地味に魅力的なツクバネ

 

つくばねという植物を知っていますか?

その名前の様に、お正月の羽子板遊びに使う羽にそっくりな果実を付けることから、「つく」「羽」という意味で、「つくばね」と名付けられたそうです。

ツクバネは茶花として、茶席用に好んで用いられてもいます。

【つくばねってどんな植物?】

ビャクダン科の植物で、高さ1~2mほどの低木になります。開花は6月ごろ。

雌雄異株なので、雌株、雄株どちらか一方だけでは花は咲きますが、実を付けることができない植物でもあります。

雌花は羽根のように見える3、4センチほどの苞(ホウ)が4枚ついています。これが羽付きの羽のようになります。そして、雄花は5ミリくらい目立たない緑色の小さな花をつけます。

ツクバネは自らも光合成をおこないますが、他の木に寄生して、その木から養分を奪う半寄生植物です。

自然界では、杉、ヒノキ等の針葉樹に寄生することが多いがですが、ツクバネを育てている人によれば、紅葉、桜、ドウダンツツジにも根を伸ばすことがあるそうです。

【ツクバネの種はどのように落下していくの?】

動画:つくばねのとぶ様子


秋になると実が落下していきます。その時は、実が下、羽が上の状態でさながら竹とんぼのようにくるくると羽が回転しながら地面に向かって落下していきます。

【家庭での園芸方法について】

ツクバネは半寄生植物です。なので、種から発芽させ、小さいうちに宿主植物に寄生させないと育っていくことができないため栽培が難しい植物です。

まず、健康な宿木を用意する事が必要になります。鉢植えの際は、スギ、ツガ、ヒノキ、モミジなどを使用するとのこと。

種は乾燥に弱いため、秋に採取しすぐに蒔く、採り播きという方法が推奨されています。宿木の根本に種を埋め込みます。ここで寄生できないと枯死してしまいます。

鉢植えで育てたものが育ち、鉢が小さくなってきた場合、根を絶対に崩さないように注意して、一回りから二回り大きな鉢に植え替えて下さい。

こういった注意を怠らないようにしないと、折角根に寄生したツクバネにとっていい影響をおよぼさないからです。

ツクバネが好む環境は、風通しの良い半日蔭。朝に柔らかい日差、午後には日陰が理想的です。夏の直射日光、西日はさけます。強い日差しが苦手ということですね。

土の状態は、水はけがよく水持ちのいい土を使用します。赤玉土、鹿沼土が好ましいでしょう。肥料は宿木のために3月頃固形肥料を与えましょう。

水やりはやや乾燥してから。根腐れに注意し、早朝夜間の時間帯に行ってください。

発芽する時期は早くて翌年の6月ごろですが、2年後になる場合も。園芸店などで購入する場合は、宿木の周りにすでに複数発芽している状態で売られているものもあります。その際に雑草と間違って抜いてしまわないように気を付けてください。

先に触れたように雌雄異株ですが、花をつけるまでは、雌株なのか、雄株なのか判断がつきませんので、複数株育て、雌株と雄株が混在していることを願い、気長に判別できる時を待ちましょう。

見かけたら、実際、羽子板の羽のようにくるくると落下していくのかぜひ試してみてくださいね。

自宅で育てるのはなかなかお世話が大変そうで、しかも、花が咲くまで、雌株雄株かそろうかどうかもわからないというのはドキドキしますが、それだけ実がついたときの喜びは大きいのではないでしょうか。

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