ヒヨドリ 豆知識

 

ヒヨドリとは全長約30㎝、黒いくちばしに、グレーの羽毛を持ち、頬が褐色をした、ボサボサ頭をした鳥がヒヨドリです。

小鳥用のエサ台を設置すると、スズメなどの他の鳥よりも少し大きいので、押しのけて餌場を占拠してしまうことも。

鳴き声は甲高く「ひーよ!ひーよ!」という声をしていることから和名が付いたともいわれています。

【ヒヨドリは日本にしかいない鳥?】

動画:絶叫ヒヨドリ


ヒヨドリは日本全国のある程度木の生えてる環境、里山、公園、または都市部でも見ることができる一般的な鳥ですが、日本以外では、朝鮮半島南部、台湾、中国南部、サハリン、フィリピンのルソン島でしか見ることのできない生息地が狭い鳥です。その上、日本以外では個体数が少ないそうです。

日本国内でも亜種が多岐に渡っています。南を拠点に生息するヒヨドリの種類のほうが、北に生息するヒヨドリの種類より体色が濃くなっていくそうです。海外のバードウオッチャーが日本に来た際には観察したい鳥のひとつであるといえるでしょう。

繁殖の時期は5月から9月と長く、1メートルから5メートルくらいの高度の木の上に12センチから20センチのお椀型の巣を作り、3個から5個の卵を産みます。2週間ほどで羽化し、10日前後で巣立ちます。

しかし、すぐには上手に飛ぶことができないので、暫くは巣の周りにとどまります。その時に、地上に雛がおちているような状態を目にすることがありますが、そのままにしておいておくのが賢明です。

何故なら近くに親鳥がいて、雛のことを見ていることが殆どだからです。ここで人間が手を出してしまうと、親鳥が巣だったばかりの雛のお世話が出来なくなってしまいます。

道路の真ん中に落ちているなど緊急時は、車に引かれないように移動させ、木の枝に止まらせてあげるなどの対応をした後は親鳥にまかせるのが良いようです。

1、2ヶ月は親鳥について餌のとり方や、飛び方を学ぶ為に一緒に行動します。

【ヒヨドリの渡り】

動画:ヒヨドリの渡り(関門海峡) / Herd bulbul of passage – April 2013


小笠原、沖縄など南の離島では留鳥といって、一年中同じ場所に留まって生活をしています。北海道に住んでいるヒヨドリたちは大群を成して、越冬の為に本州、四国、九州へと渡っていく姿を見ることができます。

九州で冬を過ごし、春になると本州へと北上していくそうです。特に、山口県と福岡県の間にある関門海峡はヒヨドリの渡りを観察するスポットになっています。

ヒヨドリが海を渡る際にハヤブサがヒヨドリを餌として捕獲する場面に遭遇することも。ヒヨドリは捕獲されない対策として水面ギリギリを飛びます。

ハヤブサの方も狩に失敗して水面にぶつかり死亡してしまう事もあるそうです。自然界においての営みですが、ヒヨドリもハヤブサも命がけなんですね。

【好んで食べる餌】


夏場は昆虫を食べもしますが、果物や木の実、花の蜜も大好物です。果物は、みかん、りんご、柿、ブルーベリーなど、花の蜜は椿や桜を好みます。

ヒヨドリジョウゴという、ナス科のつる性の小さな綺麗な赤い実を付ける植物があります。

その名前の由来は、ヒヨドリがこの実を好んで食べるという説や、何でも食べるヒヨドリくらいしか食べないという説もあるそうですが、実際の所、ヒヨドリが食べている所が観察されたことはないという話です。

そのうえ、植物全体に神経毒成分が含まれており、特に実には強い毒があるので注意が必要です。もしも、食べてしまったら頭痛、嘔吐の症状が現れ、運動中枢や呼吸中枢に麻痺を引き起こすこともあり、最悪死を招く事もあります。

ヒヨドリは畑で作っている作物を集団で飛来し食い荒らしてしまう農業害鳥であり、狩猟鳥の指定をされてしまっています。

被害にあう作物は、ブロッコーリー、キャベツなどの葉物野菜から、苺やミカンなどの果物までと多岐に渡っています。

日本ではごく普通に見られるヒヨドリですが、日本以外の地域ではほどんど見ることが出来なかったり、越冬のために海を渡ったりするということを知っている人は少ないのではないのでしょうか?

身近な鳥でも知らないことが沢山あるものですね。

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