歯周病 2017

 

以前は【治らない病気の一つ】とされていた歯周病。

しかし、現在の医療技術の進歩により治療が可能となっています。

その一方で忙しさなどの理由から治療を怠ってしまう人も少なくありません。

それにより若い世代でも健康な歯を失ってしまうこともあるのです。

今回はそんな歯周病についてご紹介します。

歯周病の人向けブラッシング術 口腔ケアチャンネル 649(口腔ケアチャンネル2 #322)



歯周病って?




細菌の感染によって引き起こされる炎症性疾患です。

歯と歯肉の境目に汚れが貯まることで、多くの細菌が停滞(歯垢が蓄積)し、歯肉部分が炎症してしまうのです。

進行することで歯と歯肉の境目が深くなり、歯を支える土台(歯槽骨)が溶けて歯が浮き始め、最終的に歯を抜かなくてはならなくなります。

「歯周病なんてまだ自分には関係ない」と感じている方もいるかもしれませんが、調査によっては30代以上の約8割が歯周病ともいわれています。

さらに、自分が歯周病であることを自覚していない人も多く、気がつけば進行していたというところも歯周病の恐ろしい部分の一つです。

歯周病の原因って?




口の中にはおよそ300~500種類の細菌が存在しており、通常は悪影響を及ぼしませんが、歯磨きが充分でなかったり、砂糖を過剰に摂取したりすることで歯垢に繋がります。

歯垢1mgの中には10億もの細菌が存在しているといわれ、虫歯や歯周病を引き起こします。

歯垢は取り除かなければ、やがて歯石に変化し歯磨きでは取れない状態になってしまいます。

この歯石により、より歯周病を進行させることとなってしまいます。

他にも不規則な食習慣、喫煙、ストレス、全身疾患、薬の影響など様々な影響も歯周病に関わってくると考えられています。

自分は歯周病?簡単チェック法




貴方の思い当たる症状はありませんか?


・口臭が気になる

・朝起きたとき、口の中がネバネバする

・歯磨きで血が出る

・歯茎が痛む

・歯茎が腫れる

・歯茎の色が朱い・どす黒い

・食べ物が歯に挟まる(歯と歯の間に隙間ができる)

・かたい物が噛みにくい

・歯が長くなった

歯周病って治るの?




歯周病は、現在予防・治療共に可能です。

大切なのは予防・診断・治療とメンテナンスが挙げられます。

以前は不治の病として挙げられていましたが、健康を取り戻すことが出来るようになっています。

そもそも、歯周病の原因の多くは歯垢であるので、貯めないことが重要となるのです。

歯周病を予防するには?




正しい歯の磨き方を毎日実行することが重要です。

定期的に歯科衛生士による専門的なクリーニングなどのメンテナンスを行うことでより歯の健康が保てます。

歯周病は歯の喪失原因第1位




虫歯は歯そのものが蝕まれる病気ですが、歯周病は歯を支えている“土台“が蝕まれる病気です。

日本人が歯を失う原因としては、歯周病と虫歯が二大原因となっていますが、年齢が高くなるにつれ虫歯よりも歯周病のほうが大きな割合となっていきます。

全体としても歯周病が最も割合が高く、約4割を占めています。

歯周病の進行過程




歯周病の症状




歯周病になると、歯茎の赤みや腫れ、出血、口臭などの症状がみられます。

症状が進行するにつれて、歯を支える骨(歯槽骨)が溶けてしまい、最終的には歯が抜けてしまうこともあります。

歯が抜けることで噛む力が弱まり、食べられる物に制限が出てきます。

また食べ物を美味しく食べにくくなり栄養状態にも影響するなど生活面にも大きな影響が出るのです。

是非ともやってもらいたい歯茎ケア




毎日の歯磨きでは歯のケアだけでなく、「歯肉・歯茎のケア」を特に意識してみましょう。

ハブラシの毛先が歯と歯茎の境目に当たっていますか?

寝る前の歯みがきはていねいにしていますか?

歯周ポケット深くの汚れは、歯科医院で定期的にみてもらっていますか?


心当たりのある方は次の歯磨きをする際に気をつけてみて下さい。

また、他にも歯間ブラシやデンタルフロスを利用した歯ブラシだけでは届きにくい部分への歯垢除去や、柔らかい歯ブラシを使うことで歯茎のマッサージなどもオススメです。

歯茎に炎症がある場合は出血する可能性がありますが、何度か繰り返していくうちに出血は少なくなってきますので心配はいりません。

治療方法は?





歯科で行ってもらう治療法としては、基本的には歯を残す方法を選択してくれますが、どうしても歯を残すことが難しい場合、抜歯もありえます。

初期の歯周病の場合、「スケーリング」と「ルートプレーニング」と呼ばれる歯石を取り除く治療法で改善してくれます。

悪化した場合では、「フラップ手術」と呼ばれる方法を行い、歯肉を切開して歯石を取り除く方法がとられます。他にも、マウスピースを用いた治療法や歯周組織を再生する治療法もあるようです。

歯が抜けるだけじゃない?!歯周病が引き起こす身体への影響




歯周病がもたらす悪影響として歯を失う以外にも様々なものが挙げられます。

あくまで可能性ではありますが、歯周病との関係性が疑われています。


・糖尿病

・狭心症・心筋梗塞

・早産・低体重児の出産

・骨粗しょう症

・誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)


何にしても早めに対処しておきたい理由の一つですね。

如何でしたか?お口の中の問題だけではありません。今後の生活・全身的な健康にも影響を及ぼす【歯周病】。是非とも定期的な診察と毎日の口腔ケアに努めていきたいものですね。

【引用・参考文献】
日本臨床歯周病学会
システマ
歯の教科書

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