ビタミン それぞれの特徴と足りないとどうなるか Ⅱ

 

★ビタミンC


特徴:コラーゲンの合成、コレステロール代謝、皮膚や粘膜の機能維持などが挙げられます。

大量摂取による薬理作用として、免疫能の増強、抗腫瘍作用、抗動脈硬化作用、抗血圧作用、抗ヒスタミン作用、白内障予防などが報告されています。また、欠乏症では壊血病が代表的です。

食事摂取基準と多く含む食品

パセリ、ブロッコリー(ゆで)、ピーマンなどの緑黄色野菜。ミカン(生)、イチゴなどの果物、緑茶など

★ビタミンA


特徴:成長、視覚、生殖、皮膚及び粘膜上皮の正常保持、粘膜分泌機能の維持、形態形成の関与、抗癌作用などが挙げられます。代表的な欠乏症では『夜盲症』と『皮膚感染症』が挙げられます。

過剰症では皮膚の剥離、食欲不振、頭痛、吐き気、肝障害など様々な健康障害のほか、奇形が発症することがあるので妊婦や妊娠の可能性のある女性は注意が必要です。

食事摂取基準と多く含む食品

ウナギ、レバー(とり)、乳製品や魚など

★ビタミンD


特徴:小腸でのカルシウム吸収促進、尿細管でのリン・カルシウムの再吸収の促進などが挙げられます。

屋外で適度に日照を受けることのできる生活をしている人であれば、通常食事でビタミンDの摂取量が不足しても欠乏症が起こることは殆どありません。

しかし北欧などの日照時間が短い土地や屋内で過ごす人などでは欠乏症が見られることもあります。欠乏症では『くる病』、『骨軟化症』を発症するといわれています。

過剰症では高カルシウム血症、軟組織の石灰化、腎障害などがありますが通常摂取によって過剰症が起こることは稀です。(活性型ビタミンDもしくはプロドラッグである医薬品の使用については注意が必要です)

食事摂取基準と多く含む食品

動物性食品では魚肉や乳・乳製品、植物性食品ではシイタケなどのキノコ類です。しかし、体内の需要を満たす程度にビタミンDを摂ることは困難なため、日照を適度に浴びることが最も効果的といえます。

日本では一日あたり夏で30分、冬で一時間程度もあれば充分な効果が得られるといわれています。

★ビタミンE


特徴:生態脂質の過酸化防止、免疫力増強、生体膜維持に関与するといわれています。胆汁うっ滞などによる脂肪吸収障害、未熟児、遺伝性疾患などの状況では欠乏症になるといわれており、溶血性貧血や運動失調などの神経症状がみられます。

過剰症ではときに下痢などの症状が示されますが現在では重篤な障害は挙げられていません。

食事摂取基準と多く含む食品

ヒマワリ油、サフラワー油、米ヌカ油、大豆油などの植物油類。マーガリン(ソフト)、アーモンド(乾)や落花生などの種実類、小麦胚芽など

★ビタミンK


特徴:血液凝固因子(・Ⅸ・Ⅹ)の生成、カルシウム結合性タンパク質生成に関与するといわれています。

他の脂溶性ビタミンと比較して体内での蓄積性が低くはありますが、通常の食事を摂取していれば健常人では欠乏症が起ることは稀です。(新生児、乳児、栄養補給の必要な病人、腸の手術を受けた患者などでは欠乏症が起こりえます)

欠乏症では出血傾向あるいは血液凝固の遅延などの症状が現れてきますがビタミンK投与により予防・治療が可能です。

食事摂取基準と多く含む食品

緑葉野菜・ほうれん草中、植物油、マーガリン、豆類、海藻類、魚介類など

如何でしたか?ビタミンは『なんとなくサプリメントを飲んでおけば良いや』『いっぱい飲んどけば良いんでしょ?』というものではありません。過剰に摂ることで健康被害も見られることもあります。

栄養は『バランスの良い食事から摂ること』が一番です。一つの食材だけを摂るのではなく、色々な食材を取り入れてみて下さいね。

【引用・参考文献】
公益社団法人日本ビタミン学会
武田薬品工業株式会社
若林秀隆:リハビリテーション栄養ハンドブック.医歯薬出版.2010

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