生の魚介類に気をつけて 恐怖のアニサキス

 

どれだけ注意をしても不安になるのが『食中毒』。

食中毒というと細菌によるものと言う感じですが、実は食中毒は細菌以外の原因もあるのです。

今回はそんな食中毒のひとつ、『アニサキス』について調べてみました。

寄生虫アニサキス 食中毒が増加傾向 対策徹底を 2017年5月13日17時57分



アニサキスってなに?



アニサキスとは、所謂【寄生虫】のなかでも体内に寄生する”内部寄生虫“に分類されます。

その姿は肉眼でも確認でき、半透明な白色の糸が2~3cm程度で渦巻き状になっているように見えます。

どうやって寄生するの?



アニサキスは海中に生息し、160種類以上もの多くの魚介類に寄生しているといわれています。

海水中で卵が孵化し、オキアミに食べられて幼虫となります。

これをサバなどが食べると幼虫のままですが、クジラなどが食べると体内で成虫となります。

アニサキスは宿主の魚の内蔵部分に寄生し、内蔵を人間がさばいて取ろうとすると、魚の身の部分(筋肉)の方へ移動します


アニサキス症ってどんな病気?

アニサキス症は日本では寄生虫症の中で最も多いと言われており、アニサキスに寄生された海鮮や魚介類を食べることで、激しい胃痛や嘔吐などを伴う病気です。

アニサキスは本来人間に寄生するものではないため、胃に穴を開けて胃酸から逃げようとして、人間は激痛という、双方にとっても不幸な事態になるのです。

日本人は魚介類を生で食べる習慣があるため、アニサキス症の発症件数は他国と比べて多いと考えられています。

また、12~3月の冬に発症例が多く、夏に減少傾向にあります。

アニサキス症になるとどうなるの?



寄生する場所によって症状が異なりますが、アニサキス症は幼虫1匹でも体内に入れば症状が起こりえます。

その多くが胃アニサキス症です。

激しい腹痛とアニサキスによる食中毒が考えられる場合は直ちに受診をして下さい。

・胃アニサキス症

食後数時間後から十数時間後に、みぞおちの辺りに激しい痛み、吐き気、嘔吐、吐血などの症状が見られます。

・腸アニサキス症

食後十数時間後から数日後に、激しい腹痛、吐き気、嘔吐などの症状を生じます。

時に腸閉塞や腸穿孔などを併発することで手術が必要な場合があります。

どうやって診断するの?



各所に合わせて内視鏡検査や血液検査、超音波検査や、X線検査により診断することがあります。

どうやって治療するの?



現在、アニサキス幼虫に対する効果的な駆虫薬や特効薬はありません。

胃アニサキス症の場合は虫体の摘出で激しい痛みが治まりますが、軽い痛みは数日残る場合もあります。

腸アニサキス症の場合は腸閉塞を起こした場合には手術を行いますが、腸閉塞がなければ痛み止めや吐き気止めを行いながら虫体が死滅するのを待ちます。

(主にアニサキス幼虫は人体内では1週間程で死滅するといわれています)

アニサキスでアレルギー?!



サバアレルギーと言われている人は、実は魚自体ではなくアニサキス幼虫のアレルギーの可能性も近年指摘されています。

この場合、冷凍や加熱によりアニサキスが死滅した状態の魚を食べても発症することが報告されています。

主な症状は蕁麻疹で、その他にも腹痛、血圧降下、呼吸不全、意識消失などの症状が現れることがあります。

アニサキスアレルギーの場合は、アニサキスを取り除いても症状は治まらないため、治療はアレルギー症状に合わせた服薬治療となります。

また、初めてのアニサキス摂取では無症状でも、2回目以降から過敏反応を起こす可能性があります。

症状を起こさない人もいますが、一度アニサキス症として過敏反応を起こしてしまった人の場合、次にアニサキスを摂取した際に再び過敏反応を呈することがありうるのです。

アニサキス症の予防にはどうしたらいい?



厚生労働省が挙げているアニサキス症予防の基本は、次の3点です。

①目視で確認
②鮮度の徹底
③加熱・冷凍の徹底


なかでも加熱は60℃で1分間、70℃で瞬間的に死滅。冷凍では-20℃で24時間以上凍結することで死滅するといわれています。

最近アニサキスが話題になるようになったのも、配送が効率的になり、冷凍しなくてもお届けできるようになったのが原因と言われています。

自宅で調理するときにはまずアニサキスがいないかしっかりと目で確認し、魚の内側と外側はしっかりと水洗いしてください。

次に中心までしっかりと加熱し、内臓は食べないように注意しましょう。

※一般的な料理で使う程度の食酢での処理、塩漬け、醤油やわさびを使用してもアニサキスは死滅しません。

あまり気持ちのいいものではないですが、生食の場合は薄く切って、見つけるのが一番でしょうね……。

如何でしたか?

もちろん食品を取り扱う業者の方々も重々気をつけられています。

しかし、自分や自分の手料理を食べてくれる人の身を守るためにも、しっかりと安全な調理方法と万が一の対策方法を覚えておきましょうね。

【引用・参考文献】
厚生労働省ホームページ
体の不調の原因・症状・解消法
健康安全研究センター:東京都微生物検査情報29巻10号(2008年10月)
同友会メディカルニュース

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