夢遊病について今わかっていること

 

子供から大人まで悩まされる人が増えている夢遊病をご存知でしょうか?
名前だけは聞いたことがある、という方も少なくないかもしれませんね。
現代の医学では、そのすべては未だ解明されておらず、わからないことも多いのが現実です。
そこで今回は、現在わかっている夢遊病についてまとめてみました。



1.夢遊病って何?

睡眠時遊行症というのが正式名称で、夢遊病・夢中遊行症と呼ばれることがあります。
眠っている間に起き上がって、家の中を歩き回ったりするなどの症状が見られます。
ベッドから起き上がり、無表情で家の中を歩き回ったり、人によっては食事をしたりする人もいます。

しかし最終的には、何事もなかったかのようにベッドに戻って眠ってしまいます。
症状は眠り始めてから1~3時間後くらい、つまり深い眠りの間に起きることが多いです。

症状は数十秒から数十分くらい続くとされていますが、その時間には個人差があります。
そして夢遊病患者の大きな特徴として、朝起きたときにはその症状を全く覚えていません。

12歳までの子供には10~15%がこの症状を経験したことがあるとされています。
子供のうちは脳が未発達のため、脳からの指令がうまく伝わらず、夢遊病の症状が出てしまうと考えられています。

子供のころに起きる夢遊病の症状は、特に心配はなく、治療の必要はない場合が多いです。
中学生になるころには自然に治ることが多く、子供にはよく見られる症状のようですね。

近年では思春期以降初めて症状がみられる、大人の夢遊病が増えていると言われていて、一部の調査では29.2%の人が夢中遊行の経験があるという結果が出ています。

大人になってから発症する夢遊病の症状の中には、歩き回るだけでなく、食事をしたり入浴したりなど複雑な動作も可能になってきます。
中には他人に危害を加えたり、患者自身が怪我をおったりするなど、危険な場合もありますので、適切な治療を受けることをおすすめします。

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夢遊病の原因は?

子供のころに発症する夢遊病は、先述の通り脳の未発達が原因とされています。
ですが、原因のすべてがそれではありません。
精神的ストレスなどが大きく関係していると考えられています。
日常生活で感じるストレスや、欲求不満などが原因で寝ている間に夢中遊行の症状があらわれるようです。

そのほかにも、てんかんなどほかの病気が原因で症状が出ている可能性もあります。

また、マイスリーやハルシオンといった睡眠導入薬の使用で、夢遊病が副作用として発症する事例が報告されています。
すぐに医師に相談して今後の対処を決定します。また睡眠導入薬は医師の処方を守って服用するように気をつけましょう。

治療法は?

夢遊病の治療は、睡眠薬や抗うつ薬などを用いた薬物療法が一般的です。
しかし、薬物療法では夢遊病の根本的な治療はできません。
症状を一時的に鎮めるだけなので、服薬をやめるとまた同じ症状があらわれることがあります。

まず、夢遊病が疑われる場合は、睡眠外来など専門的な検査をしてくれる医療機関にかかることが重要です。
そして、正式に夢遊病だと診断された場合は、心療内科などにかかることもおすすめします。
症状を鎮めるだけでなく、夜間遊行などの症状の原因となっている精神的ストレスを取り除くためです。

しかし、夢遊病を疑った場合、最初から心療内科などにかかるのはおすすめしません。
もし、夢遊病以外の病気でその症状が出ている場合、心療内科ではそれに気付けないからです。
まずは睡眠外来などの専門科がある病院を受診しましょう。


※家族ができる事

・まずは落ち着いて見守る
驚いて起こしてしまいいがちですが、無理に起こすとストレスが倍増して悪化することもあります。
しばらくしたら眠りにつくので危険がないように見守ります。

・環境を整える
歩きまわって危険がないように部屋を片付けます。足元に物を放置しない、椅子やテーブルを壁に寄せるなどの対策を取ります。

・症状が表れる15分から30分前に起こしてみる
眠りについてから1時間~3時間くらいの間に起こることが多いです。
眠ってから症状が表れるまでの時間がわかるようになれば、症状が表れる15分から30分前に起こしてみます。
毎日続けることによって夢遊病の改善につながることがあります。是非、試してみましょう。

・ストレスを解消する
家族があまり心配し過ぎるとかえってストレスになります。
その人なりのストレス解消法を見つけたら見守りましょう。
大きな声で歌ったり大きな声を出す、好きな音楽を聴く、アロマを炊く、散歩などの軽い運動、マッサージなどなどです。
嫌なことや心配事を書き出してゴミ箱に捨てるというのも、かなり効果があります。

いかがでしたか?
耳にすることは多い「夢遊病」という病名ですが、まだまだ解明されていない部分も多い病気です。

普通に生活しているだけでも、ストレスを感じることの多い現代の日本では、それをなるべく回避するすべが必要になってきているようですね。
もし家族に夢遊病が疑われる人がいたら、速やかに専門医にかかることをおすすめします。

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