむ場合は、裏面全体に軽く霧拭きをかけると改善する事があります。

昔から雨の日に貼れと言いますね。湿気の多いときに貼ればピンとなりますから。

いかがでしたか?現在では貼り方だけでなく素材も幅広くなっている障子紙。和紙からレーヨン、パルプなどの素材から無地・模様付きまで様々です。是非ともご自分の気に入った障子紙を見つけて素敵な和室に仕上げてみて下さい。

【引用・参考文献】
障子の張替えと交換は東京・神奈川・埼玉対応の和畳ネットサービス
障子の張替え&補修方法と剥がし方、自分で簡単DIY
くらしのマーケット

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