数が減っている?ヨタカ

 

ヨタカという鳥を知っていますか。

宮沢賢治の小説「よだかの星」で知っている人もいるのではないかと思います。作中では地味で醜い鳥と揶揄されている「ヨダカ」の生態を紐解いてみましょう。

【ヨタカの生息地は】

動画:ヨタカ 面白い仕草、あくびなど


夏に中国東部、ロシア南東部、朝鮮で繁殖をする鳥です。冬になるとインドネシア、フィリピン、インドシナ半島の南に移動してを越します。南アジアやマレー半島では一年を通してその地で生活します。

日本で見られるヨタカはヨタカ(Caprimulgus indicus)のみで、夏に九州よりも北の地域に繁殖のために訪れ夏鳥と呼ばれる渡り鳥に分類されます。

夏鳥とは繁殖のために南の国から日本へやって来て、夏を過ごし、越冬のためにまた南の国に帰っていく鳥の総称です。

反対に冬鳥は、日本にやって来て、冬を過ごし、夏は繁殖の為に北の国へと帰っていく鳥のことを示します。

【ヨタカの生態について】

動画:ヨタカの声


鳴き声は「キョ、キョ、キョ…」という声で、夕方から夜、また明け方に鳴きます。

全長約30㎝平べったい大きい頭、広く開く嘴を持つ中型の鳥です。羽の色は、木の枝によく似た色と模様をしていて、昼間は木の枝にとまって、自分自身もまるで木の枝になり切って擬態してすごしています。

ヨタカはその名のとおり、夜行性で、餌をとるのは夕方から夜にかけて、カ、ガ、コガネムシなどの昆虫類を採食しています。

ヨタカは、草原や落葉広葉樹や針葉樹の森林を住処にしています。産卵の時期は5~8月で、6月頃にピークを迎え、その際、巣を特に作らず地上に直接産卵し、卵を温めて羽化させます。卵は2個産むことが多いようです。

鳥というと、木の上や木の洞に巣をつくるイメージが強いので、地上に作るというのはなんだか不思議な感じがしますね。

【ヨタカはレッドデーターにのっている希少な鳥】


北海道から鹿児島県まで各地で絶滅の恐れがあるとして、レッドデーターブックに記載され、保護対象となっています。

原因としては、以下のようなことが考えれれています。

1、東南アジアにおいて大規模な森林、伐採により、越冬地の環境が悪化している。
2、天然の落葉広葉樹や針葉樹、草原の減少。それに伴う、杉、ヒノキなどの人工林への移行により繁殖地の減少。

ヨタカが安心して暮らせる土地が日本、東南アジア共に減ってきているということですね。経済発展と環境破壊は切っても切れない関係ですが、自然とは一度失ってしまうと、二度と戻らないもの。

ヨタカを絶滅させてしまわないように環境を整えて共存していきたいものですね。

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