剣の舞のハチャトゥリアンってどんな人?

 

【ハチャトゥリアンの生い立ち】

アラム・イリイチ・ハチャトゥリアンは1903年06月06日にロシアのグルジア(現在はジョージア)ティフリス(トビリシ)のアルメニア人の家庭に生まれ、モスクワで音楽を学び、1978年に74歳でこの世を去りました。

「ソビエト3巨匠の1人」(他の2人はプロコフィエフ、ショスタコーヴィチ)と称されている現代音楽の作曲家です。甥に作曲家カレン・ハチャトゥリアンがいます。

レーニン賞などをはじめとする多くの賞を受け、自分が手掛けた曲の指揮者として、またバレエ音楽、さらには、映画音楽も手掛けていて、チェコスロバキア国際映画祭個人賞も受賞しています。

作風は民族的な伝統に重きを置き、彼独特の価値観とエネルギッシュな作風に満ちています。

【剣の舞】

動画:ハチャトゥリヤン – 「剣の舞」


ハチャトゥリアンと言えば、特に有名な楽曲は「剣の舞」なのではないでしょうか。「剣の舞」はハチャトゥリアン作曲による4幕のバレエ作品『ガイーヌ』の中に使われている曲です。

初演は1942年12月9日、ロシアのペルミで、キーロフ・バレエ団によって上演。その他にも有名な曲としては、「レズギンカ」があります。レズギンカとは、コーカサス地方の民族舞踊、伝統音楽という意味です。

ハチャトゥリアンによる原典版『ガイーヌ』の内容は、若く愛国心の強い女性「ガイーヌ」が夫が祖国を欺いていると知り葛藤するという物語だったのですが、後に愛国心に脚光を当てた主題からロマンスを強調する作品へと脚本に修正が加えられたそうです。

【その他の作品】

動画:仮面舞踏会 masquerade


「仮面舞踏会」
ミハイル・レールモントフの演劇「仮面舞踏会」がモスクワのヴァフタンゴフ劇場で公演されるのに合わせて、劇音楽として1941年に作曲された全14曲からなる作品です。内容はロシア貴族社会の虚構や欺瞞に彩られた悲劇となっています。

また、後の1944年にハチャトゥリアン自身により、管弦楽のための組曲として5曲を選び編成しました。

このほかの楽曲には以下のような作品があります。

「ピアノ協奏曲変ニ長調作品38」
この作品によりソビエト連邦以外の国でハチャトゥリアンが認められるようになった曲です。1935年に初演されたモスクワ音楽院卒業作品『交響曲第1番』に続く大作といわれています。

1936年の約半年の間に書き上げられ、3楽章からなり、ピアノと管弦楽のための協奏曲です。

「ヴァイオリン協奏曲ニ短調」
1940年に作曲。翌年のスターリン賞第2位を獲得。

「交響曲第3番ハ長調-シンフォニー・ポエム-」
1947年に作曲した交響曲。ロシア革命30周年記念のために書かれた曲。

「子どものためのアルバム 第1集(ピアノ曲)」
この中には、「誕生日のパーティー」や「フォークダンス(ギャロップ)」というような曲もあります。

ちなみに「剣の舞」が「ガイーヌ」よりも有名になってしまい、弟子達に「作らなきゃよかったなぁ」と愚痴をもらしていたそうです。

作者自身が思いもよらなかった楽曲が一番有名になることもあるのですね。人生の妙という感じがしますね。

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