山火事 いろいろ

 

日本では自然発火は稀であり、山火事のほとんどは人災よる火災で起こっているといわれています。火の不始末には気を付けたいものですね。

世界では自然界になくてはならない山火事もあるそうです。

【自然発火と人災】

山火事には2種類あります。

1、自然発火による「火事」
2、人災による「火災」

1は、落雷や火山の噴火、稀に枯葉同士がこすれ合うことによる摩擦で火事が起こることもあるといわれています。

2は、人の手によるたき火や火入れ。または、タバコの不始末や放火などがあげられます。

火入れとは、森林や森林に接している周囲1キロメートル範囲内にある、田んぼや畑、野原などにある雑草や堆積物等を焼却するするために意図的に燃やすことを示します。

【大規模な自然発火による山火事】

動画:熱波に襲われたオーストラリアで山火事


アメリカやカナダ、オーストラリアの森林では乾燥しているため自然発火での山火事がしばしば発生し、その炎はたちまちひろがってしまいます。

大規模な山火事となると、やはり消防が難しくなります。消防車のみならず、ヘリコプターを使い、水や消火剤での消火活動が行われます。

しかし、一度起きてしまった山火事は鎮火させるのがとても難しく、また、シベリアのツンドラ地帯では樹木が焼け落ちてしまった後も、有機物を大量に含む土である為に、土の中で種火がくすぶり続ける事もあります。

山火事は人命、街や道路などを保護しつつ、基本的には自然鎮火を待つという対策になっています。

一時期北米では、大規模な山火事を防ぐために尽力しましたが、その結果、山に大量の焼却燃料が溜まってしまい、結果的に、自然のサイクルを乱してしまいました。さらには自然に発生する以上の山火事が起こる懸念を抱く事になってしまったそうです。

いまでは、人為的に定期的に小規模な山火事を起こしたり、自然発生の自浄作用に任せるという風潮になってきています。

昔から自然に起こる現象は、その土地の生態系にあった意味があるのだということを思い知らされるエピソードですね。

【山火事により子孫を残す植物達】


山火事は人にとっても動植物にとっても恐ろしい災害の一つではありますが、その火事によって、生命のサイクルが回っているということもいえるのです。

オーストラリア野生の花でよく庭にも植えられている「バンクシア」という植物があります。固い木質の袋果という殻で種を包んでいて、山火事が起きるとその炎によって発生した熱で、殻が弾けて種をまき散らすのです。

コアラが食べる事で有名な「ユーカリ」も硬い殻を持った種が火で炙られることにより割れ、山火事の後に降る雨により種が発芽すると言われています。

また、樹皮も外側が燃えやすく剥がれ落ちやすくなっています。それは、大事な内側にある形成層と呼ばれる部分を守るためそういう構造になっているのです。

また北米に生えている「バンクスマツ」は強い熱を受けないと開かない松かさを持っていて、50℃以上になると樹脂の接着が剥がれて開くという特徴をもっています。

北米の方では山火事の後には「モレール」という美味しいキノコが沢山生えてくるそうです。ちなみに、クリーム系のこってりしたパスタや、バター炒めが美味しいそうですよ。どんな味や触感なのか気になりますね。

火はとても怖いものですが、植物にとって、命を繋いでいくことに必要な火事もあるということですね。

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